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ねぎ置き場~ひっそり貯えるネタの貯蔵庫~

(自称!)青春系ダンスユニット○~まる~の左。ダンスやったり、表現したがりな三十路が送るブログエンターテイメント

実録「家族と舞台に立つまで」第12回

2016-02-12 18:00:00 | 踊りに関することシリーズ


本番の直前のリハ。
久しぶりに神楽坂のスタジオに降り立つ。

学生時代から幾度となくお世話になったスタジオであるが、こうしてしばらくしてくると、やはり異空間。

重力がそこだけ違うような感覚になる。

場所につくと、今回出演の皆様が思い思いのアップをしている。

毎回思うことは、
「みんなめっちゃ踊れそう…!!」
ということだ。

今回も例にもれず、
足が頭まで上がる人や
コンパスのように足を開く人など

踊れそうな人が目白押しだった

これまで身体を鍛えて来なかった自分を恨むとともに

いよいよこれは場違いなのではないか、という気にすらなってくる

しかし、一緒に出演をしてくれる妻はもっとそうだろう

初めての経験で、畑も違う

自分がちゃんとしなければ、どうする!

気合いを入れて回ってきた自己紹介では、絶妙のタイミングで、息子が

ぁあっ!(はぁと)

としゃべったため、
一気に出演者の肩の力が抜けた

まさに、絶妙の間だった

さすが、うちの息子

パパの何倍ものウケをとったね


でも、おかげさまで、スタジオで踊れることと冷静に向き合うことができそうだ

リノの感じを足で味わい
味のある壁に触れ
スタッフさんや出演者に見守られ

踊る
踊る
踊る

やっぱりここで踊れて幸せだ

固くなっている身体をさらしてしまったが

息子が全部もっていった

悲しいけど、嬉しい


息子と妻と舞台に立つ

舞台に立つだけじゃダメだ

記念じゃない


今の我々の気持ちをお客様に伝えたい

まだできることはいくらでもある!


付き添いで来てくれた親友の長文のダメ出しに感謝

気合いを入れ直し、残りの時間を一秒でも無駄はしないぞ!

息子に頼らない
妻に甘えない

息子と妻と舞台を楽しむ!!
いまの自分は本当、幸せだ。

実録「家族と舞台に立つまで」第11回

2016-02-11 20:36:36 | 踊りに関することシリーズ
舞台直前。

「舞台見に行くよー!」
「見に行けないけど応援してるよー!」

お誘いした人から温かい連絡をいただく。

舞台のお誘いは本当に緊張する。

年賀状の選抜くらいの緊張感がある。

もしお誘いして、
「この人、舞台の宣伝しかしてこないじゃん!」
とか
「そんなに仲良くないのに…チケット売るのが目的のわけ?」

とかいらない想像をしてしまうわけです。


それでも勇気を出して誘って温かい返信がくると、

本当にいいものを創らなければ!

と作品への決意がグングン高まる。

観に来てくれると決心した方は
自分のために
長い人生の一時間を使ってくださる
貴重なお金を払ってくださる

このことにおいて
もはや自己満足ではなくなる

満足させるだけのものを
みせなければならない

内輪だけの盛り上がりならば
お金を払っていただく価値はない

客席に何を与えられるか


舞台直前には観に来てくださる方が確定し始めて、
客席の顔をリアルに想像できるようになる

思いが伝わるように踊りたい
あわよくば
観た後に何かのきっかけになってほしい

お金をいただく時点で
プロ意識を持たなければならないと思う

これはプロみたいに自分を奢るという意味ではなく

見せるものをちゃんと創らなければという意識を持つと言うことだ


舞台のこちら側が演者であり
あちら側がお客様


こちら側にいるときには
あちら側のことを意識しよう


なるべく客観的に客席に座って見える自分をイメージする

大好きなあの人にどう思われたいか
親しいあの人にどう感じてほしいか
自分を知らない人たちのどこをつかみたいか

とどけ

だけじゃだめだから

とどける術を
何度でも模索する

実録「家族と舞台に立つまで」第10回

2016-02-07 19:29:38 | 踊りに関することシリーズ


今日は自分自身のふがいなさにもやもや
自分のせいで桜右や妻に迷惑をかけてしまった出来事があり

自分の父親としての心構えの足りなさ

桜右の今後

を考えると
本当に自分自身のことがあまりに頼りなく思えて気持ちがどん底まで落ちました

そして、
今回妻と桜右を舞台に立たせる資格なんてないんじゃないかと考えました

父親としての力が足りない自分に
家族を振り回す資格なんてないんじゃないか

また自分のせいで
家族に迷惑をかけてしまうかもしれない

いままで続いていた日常がぷつりと途切れてしまった
踊る気力が沸かなくなった
真っ黒な空間に放り投げられた

僕は・・・
踊る資格が無い


そんなときに

妻は
前を見ていました
しっかりと前を見据えて
桜右の成長や未来のことを考えていました

自分に言いたいこともたくさんあっただろうけど

色々なことを飲み込んで
僕を受け入れてくれました

僕の思考だけが後ろを向いていました
自分の小ささのせいで
自分だけが殻に閉じこもろうとしていました

それも自分勝手に
自分だけの世界に浸って


そんなとき
息子が笑ってくれました

息子を抱き上げると

本当に本当に
愛おしくて
接している部分から
愛情が溢れてきました

嬉しくて
温かくて

元気に泣く顔も愛おしくて
元気だねって思えて


僕は前よりも息子と正面から向き合うことができました
この子は僕がしっかりしなければダメだ

抱いた
温かさから
そんな感情にさせられました


僕は本当に
わがままかもしれないけど
この愛情を舞台に乗せたいと思いました

すべてを考えながらスタジオに一人で入り
気持ちを乗せて身体を動かすと
僕の踊りは前とは違うものになっていました

大好きな家族

僕のエネルギー源はここしかない

2月13日
一つのけじめとして
本気で踊ります

2016年
2/13(土)19:00

神楽坂セッションハウス
シアター21フェス 
vol.103 "冬編"
料金:前売・当日 2,000円

もしよかったら観に来て下さい!


