智恵子は東京に空がないと言ふ、
ほんとの空が見たいと言ふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の上に 毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
~智恵子抄
福岡にも空がないとおもふ。
ほんとの夜空がみたいとおもふ。
夜上を見上げても星が少ない。
満点の星空を毎日眺めていた頃が懐かしい。
海なし県の乾燥した澄んだ空が
せらびママのほんとの空だといふ。
ふと思い出す地元の空の話である。
~せらびママ抄
ほんとの空が見たいと言ふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の上に 毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
~智恵子抄
福岡にも空がないとおもふ。
ほんとの夜空がみたいとおもふ。
夜上を見上げても星が少ない。
満点の星空を毎日眺めていた頃が懐かしい。
海なし県の乾燥した澄んだ空が
せらびママのほんとの空だといふ。
ふと思い出す地元の空の話である。
~せらびママ抄