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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

誰もいない海岸での鳥たち

2022-06-22 20:44:58 | コチドリ


昨晩の豪雨が止み、穏やかな館山湾です。


増水した川で海岸が分断され、海の水が茶色くなり、木の葉や枝などが海岸に打ち上げられていました


波打ち際の漂着物の間を歩き、時々何かをつまんで食べていたハクセキレイの幼鳥です。
独り立ちしたその姿は野生の力強さを感じます。


カラスも食べ物を探しているようです。


増水した河口にはアオサギがザリガニを捕まえて食べるところに出くわしました。
このアオサギはこちらの海岸にいつもいるのですが、繁殖期になってから姿を消していました。今日久々にその姿が見られて嬉しかったです。


アオサギとは逆にコチドリは繁殖期になると館山湾の海岸へやって来るので、観察できるのは3月から9月頃までの期間限定です。


今日は3羽の姿がありました。



その内の2羽が争うような素振りを見せていて、もしかしたらオス同士なのかもしれません。



そしてビーチコーミングでは大きなツメタガイを見つけました。



海岸近くでたまに見かける白いキノコも見つけました。





コチドリとカラス

2022-06-20 20:40:34 | コチドリ

今日は朝から蒸し暑かったためか、カラスが川で水浴びをし、コチドリも川に入っている姿が見られ、並んでいると体の大きさがよく分かります。
コチドリから見たら大きなカラスでも、巣の近くを飛んでいると、ピッピッピッピッピーヨピーヨと辺りに響き渡る声で鳴きながら飛び回り、猛然と追い払うのです。
コチドリはしょっちゅう上を見る仕草をするのですが、カラスやトビに大切な卵を狙われて奪われてしまうということがあったのかもしれません。
特にカラスは賢いので、コチドリが砂浜で座っているのを見ると、その場所に卵があることを知っているようです。


館山湾内の海岸で二組のコチドリの番を観察していますが、抱卵しているような仕草が見られたので、その場所に卵を確認しに行きましたがありませんでした。
もしかしたら産卵間近なのかもしれないと期待しています。


同じ海岸の磯で採餌行動していたので、コチドリがいなくなった後、海藻の上を見たら小さなハエがいたので、それを食べていたのかもしれません。



コチドリは歩くのがとても速いのですが、こんな風な脚の運び方をしているんですね。


隣の海岸のコチドリ。
こちらはすで巣を作り、卵を4個産んでいます。
この時は抱卵しておらず、巣から離れた場所で見守っているようでした。

追記:6/21にこの浜のコチドリの様子を見てきたのですが、前日にあった4個の卵が全て無くなっていました。繁殖に失敗したと思われ、とても残念です。


今日のビーチコーミングではアオイガイを見つけたのですが、残念ながら殻の上の方が欠けてしまっていました。


そしてカニも打ち上げられていました。
アカテガニと言うそうで、夏になると自宅の庭にも現れ、とても臆病ですぐに隠れてしまうのです。


昨日の夕景。
雲が赤く染まっていないのは富士山の影なのか?よく分かりませんが、初めて見る夕焼け空でした。










コチドリとアオイガイ

2022-06-17 06:53:03 | コチドリ

昨日(6/16)にコチドリの抱卵する姿がありました。



コチドリが離れた隙に卵を4個産んでいるのを確認しました。
コチドリの巣は竹や流木などの側に貝殻を集めたようなシンプルなものが多いようで、砂浜に直に卵を産みます。



その場を離れるとコチドリが戻ってきて、再び抱卵を続けていました。



以前から2羽で行動していますが、この海岸では3羽のコチドリがいて、もう1羽がこのペアに近づくとオスと思われる1羽が威嚇するように追い払う姿をしばしば観察していました。



先日は2羽で海藻の間を食べ物を探して歩いていましたが、小さな体なのに歩くのがとても速いのです。


そして砂丘ではネコノシタの蕾。


ハマゴウの蕾も。



一昨日(6/15)にはオカヒジキの上に石が山積みになっていて、理由が分からなくて困惑していました。


上に置かれていた石を移動してオカヒジキの周りに配置し直して、花壇風にしました。


その後のビーチコーミングではアオイガイが打ち上げられているのを発見!
久しぶりのアオイガイなので、とても嬉しいです。


私の大切な宝物。
手のひらサイズの小さなアオイガイは白く薄い殻が美しいです。





館山湾のコチドリ観察

2022-06-03 18:49:45 | コチドリ

館山湾内の2カ所の海岸でコチドリ観察をしています。


館山湾北側の海岸での今日の様子。
コチドリが口を開けているのが見えますが、砂浜の熱さで体温が上がらないように口で呼吸しているようです。
鳥は汗腺がないため、口を開きっぱなしにして浅く早い呼吸を行うパンティングという行動をするそうです。
このコチドリはなぜ熱い砂浜に留まっているのかと言うと、太陽の光を自分の背中に受け止めて卵に日陰を作るためなのです。


コチドリが移動したときに卵を2個確認しました。


この海岸ではコチドリの番が交尾する姿を5/27に確認していましたので、この時の番が産卵したと思われます。


そして昨日は館山湾南側の海岸でコチドリを2羽見かけました。
こちらのオスは頭を下に向け尾っぽを上に向け、メスに求愛のディスプレイをするところです。この後尾羽を広げていました。


メスの方はオスに近づくことは無く、飛び去っていきました。
南側の海岸では番が産卵し4個の卵を確認していたのですが、その後に卵が無くなっていたので、再度繁殖行動をするのか気になっていました。
オスが求愛行動をしていたのを見て、もしかしたら産卵するかもしれないと期待しています。



チトセボラとコチドリ

2022-05-28 21:27:22 | コチドリ

海岸でコチドリを探しながら、波打ち際をビーチコーミングしていたら茶色くて綺麗な巻貝を見つけました。
この海岸でよく見かけるナガニシに似ていると思い、図鑑で調べてみるとチトセボラでした。伊豆半島以南に棲息するとありますが、房総半島の南部は黒潮の影響下にあり温暖なので、南方の海の生き物の北限域になります。例えば南房総はサンゴの北限と言われています。



なかなかコチドリの姿を見つけることが出来ずに貝殻探しに集中していたら、コチドリの鳴き声が聞こえました。
目を凝らして探していると1羽のコチドリがいました。



更にもう1羽コチドリがいました。
このコチドリは片脚を上げていて、太陽に温められて熱くなった砂浜から脚を守っているような行動にも見えました。
これらのコチドリの他にも離れた場所にもう1羽いたので、今日は3羽を確認することが出来ました。
しばらく観察していたらオスが砂の凹みに座り尾羽を広げる仕草を繰り返し、メスに求愛していましたが、メスはその気にならないようで羽繕いを続けていました。
その後オスはやって来たスズメを追い払うようため、その場から飛び去っていきました。
3羽のコチドリはこれからどのような繁殖行動をするのか、引き続き観察していこうと思います。