実録「家族で舞台に立つまで」第9回

2016-01-31 21:55:44 | 踊りに関することシリーズ
本日、初の家族合同稽古。
いつもと同じスタジオなのに、全く違う場所のようにみえる。
一人でスタジオに入るときは、ある種の覚悟と決意をもって、緊張とともにスタジオ入りするが、今回は…

なんと行ったらよいか、安心感がある。
家族がスタジオにいるというのはなんとも不思議な気分だ。
「いくぞ!」という気持ちと、息子の無邪気な笑顔に緩んでしまう気持ちが両方あった。
しかし、ここはスタジオ。しかるべき本番のための大切な場所。

気持ちを切り替えて・・・

鏡に映る息子の姿に


にやあ・・・


しっかりパパ!!!


初の舞台稽古でいままで想像していた部分を家族に埋めてもらう。

イメージは妻に伝えてあった。
さすが、理解が早い妻、もう動きは考えていてくれた。

そもそも、家族で舞台に出るという行動に賛同してくれている時点で本当にありがたい。
稽古の合間も息子を気にしてくれていた。

ダンスがつないでくれた輪を大切にしよう。

そして、作品は家族2人が加わっただけで本当にメッセージ性のあるものになった。
本日の稽古で全体像は見えた。

通せる。
しかし、通せるだけでは意味がない。

奥に込めているメッセージを観客に伝えるためには、本当の意味で振り・構成を理解しなければならない。

作者は振り・構成を理解しているに決まっているじゃないか!

と思われるかもしれないが、それは違う。

人間そっくりのロボットは作れても
人間そっくりの魂までは作れない

作品の外観までは作者の判断で簡単に創れるが
外観を作ってからはもはや作者一人の思い以上のものがつまっているため
そこから魂を入れなければならない。


タオルを忘れてごめん、おむつ替えありがとう。
家族に支えられてこの作品は出来上がる。

僕のわがままに家族を巻き込んでしまっているのかもしれない。
僕の自己満足を無理やり共有させているのかもしれない。

不安は尽きない。


今から僕に出来るのは、家族のおかげでこんな気持ちになったということを
身体の持つ限り、舞台上の一番近いところで家族に魅せるということだ

最高の山場がある

今、妻や息子に伝えられること

ありがとう以外はないけれど
身体が発するニュアンスも込めて、僕なりに真剣に伝えます。


本番まであと2週間。



実録「家族で舞台に立つまで」第8回

2016-01-29 17:40:00 | 踊りに関することシリーズ
老いた身体に悲観的になって動き出さないと時間ばかりが経ってしまって、作品が動かなくなってしまうので、とにかく頭を動かすことにした。

自分のやっているダンスはダンスといっても、踊りメインではない。伝えたいものが先にあって、その手法として踊りという伝達方法がある。

かといって、頭でっかちで動きにこだわらなすぎても、それは見ていて物足りないものになってしまうのだろう。

作品どうやって作ってたっけ?


自分の大学時代を少しだけ振り返ってみる

写真も見てみる


まずい…

まずいぞ…


まぶしすぎる!!若い頃の自分!!
(自分でいうと究極のナルシストみたいだが、今はあれなアラサーですので)


どの写真を見ても、
「俺にできないことはない!」
「やってみれば、いいっしょ!」


みたいな顔をしている。

当時の自分に言ってやりたいことは山ほどあるが、それは溜めて溜めていつかの機会に言ってやろう!
(品川コンビニ事件、渋谷スクランブル倒れ込み事件、カラオケオーディション事件など)

だが、しかし!

いきがってることがすべて悪いことではない

自分に自信をもって行動することが先を切り開くことにもつながる。

実際、当時の自分はなんでもやる派だったので、
少しの失敗など気にせず色々なことをやっていたと思う。

そうなんだよな…

だんだん年を重ねるにつれて、失敗を先読みして、失敗するくらいなら最初からやらない、という精神が身についてきてしまっているんだな。

そうして、試行錯誤するうちに、結局行動しないで昨日と同じ自分のルートを辿ってしまう…


そうだ!!
そもそも、それが嫌で舞台に出ることを決めたんだった!

やると決めたら、とことん失敗してみるか

失敗する中で前進してやる!

当時の自分をいいなぁ…と指を加えてみているよりも、当時の自分みたいになんでもやってみればいい!

過去には戻れないけれど
過去の自分の力を借りることはできる


写真に写る当時の自分と目が合って火がついた。

年を重ねても自分は自分。
同じ自分。


過去の自分もふくめて、試行錯誤の作品作り再開。

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