武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

全国大会への挑戦

2016年11月17日 | 大会記録


先日、秋季の北斗旗選手権大会が東京の代々木第二競技場で開催されました。


この大会は、大道塾が主催する全国大会で、一般選手は無差別選手権大会、そしてジュニアの選手は、年齢ごとのクラス別、さらに体重ごとの階級別の大会となります。


支部からは一般部として1名。ジュニアの高校生男子の部に1名。中学生男子の部に1名。中学生女子の部に2名の合計5名が出場しました。



<一人黙々とウォーミングアップに励む>








一般部の無差別選手権に出場した選手は、元早稲田支部所属していて、その後総本部に在籍していた稽古生で、今年の春に横須賀支部に移籍しました。新しい仕事に就いたばかりで、稽古を十分に行えない中でもとても健闘していたと思います。過去の世界大会にも出場しており、軽量級の選手ながら元、全国の体力別2位、無差別3位の成績を持つ強豪選手です。








これまでの稽古で蓄積してした貯金を使い果たしたと言っていましたが、これだけ練習が出来ていない中でも、三回戦では、一階級上の現在の体力別チャンピオンを相手にも、ほぼ互角以上の戦いが出来ていました。またこれから実力を蓄積して頑張ってもらいたいところです。










高校生男子の選手は、大学の受験前ということもあり、こちらも稽古は不足気味ながらも十分に体を動かせたと思います。



<試合前のウォーミングアップ>


<中学生女子のウォーミングアップの相手を行う>





このクラスは全国に出場できる選手が2名のみとなり、ワンマッチの戦いとなりました。試合は敗退しましたが、抜群の身体能力を持つ相手選手を相手に見ごたえのある攻防を見せてくれました。相手の強烈な打撃にも体制が崩れなかったこと、突き蹴りともにバランスよく技を出せていたこと、相手の迫力のある突進にも崩れずに攻防を続けられたことは良かった点ですが、反省点として、相手の強烈な前蹴りをまともに受けて体制を大きく崩したことや、効かないまでもパンチの連打をまともに受けてしまった事、そして試合終了間際に、腰の重い相手に振り回されてしまった事などでしょうか。







相手のパンチ連打に関しては、後ほど映像を見てみると強烈な大ぶりのフック。このジュニアの高校生クラスの試合では、ストレート系のパンチの2連打までという制限がありますので、厳密には相手の攻撃は反則行為になりますが、細かい部分で審判が判断できていない様子です。









<試合後に握手を交わす相手選手の姿に、その高い実力に敬意を示すかのような謙虚さが見られていました。>


しかし少なくとも、このパンチの連打をもらうことが無ければ、昨年に続き勝利者賞を得ることが出来ていたはずですが、そのあたりは受験前の稽古不足が影響していると思われます。

内容的には延長戦があってもよかった試合ですが、主審が判断すべき内容ですので、これは文句が言えませんが、とても残念な試合でした。




中学部男子も結果としては1回戦敗退です。



<試合直前の様子>


内容的には、投げや寝技では圧倒。打撃ではほぼ互角ながら、打撃のパワーや自力では負けていません。相手選手が優っているのは、試合経験豊富で、綺麗で冷静な打撃ができるところでしょうか。しかし、軽いながらもシャープな上段回し蹴りを一つもらった事と、その上段蹴りを受けた直後に、冷静さを欠いた形で、このクラスでは反則になる大腰で豪快に投げてしまった事による反則、そしてもつれ気味に腰を組んできた相手に、最近取り組みだしたレスリングのタックルを着る動作を、このクラスでは反則技となるフロントチョークと判断された様子で、反則を取られたことが敗因です。タックルのような攻撃を切る動作が上手かったことが逆に敗因であり、逆に言えば、フロントチョークかそうでないかの違いを審判団が的確に判断できる審判側の技量の向上が求められそうです。







結果的に見れば、上段への蹴りを貰わなければ、延長若しくは内容で判定勝ち。そして反則が一つ少なければ、内容で優っていたので悪くても延長戦。もし延長になれば、ほぼ勝ちは間違いのない力量の差があったと思われただけに、実に残念な試合でした。








今回対戦したのは、東北予選2位で本戦に出場してきた選手です。東北は支部の数が多く、特にジュニアの選手層がとても厚く、レベルが全国でもトップクラスですが、昨年はこの東北予選1位の選手と1回戦で当たり、全く歯が立たないまま何もできずに敗退しましたが、今回は東北予選2位の選手相手に、堂々たる攻防を行いました。

