9月30日(土)AM3:58
電話に叩き起こされる。
こんな時刻の電話はたいてい間違い電話と相場が決まっている。
「なんなんだよ、ったく」と悪態つきながら寝ぼけ頭で出てみると、今回はちょっと違ったみたい。ちゃんとワタクシの名前を呼んでいるようだ。
相手はワタクシの会社事務所が入居しているビルの防災センターだった。
一瞬で目が覚める。まさか、事務所から火でも出したか? だが、実際はもっと心臓が縮み上がらんばかりの内容だった。
「警察署から、電話が欲しい旨の伝言を預かっている。」とのこと。心拍数が一気にハネ上がるのを感じる。
勿論、ワタクシ個人としてはケイサツに呼び出されるような心当たりはない。でも、なぜどこからワタクシの名前が出てきたのか?そしてなぜビルの防災センターから電話が入ったのか?
いろいろな考えを巡らせながら恐る恐る指定された電話番号に電話を入れる。結果は予想外のものだった。
ワタクシの会社の社用者が、車上荒らしの被害に遭ったらしい。で、犯人はなんとその場で現行犯逮捕されているんだそうな!だから今から(4時だよ!)調書が取りたいので車両管理責任者を警察署まで出頭させて欲しい、というのがその用件だった。
ケイサツは被害車両のナンバーから難なくワタクシの会社の所有車であることと、会社の所在地を割り出し、入居ビルに電話を入れた。ビルには緊急時の連絡先としてウチの電話番号が登録されてるから、ビルからウチに電話が入ったと、そうゆうことだろう。
「えぇ~、今からぁ~?」と至極アタリマエの疑問が一瞬脳裏をかすめるが、それが国家権力からの依頼であったこと、まだ寝起きで頭が働いておらず思考回路がマトモでなかったこと、そして大いなる知的好奇心(人はそれを野次馬根性といふ)が刺激されたこと、以上3点の理由でワタクシは即刻出頭することにした。
いったん事務所へ寄り、社用車リストと身分証明と印鑑を用意。次に現場へと向かい、被害状況の確認と写真撮影。なんとなく自分が不審人物として通報されそう。
そして5時ちょっと過ぎに警察署に到着。隣室を覗く窓はあるけど電気スタンドは無い取調室へと通され、延々2時間、調書を取られ、最後に押印してようやく釈放された。もちろん、朝食のカツ丼などという気の利いたものは出てこなかった。
家に帰って一息ついて落ち着いて考えてみると、どうにも腑に落ちない思いがふつふつと湧き上がってきた。
まず前提として、ワタクシは被害者側だ。どこにも逃げも隠れもしないのだ。なのに、そんな時間に呼び出して急いで調書を取る必要があるのだろうか?もっと常識的な時間、せめて7時とか8時とか、そのくらい待つことができないのだろうか?
百歩譲って、どうしても即刻調書を完成させねばならない理由があるとしよう。ワタクシはケイサツ内部の事情は良く知らないが、もしかしたらそういう規則があるのかもしれない。それでも、「こんな時間に呼び出すのは非常識だろう」という常識的思考が少しでもできるなら、そっちから訪ねて来るべきではないのか?迎えに来るべきではないのか?
まぁ、コレには人それぞれ、立場によってもいろんなご意見があるだろう。ワタクシとしてもなかなかに興味深い経験をさせてもらったし、なにより犯人も逮捕されているわけだし、感謝せねばいけないのかもしれない。
結局最後に残ったものは、ドアにつけられた結構なキズだけだ。犯人は逮捕されてるけど、こうゆう場合って、賠償なんかしてもらえないんだろうなぁ。
電話に叩き起こされる。
こんな時刻の電話はたいてい間違い電話と相場が決まっている。
「なんなんだよ、ったく」と悪態つきながら寝ぼけ頭で出てみると、今回はちょっと違ったみたい。ちゃんとワタクシの名前を呼んでいるようだ。
相手はワタクシの会社事務所が入居しているビルの防災センターだった。
一瞬で目が覚める。まさか、事務所から火でも出したか? だが、実際はもっと心臓が縮み上がらんばかりの内容だった。
「警察署から、電話が欲しい旨の伝言を預かっている。」とのこと。心拍数が一気にハネ上がるのを感じる。
勿論、ワタクシ個人としてはケイサツに呼び出されるような心当たりはない。でも、なぜどこからワタクシの名前が出てきたのか?そしてなぜビルの防災センターから電話が入ったのか?
いろいろな考えを巡らせながら恐る恐る指定された電話番号に電話を入れる。結果は予想外のものだった。
ワタクシの会社の社用者が、車上荒らしの被害に遭ったらしい。で、犯人はなんとその場で現行犯逮捕されているんだそうな!だから今から(4時だよ!)調書が取りたいので車両管理責任者を警察署まで出頭させて欲しい、というのがその用件だった。
ケイサツは被害車両のナンバーから難なくワタクシの会社の所有車であることと、会社の所在地を割り出し、入居ビルに電話を入れた。ビルには緊急時の連絡先としてウチの電話番号が登録されてるから、ビルからウチに電話が入ったと、そうゆうことだろう。
「えぇ~、今からぁ~?」と至極アタリマエの疑問が一瞬脳裏をかすめるが、それが国家権力からの依頼であったこと、まだ寝起きで頭が働いておらず思考回路がマトモでなかったこと、そして大いなる知的好奇心(人はそれを野次馬根性といふ)が刺激されたこと、以上3点の理由でワタクシは即刻出頭することにした。
いったん事務所へ寄り、社用車リストと身分証明と印鑑を用意。次に現場へと向かい、被害状況の確認と写真撮影。なんとなく自分が不審人物として通報されそう。
そして5時ちょっと過ぎに警察署に到着。隣室を覗く窓はあるけど電気スタンドは無い取調室へと通され、延々2時間、調書を取られ、最後に押印してようやく釈放された。もちろん、朝食のカツ丼などという気の利いたものは出てこなかった。
家に帰って一息ついて落ち着いて考えてみると、どうにも腑に落ちない思いがふつふつと湧き上がってきた。
まず前提として、ワタクシは被害者側だ。どこにも逃げも隠れもしないのだ。なのに、そんな時間に呼び出して急いで調書を取る必要があるのだろうか?もっと常識的な時間、せめて7時とか8時とか、そのくらい待つことができないのだろうか?
百歩譲って、どうしても即刻調書を完成させねばならない理由があるとしよう。ワタクシはケイサツ内部の事情は良く知らないが、もしかしたらそういう規則があるのかもしれない。それでも、「こんな時間に呼び出すのは非常識だろう」という常識的思考が少しでもできるなら、そっちから訪ねて来るべきではないのか?迎えに来るべきではないのか?
まぁ、コレには人それぞれ、立場によってもいろんなご意見があるだろう。ワタクシとしてもなかなかに興味深い経験をさせてもらったし、なにより犯人も逮捕されているわけだし、感謝せねばいけないのかもしれない。
結局最後に残ったものは、ドアにつけられた結構なキズだけだ。犯人は逮捕されてるけど、こうゆう場合って、賠償なんかしてもらえないんだろうなぁ。