武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

困難を乗り越える覚悟

2020年04月02日 | ご挨拶
大道塾横須賀・湘南支部の責任者の森です。


先の見通しの立たない中で不安な日々をお過ごしの方も多いと思われますが、大人の稽古生や保護者の方々には、困難に立ち向かい、何としても日常を取り戻すんだという親としての、そして大人の強い意志と強さを子供たちに見せていただきたいと考えております。


また、子供たちにも、今回のような社会不安に気持ちが大きく揺らぐといった経験が少ない中でも、今後の人生の荒波に立ち向かう一つの体験として受け止め、強い気持ちを持って、いましばらくは我慢を強いられたとしても、力強く頑張る気持ちを持ち続けて、困難を乗り越えていただきたいと思います。



みなさん、頑張って、日常を取り戻すべく、今の困難を乗り越えていきましょう。



今現在、我々一人一人の意志と行動が問われている時です。

いまだかつて、人間が乗り超えられなかった困難はなく、数多くの犠牲があったとしても、人類はこれまでに数多くの困難を乗り越えて、現代の日常生活を送れる社会を作り上げてきました。

一人一人が今できること、今すべきことをしっかりと考えていただきたいと思います。


人を非難すること、人の悪口を言ったり、ずるい方法を考えて、自分だけいい思いをしようと考える人が増えるのはこうした時期で、困難の中で、イライラした気持ちで、不安な気持ちにただただ流される方々が増える一方で、明るい心を持ち、前向きな気持ちで情報発信をされている方々もたくさんおられます。

自宅でできるトレーニング方法を紹介するスポーツ選手や、いろいろな技能、自分の持っている特技を生かして前向きに、また人々を元気づけようと、人の役に立てればと考えて活動をされたり、情報発信をされている方々がおられます。

自宅でできるいろいろなスポーツのトレーニング方法を紹介するアスリートの方々がいるかと思えば、マスクが手に入らないとなると、買い占めに走ったり、高額転売を考える方がいる一方で、自分のアイデアや裁縫の特技を生かして手作りマスクを販売したり、簡単な作り方を紹介したるする方がおられます。


人間の持つエネルギーをどの方向に向かわせるのかと考えた時、思い浮かぶのは柔道の加納治五郎師範の言葉で、「精力善用」、「自他共栄」といった言葉です。


人間は大人も子供も、じっとしていても生きている限り何らかのエネルギーが放出され、そのエネルギーをどこかへ向かわせようとするものだと思いますが、物事をどのように考えてどの方向に向かわせるかで、そしてどのような言葉を用い、実際にどのような行動をとるのかが、その人間を形作っていきます。


どんな自分になりたいのか、自分はどのように生きていくのか、そのためにはどのように考えてどのように行動するのかは、自分自身にゆだねられています。

自分で考える努力をしなければ、その姿は水の如し、、、ただただ低きへ流されていくだけですが、どんな時でも自らしっかりと考えて行動できる人は、周りに勇気を与え、自らが望む方向へ自身を成長させていく可能性が生まれてくるものです。


私自身、自分の考える最善の行動をするつもりです。


そのために、日々、十分に考え抜き、決断し、しっかりと行動をすることにしています。



稽古に参加される方、お休みをされる方や休会をされる方、参加したくとも稽古が休みで参加できない方など、それぞれのクラスでそれぞれ皆さんが判断をなされる必要が生じてきます。


我々の道場は、ただただ指示に従い、流されるだけの人材を育てているつもりはなく、自分で自分の行動に責任を持ち、自分で決断できる方々をサポートできる場としての道場活動、しして日々の稽古に取り組んでいるつもりです。

入会されるとき然り、審査や試合に挑戦するとき然り、稽古の継続に関しても然りです。

皆さんはそれぞれに、そのたびごとに覚悟を決めて、決断をする経験を数多く積んできていると思います。覚悟無き決断は用をなすものではありませんが、覚悟を決めた決断は、自分の判断力を磨く大きな力になってくるもの。


・ 感染拡大防止の為になすべき自分の行動を考えて、一人一人が責任のある行動ができるよう心掛けていきましょう。

・ イライラして他人を攻撃するのではなく、まわりの人を助ける心がけを持ちましょう。

・ ”自分が大丈夫かどうか” ではなく、人に迷惑を掛けないかどうかを考え、人の手助けをする心の余裕を持てるようにしましょう。

・ パニックを増長させるような言動ではなく、周りの人々を落ち着かせる言葉掛けや行動を心がけましょう。

・ 手洗いうがいの衛生管理に加え、普段から体調管理を行い、抵抗力や自然治癒力が向上させられるよう、体力維持にも努めましょう。

・ 不安に包まれて将来を悲観的にとらえるのではなく、自分を含めて全世界の人々の力を共に発揮させ、世の中が正常に機能し、日常を取り戻すんだという勇気を持ち、そうした覚悟のある行動や言動を心がけましょう。



現在、我々の道場も十分な活動ができずに、厳しい状況にあることは間違いありませんが、私自身は、心に芯のある多くの方々に支えられている道場であると考えており、コロナ騒動を乗り越えて、自身を向上させてくれるより良い「場」としての道場の確実な再興に向けて、日々を歩んでまいります。


稽古生及び関係者の皆様の、強い心に期待しています。



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