屋久島の旅 宮之浦岳 新高塚小屋

ちょっと予定より過ぎてしまったけど、４時に新高塚小屋へ着きました。
今日の宿泊地です

新高塚小屋は避難小屋。なのでもちろん何にもありません。
基本、雨風をしのげるところなのです。
泊まる人は寝袋とマット持参、食料も持ってやってきます。
宿泊料はタダ！

私たちのように宮之浦岳縦走する人とか、縄文杉を見に来た人達がやってくるので
シーズン中はかなり激混みの小屋
そんな時期は小屋に入り切れないかもしれないから、テントやツェルトを
持ってくる人もいるんだそうです。


小屋の中。ネズミが走り回ってた！とか噂を聞きます・・・


こちらは小屋の前のデッキ。ここにテントを張ることができます。
あ、右奥に見えるのは男女兼用のトイレです。
こういうの慣れているとはいえ、かなり覚悟のいるトイレでした
でもここも管理してくれている方がいるのでありがたいのです。


これは小屋のすぐ近くの水場。さすが屋久島、水の島。
小屋の近くに水量豊富な水場があるのは嬉しい。

ちなみに。ホースはどこかにつながっているのではありません。
ホースが乗っかっている丸太のすぐ上に水が貯まっていて、それをホースで
流しているのです。
そんな水が飲めるなんて、さすが屋久島です！


さてさて、私たちはというと。
小屋には泊まらずテント泊にしました

シーズン前なので小屋はガラガラに空いていたけど、テントの方が
気持ち良さそうなので

この日は私たち以外にもうひと組テント泊がいました。


じゃじゃ～んこれが今日の宿泊所

テントを建ててからも、まだまだゆっくりはできません。
とりあえず、汗ふきシートで体を拭いてさっぱりして着替え。
それから夕飯の準備やら、明日の水の用意とか。
（水場の水はそのまま飲んでも大丈夫だけど、煮沸してくださいって看板が
立っているし、一応煮沸しておくのです。山で万が一おなか壊したりしたら
最悪だもんね）


いろいろやっているうちに、すっかり日が暮れてきました。
周りは木々に囲まれているので、残念ながら夕日は見れませんでしたけど、
空の色が綺麗


小屋に泊まる人達も、デッキに出てきて食事の準備。
ヤクシカも小屋の辺りをうろうろして、ごはんを狙っています。
あげないからねー


今晩の食事
ごはんと豚汁は１つずつ。カレーは半分こ。
五目ごはんにカレーをかけて食べてみたけど、意外といけました
自然の中で食べるごはんはおいしいですね。


こちらはデザート
テントを担いでくれた友人へのお礼。内緒で持ってきたので喜んでくれました。
良かった
水場で冷やしたので、冷たくて甘いゼリーとフルーツが最高においしい！
元気回復！
水場で冷やしているときに、宮之浦岳頂上にいたおねえさんとちょっと
お話したのですが「こういうお楽しみ、女子には必要よね～」って。
おねえさんも、今日の夕飯はちょっと豪華にしたんだって嬉しそうでした

最近雑誌とかで、女子の間で山登りが人気だって良くみかけます。
ホント、もっと女子も山へ来たらいいのに、って思う。
楽しいよ～
ただ、もちろん山の厳しさも分かった上で、だけど。
厳しくて楽しいからこそ、体の中の眠った感覚がびしびし蘇ってきて
生きてるんだーってことをより強く感じるような気がします。


今回持ってきて良かったもの。
天然ハッカ油。夕方ともなると、やっぱり虫がブンブン飛んでくるんですよね。
山の中だから仕方ない。
でも殺虫剤みたいなのは、体にも悪そうだし環境にも悪そうだし。
なので、こちらにしてみたのでした。
テントの中にシュッてやると効果ばっちり。
虫は来ないしテントの中も爽やかなミントの香り
ただしやり過ぎるとむせます・・・


テントの中。２～３人用なので、寝袋を２つ並べてもまだ少し余裕があります。


すっかり暗くなりました。
照明でテントがぽぅ～と微かに明るく浮かび上がる景色。
なんか、いいなぁ～。

まだ８時を過ぎたばっかりだけど、明日も早いのでもう寝ます・・・
おやすみなさい・・・


2009.7.12　屋久島　宮之浦岳 新高塚小屋にて