たまのあしあと

きままな日々の日記などなど。

屋久島の旅 ウミガメの産卵

2009年08月29日 | 旅日記-屋久島編
夜はウミガメの産卵を見に、永田浜へ行きました。

屋久島では4月下旬から7月下旬までがウミガメの産卵の時期。
絶滅が危惧されているウミガメの産卵を見てもいいものかと迷いましたが、
保護活動とかをされているウミガメ館の方達と一緒にルールに従って見るってことだったし
せっかくこの時期に来たので行くことにしました。

テレビでは見たことがあったけど、実際に見るのは初めて。

産卵の時に涙を流すっていいますね。(実際には涙じゃないけど)
ウミガメのおしりのところだけライトで照らすので、今回顔は見れないけど、
産卵の時とか、終わって砂をかけてどこに卵があるのか分らないようにするときに
「ぶふぅー」って大きなため息をついていて、産卵の大変さが伝わってきます。

ここで生まれたウミガメが、20~30年後産卵のために帰ってくる。
どうやって故郷が分るんだろう?それだって、すごいこと。

ウミガメは1回の産卵で100個くらいの卵を産むそうです。
産卵期には数回生むので、1年で500個くらい。
じゃあ、どれくらいの確率でおとなになれるか分りますか?

答えは5000分の1というのが有力な説だそうです。
10年かけて産卵して、やっと1つの命がつながっていく。
自然の過酷さと、命の奇跡、そんな話をふと思い出しながら、
目の前のウミガメが大きくため息をつきながら、一生懸命砂を掻いているところを見ていると、
ボロボロと涙が出てきて(鼻水も)止まりませんでした。
o 

生きているってすごいことなんだね。
命は大切にしなきゃ。

ウミガメが安心して産卵できる砂浜は減っているし、卵の周りの砂の温度で性別が
決まる(29.7度を境に、それ以下だとオス、以上だとメスが生まれる確率が高くなる)ので
温暖化が進むとさらに絶滅の危険性が高まるんだそうです。


ウミガメの産卵を見た帰り道、今回ウミガメ観察会へ連れて行ってくれた
「グリーントレック屋久島」の方が「いいもの見せてあげる」って
連れて行ってくれたところ。
それは月が海に映っているのがはっきりと見えるところでした(TOPの写真)
凪いだ海に映った月の光の道は、歩けるんじゃないかってちょっと思うくらい。
素敵な景色を見せてもらいました。

屋久島の話も面白かったし、夕飯も食べずに(忙しくて時間がなかったとか。
観察会が始まる前に缶ジュースを2本飲んで夕飯変わりにしていた)案内してくれて、
帰りももう遅い時間なのに寄り道してくれて、屋久島が大好きなんだなーってのが
よく伝わってくるガイドさんでした。

あ、あと忘れられないのが、屋久島の星空!!
民宿の周りでも星が良く見えたけど、光のない砂浜で見た夜空は、小さな星までたくさん見えるので、
良く知っている星座ですら、星に埋もれて分らなくなるくらいでした。
天の川もしっかり見えた
他の参加者が「こぼれるような星空だね」って言ってたけど、流れ星もたくさん流れて
本当にこぼれ落ちてきたみたいでした

屋久島の夜空も、私の中では世界遺産です


2009.7.14 屋久島にて


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