
海浜植物のハマボウフウは砂地を這うように緑色の葉が広がっていて、
春になると小さな白い花を密に咲かせます。花が咲き終わると赤い実となり、種が出来ます。
白い花が赤い実になるまでの観察をしました。

花芽

花が咲き始めました。
ほぼ満開に花が咲いています。
花が咲き終わり、刺のようなものが出来はじめています。
刺の周りの色が変わり始めています。
実が赤くなり始めました。

赤い部分が広がってきました。

実の形が変わり始めて種が出来はじめています。
初めてこの赤い実を見たときのインパクトが強くて今もよく覚えています。

更に濃い赤色になりました。
かなり変わった形の植物ですが、緑色の葉は刺身のツマとして使われるそうです。
庭で育てているハマボウフウの若葉をお浸しにして食べてみましたが、茹でると茎が鮮やかな紫色になり、セリに似た風味でとても美味しかったです。
2025年6月14日追記
2025年6月12日に南房総のいつもの海岸へ行くと、大きなシャベルを持っている3人の方がいました。
何をするのかと話し伺うと、東京都の成蹊小学校職員の方が小学生の生物観察の為にハマボウフウの根を掘るとの事でした。
2025年6月14日に同じ海岸へ行くと砂丘に見えたのは無残にも掘り返された後が残されていました。

海浜植物で覆われていた砂丘は大きな穴が掘られ、そこにあった貴重な植物は無くなり目を覆いたくなるほど酷い風景です。
たくさんの人が砂丘を歩いた為、海浜植物は何度も何度も踏み締められ弱々しく見えます。

ケカモノハシは根っこごと掘り返されて、そのまま放置されています。

ハマグルマは掘り返された砂丘の穴の隅で力無く顔を出しています。

ハマボウフウの実は砂に埋もれて、苦しそうに見えました。
教育や研究と言った人の活動の為に、海岸を形成する砂丘を破壊し、植物の命を奪い、育成地の減少を招く行為が世の中では受け入れられています。
長い年月をかけて作られた自然の中で、特に条件の厳しい海岸で根付いた海浜植物を、生物観察のたった一日のために壊してしまうのは、自然の回復力も追いつかないのではないかと懸念しています。
砂丘一面に広がる緑色の絨毯はあちこち穴が開き、植物達が苦しそうに見えて悲しい気持ちになりました。
ハマボウフウは千葉県レッドリストのカテゴリーDの一般保護生物に指定されています。
以下、千葉県ホームページより引用
個体数が少ない,生息・生育環境が限られている,生息・生育地の多くで環境改変の可能性がある,などの状況にある生物.放置すれば個体数の減少は避けられず,自然環境の構成要素としての役割が著しく衰退する可能性があり,将来カテゴリーCに移行することが予測されるもの.このカテゴリーに該当する種の個体数を減少させる影響は可能な限り生じないよう注意する.
引用終わり
保護されるべき植物を自分達だけであれば環境に負荷をかけないと言う考えで、それぞれの小学校が別々の海岸で、このような生物観察をしていたらハマボウフウを始め、多くの海浜植物が失われてしまう可能性があります。
何よりもたくさんの海浜植物に覆われた砂丘にスコップを突き刺す行為、植物達を傷付ける事を子供達がどう感じるのか気掛かりです。