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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

ガンギエイの卵とミサゴ

2022-12-27 21:03:31 | 海岸での出来事

先日の強風と高潮で見慣れた浜とは思えない程変化していました。


砂が洗い流されたような浜には少なめの漂着物で、そんな中でガンギエイの卵を見つけました。


そして岩場ではハマボッスの紅葉が鮮やかでした。


止まり木の上ではミサゴが魚を食事中のところに出くわして、貴重なシーンを近くで見ることが出来ました。


今日も富士山が綺麗に見え、冬の澄んだ空気が爽やかな海岸でした。

富士山と合弁二枚貝

2022-12-25 21:36:43 | 海岸での出来事

2日間吹き続いた風がようやく止んで、穏やかな天気になりました。
山頂付近の雪が綺麗に見えた富士山です。
手前には城ヶ島と三浦半島がくっきり見え、とても空気が澄んでいるのが良く分かりました。


悪天候で狩りに出掛けられなかったミサゴも、よくやく海に魚を探しにやって来たようでした。


イソヒヨドリも海岸に姿を見せて、水を飲んだり虫を探したりと忙しそうに飛び回っていました。


波打ち際には小さな軽石が漂着し、砂浜は高潮の影響で見たこと無いくらい高い位置にまで波の跡が残っていました。
更に道路には強風で飛んだ砂が積もり、やっとのことで車が通ることが出来ました。


強風の間は海中も大荒れだったようで、ウミスズメも打ち上がっていました。


淡水の巻き貝も多数漂着していました。


ビーチコーミングで見つけた貝殻。
一番下のサクラガイ、ナミマガシワ、ナデシコガイは合弁でした。
中段はサンゴの骨格で、上段右は幼魚っぽい小さな熱帯魚です。
12月に入ってから穏やかな天候と悪天候の日が交互に続き、人間もその他の生物にとっても厳しい環境となり、予想もしなかった出来事に戸惑っています。
この2日間吹き荒れた風に耐え続けた海鳥たちの、小さな体に底知れぬ生命力を持っていることにただ驚くことしか私には出来ません。
暖かな部屋で不自由なく、充分食事が出来る環境がどれだけ恵まれていることかと思いました。






ミユビシギとネコザメの卵

2022-12-20 21:54:00 | 海岸での出来事

晴れて暖かな海岸には釣り人が一人いて、その近くにミユビシギの群れがいました。

波の動きと共に波打ち際と砂浜を上下に移動していました。
ミユビシギは波が引いた時に嘴を砂の中に突っ込んで食べ物を探し、波が寄せる時には波から逃げるという行動を繰り返していました。

更に観察していると、波打ち際から離れて砂の中に頭を突っ込んでいました。


こんなに頭を砂にめり込ませていたので、とても驚きました。
砂の中から頭を出す時に嘴で丸いものを咥えていたのが見えたのですが、ハマダンゴムシを食べていたのかもしれません。


そして今日のビーチコーミングで見つけたものです。
黒っぽいのがネコザメの卵です。
孵化は夏頃なので、長い間岩などに引っかかっていたものが、数日前の時化で打ち上げられたもののようです。
孵化後の卵の殻なのでカラカラに乾いていて、一見すると海藻と間違えそうな感じでした。
それと白いコウイカの骨、クルミ、とぐろを巻いたようなヘビガイ等いろいろ。
更に陸産貝類の貝殻は近くに川があるので、上流から流されて来てしまったものだと思います。


水平線には伊豆大島と利島が見えました。


堤防では海を眺めているようなイソヒヨドリの姿も見られました。
海岸では様々な鳥達がいて、海岸を歩き始めると、いつもどんな鳥に出逢えるか楽しみにしています。
冬しか会えないミユビシギ、いつも決まった場所にいるイソヒヨドリ、鳥たちの一生懸命な姿を見ると、とても幸せな気分になりました。







タコブネとアオサギ

2022-11-25 20:58:00 | 海岸での出来事

海岸へ行くと日射しが暖かく優しい潮風が吹いていました。
砂浜には釣り人が数人見えたので、波打ち際を歩かずに釣り人を迂回してからビーチコーミング。
しばらく歩くと木の葉などと一緒にタコブネが漂着していました。
こんなに突起が鋭くゴツゴツした感じのタコブネは初めてです。
色も白っぽく、普段目にするグレーとは違った色合いでした。


更に歩くとアオサギが羽干しながら羽づくろい中のところでした。


こんな格好のアオサギを見るのは初めてで、ついつい見過ぎてこっちに気付いたようです。
羽づくろいを止めてこちらを見ています。
申し訳なく思いその場を立ち去りました。


そして堤防の上のハクセキレイ。
カメラを向けると、やっぱり警戒されてしまいました。


海岸近くの林の中にメジロやジジュウカラがいましたが、あちこち飛びまわっていて、やっとのことでメジロを1羽近くで見ることが出来ました。


日当たりの良い崖に咲いていたイソギクにはハチが数匹寄って来ていました。
こういった生き物達の姿を見ていると、あっという間に時間が過ぎていて驚きます。
11月とは思えないような暖かい海岸では生き物も人間も活動的です。
平日にもかかわらずビーチコーミングや釣りをする人達を見かけ、海で遊ぶ人が増えた分、地元の対応の変化も感じています。
色々と難しい問題ですが、アウトドアブームが去れば色々と落ち着いてくるのかもしれないと思いました。