俗語的な、というか口語的な発話の自由度に対して、それを短歌に持ち込む際のハードルはまだ高いわけで、その落差を利用する修辞は口語短歌の特質の一つだと思う。思うんだけど、個々のフレーズそのものは持ち込めた奴から先にどんどん使い潰していく他ないチキンレースなわけで。産出量は割と少ない。
山間の寒村。共同体は互いの弱みを握りあうことで維持され、連帯を揺るがす者は排除される。毒入りの熱い番茶を飲まされ、血走った目で饅頭怖いと繰り返した彼は、それでも饅頭とは何の符丁か最後まで明かさなかった。やがて次の秋、村に奇病が流行る。病人たちはみな血走った目で、饅頭怖い饅頭怖いと
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@dozonomasahiko まじでまじで。もしかしてご存知ないかしらと思って流しました。