goo blog サービス終了のお知らせ 

南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

旅鳥とミスガイの生体

2023-08-10 21:04:00 | 
8月2日にこの海岸で出逢ったメダイチドリとキアシシギに又逢えるかと思って出掛けました。
すると同じ場所に小さな群れを作り、磯で休んでいました。


今日はメダイチドリ6羽とキアシシギ1羽で前回よりも小さな群れでした。
キアシシギが端っこにいるのが控えめな感じで、異種なのを気にしているようにも見えました。

穏やかな館山湾にも台風のうねりが入って来ています。
昨夜の満潮時の波打ち際だった場所は植生ギリギリの所まで波が被った後が残されていました。
普段の大潮の時よりもずっと潮が満ちているようでしたので、台風上陸と大潮が同時になると海岸の地形が変わってしまうかもしれません。


台風の影響で波が高く力強くなってきている為に、生きているミスガイが打ち上げられてしまっていました。
自力では海へ戻ることが出来ないので潮溜まりにリリースしました。


海水の中でミスガイの青く縁取られた体がヒラヒラとして、とても綺麗でした。
しばらく観察していたらハゼの仲間がミスガイに近づいて来ました。
ミスガイが突然現れたので驚いたのかもしれません。

朝の海岸は誰一人居なくてとても静かで、出逢った海鳥もゆったりと思い思いに過ごしていました。
ビーチコーミングでは綺麗な貝殻もほとんどありませんでしたが、貸し切りの海岸を歩きとても贅沢な時間でした。





館山湾のメダイチドリとキアシシギ

2023-08-06 20:20:06 | 

繁殖活動を終えて南へ移動中のメダイチドリの群れがやって来ました。
この海岸では8/2に飛来するのを見たので、昨日カメラを持って出掛けました。
メダイチドリは北はロシアから南はオーストラリアに移動する旅鳥です。
ユーラシア大陸東部で繁殖すると言われているそうですが、この群れにも幼鳥がいるのかもしれません。
メダイチドリの成鳥と幼鳥の見分けがよく分からないのですが、一番右が幼鳥っぽい感じがしています。


夏羽から冬羽へと変わり始めていたメダイチドリ。
春に見た時には胸のあたりが鮮やかなオレンジ色をしていましたが、今は茶色っぽくなっていて、いずれ灰色に変わっていきます。


メダイチドリの群れとキアシシギの群れが一緒に休憩中でした。
目を瞑り寝入っているようです。
遥か南の越冬地を目指し、真夏の内から旅支度しているキアシシギとメダイチドリ。
同種ではないけど気が合う仲間のような感じなのでしょうか。


キアシシギは3羽で、観察しているとやっぱり同種で行動することが多いようです。
メダイチドリと繁殖地から越冬地に向かう渡りの途中でたまたま一緒に過ごし、お互いに外敵から身を守っているようでした。


釣り人に驚いて飛び立つのも同時でした。
メダイチドリの方は飛ぶスピードが速く、キアシシギは遅れてついて行きます。
数えてみたらメダイチドリ7羽とキアシシギ3羽の群れでした。


昨日(2023/08/05)は海も空も青く鮮やかな色をしていました。
遠く富士山には山の形に沿って雲がかかっていました。
真夏にこんな風に富士山が見られるのは久しぶりの事です。
真冬のくっきりとした富士山を思い出し、その頃には真夏の暑さを恋しく思う自分がいます。
真冬の館山湾は滅多に雪が降ることも無く暖かくて過ごしやすいと思うのですが、この場所で越冬せず南を目指す理由が知りたいと思いました。








大潮ビーチコーミング

2023-08-01 20:22:46 | 海岸での出来事

今日は大潮なので潮が引いて広くなった砂浜を、ビーチコーミングをしながら歩きます。
海は台風の影響で波が力強くなっています。
海岸では波の音が大きく、時折高い波が打ち寄せていました。
しばらく歩くと、嬉しい事にイルカの耳骨を見つけました。
赤いナデシコガイと白いタケノコガイの仲間も一緒に拾いました。


こんな風に貝殻や石ころに混じって打ち上げられていました。
真ん中の穴の空いたような黒っぽい石が布袋石とも呼ばれるイルカの耳骨です。


ビーチコーミングで見つけた丸くて不思議な物体は砂茶碗と呼ばれるもので、タマガイ科の貝の卵嚢だそうです。
南房総では夏の間に見かけるのですが、海底にあった卵嚢が激しい波でかき混ぜられて海中に放り出されてしまったと思われます。
一見すると砂の塊に見えますが、小さな卵は砂に覆われ水分蒸発や衝撃から守られているそうです。

干上がった磯ではハシブトガラスの幼鳥が採餌していました。
全部で5羽いたので家族だったのかもしれません。


ふと空を見るとくっきりとしたハロ。
下ばかり見ていたので気づきませんした。


そして大きな入道雲も。
どこかでゲリラ豪雨が降っているのかもしれません。
三浦半島の方角を見ると更に濃い雨雲があり、雨が振っているのが分かりました。
ほんの数十km離れた場所での天気が見えた事が、あらためて空と海は繋がっていると実感しました。