試合後の本人から、どうだった?という質問に、「余裕でした!」 と威勢のいい返事が返ってきましたが、この一年でこれだけレベルが向上したのですから、言うことはありません。

多くの試合をこなし、その多くの選手の中で予選を勝ち上がってきた東北や北海道、西日本の選手たちと異なり、ジュニアの選手層の薄い関東では、同じ階級にエントリーしている選手がおらず、無条件で全国の舞台に上がった選手にしては実に立派な内容だったと思います。

また、試合の翌日から、さっそく自主トレに励んでいると聞きますが、結果に腐らず、その前向きな姿勢が育まれていることが支部の誇りです。




そして、中学生女子。

アンダー65kgのクラスでは、全国から3名の選手がエントリー。






リーグ戦により、一人2試合を行います。一試合目で東北2位の黒帯選手を下したものの、二試合目は、体重が8.5kg差のある大柄の選手に押し込まれ、判定負け。技量的には、離れて攻防を行えれば、勝てそうな試合であり、投げ技も片側ではなく、左右に振って崩せれば、投げきめの効果が取れそうな内容でした。一つ効果ポイントが取れていたら勝てていた試合だけに、こちらも残念。







しかし、中学3年生ということもあり、受験前の試験勉強のため、試合直前に2週間稽古を休んでいた彼女。それを心配をさせないだけのいい戦いぶりでした。







中学生女子の55kg未満の試合。


中学1年生の女子が、中学生クラスに初参戦のこの試合。昨年はこの全国大会で、特殊リーグ戦の組み合わせで1勝1敗。今年も特殊リーグの中での戦いですが、今回は2戦2敗となりました。中学生のクラスに上がったばかりで、なかなか勝たせてもらえるものではありません。





対戦相手は二人とも、黒帯を締める年上の選手が相手。初戦は長岡の選手で、今年の合宿で仲良くなったという相手選手。打撃レベルでは負けていなさそうな様子でしたが、さすがは黒帯の選手。ガンガンと前に出てきます。もつれたところに寝技で上に乗られ、強引ながらもマウントパンチで効果ポイントを奪われます。このポイントが響いて、本戦判定負け。

二回戦は、東北2位の選手。5センチほど、背の高い選手で、相手の必死な圧力に押された形で負けとなりました。一つ一つの蹴りの力で負けており、前に向かっていく突進力に後退したのが敗因ですが、組み際に首を上手く抑えられたこと、下がりながらもしっかりと蹴り技が出せていたことが良かったです。






来年は雪辱を張らせるよう、頑張ってもらいたいです。




<試合直後のスナップ。目には涙。。。心は晴れ晴れ??>



尚、この大会で支部長演武があり、そこに私も参加しました。

関東地区から、9名。一人が号令で、8人4組での演武です。


演武者は、


吉祥寺支部長が号令。

浦和支部長と東京北支部長。

練馬支部長と成田支部長。

行徳・東中野支部長と草加支部長。

そして総本部指導員と私です。










事前に決められた攻防の動作を相手と交代で行いますが、大会の2週間ほど前に一度、そして本番直前に一度行って、ほぼぶっつけ本番です。

私が組ませていただいた相手は、総本部師範の稲垣指導員です。元無差別の全日本王者でもあり、大道塾の現選手強化委員長。本業は、こわもての警備会社の社長さんです。









しかし演武なら、もう少し自分でしっくりとくる内容で説明を加えて行いたいことろですが、本部で決められた基礎的な約束組手演武のため、そうはいきません。


もう少し起承転結、要は、この演武は何を表していて、どういう意味合いで行うのか、そしてこの約束動作の動きの説明や、どういったバリエーションがあるのかなど、
何らかの説明が加えられることが出来れば、よりいいものになったような気がします。











まあ、支部長のおっちゃんが方の、ちょっとした余興でしたね。




今大会に参加された皆さん。

悔しい気持ちももどかしい気持ちもあるかもしれませんが、向上心を持って、次のステップを歩んでいきましょう。


今日も前向きに、意欲をもって日々精進です。







選手、保護者の方々、スタッフの皆様。

その他、関係者の皆様。


大変お疲れ様でした。





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