農作物被害を減らすために捕獲した野生のイノシシやシカなどの肉「ジビエ」を食材として有効活用する取り組みを広げようと、県は10日、名古屋市中区の名古屋国際ホテルで「愛知産ジビエの交流会」を開いた。
交流会には、狩猟や飲食業関係者ら約140人が参加。イノシシなどによる農作物被害の実態やジビエの衛生管理についての講演が行われたほか、同ホテルの日高幸哉総料理長が手がけた県産ジビエ料理の試食会が行われ、「シカとイノシシのソーセージ」や金沢市の郷土料理を参考にした「シカの治部煮」など9品が振る舞われた。
豊田市猟友会に所属する原田競治さん(66)(みよし市)は「火を通すと硬くなるシカ肉がこんなに軟らかく調理できるとは驚いた。参考にしたい」と話していた。
県によると、2013年度の鳥獣類による農作物被害は約4億円。捕獲されたイノシシは約7300頭、シカは約2800頭に上るが、ほとんどが埋設処理されている。
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