名取のパソコン教室から

みちのく仙台に隣接した名取市に在る「ゆっくりたのしくパソコン教室」から日々の話題をお伝えします

都会じゃ空席なくて順番待ちって本当ですか!?

2018年09月04日 | 習い事
<プログラミング教育の落とし穴>

書店の児童書コーナーでプログラミング指南本の特集コーナーが出来、
平置きの本が積み上がっている光景を目にすると、
いよいよこれは本物のブームがやって来たなと実感します。
店内のPOPには「2020年小学校プログラミング必修化」の文字が。

ある最新のアンケートによると小学生の保護者が 望む習い事で第1位なのだとか。
実際に小学生を子に持つお母さん達にお話を聞いてみると、
一様に皆さん関心が高い事がわかります。

曰く、「プログラミングって話よく聞きます、内容は分かりませんけど。」
「プログラミングの本を図書館で借りて読みましたがさっぱり分からなかった。」
「子供にせがまれて挑戦しましたが出来ませんでした。子どもはテレビを見てとてもやりたがっています。」
「プログラミングってやらせた方がいいんでしょうか?」
などなど教育熱心な親御さんほど
かなり暗中模索、不安ばかりが募っているようです。



そこで思うのが、あれっ、これって前にも同じような事が有ったなと。

それは教室を始めるきっかけの一つ、かつての小学校での
「ゆとり教育」の導入と後の英語必修化です。

ゆとり教育の成否はとかくその反動から学力の低下をもたらしたとして、
その後の文科省の方針転換を見て否定的な判断を下す方が多いのでは無いかと思います。

しかし、本当にそうでしょうか?ゆとり世代 真っ只中の1994年生まれの羽生結弦、
大谷翔平、高木美帆、瀬戸大也、桃田賢斗・・・(まだ若いのでスポーツ選手、
芸能人が多いですが) 狭い日本から飛び出して
世界で活躍する若き力 の持ち主達です。これは単なる偶然では無いと思います。

それまでの点数至上主義から脱却し、時間的に自由な時間が増え子どものやりたい事を
優先する雰囲気が生まれていたからです。

このように見方を変えればゆとり教育の評価も変わると思います。

2020年教育界の関ヶ原(食える力×学力重視)に向かって進む日本の現状ですが、
このような時期にさあプログラミング教育だ、将来絶対必要になる、波に乗り遅れるな、
そんな性急な議論で良いのでしょうか?

以前より幼少期の英語教育に否定的な意見を述べている鳥飼久美子さんの言葉を思い出します、
日本語をまともに話せない子どもに英語の何を教えるか、という事です。
プログラミングも全く同じであると思います。自分の考えをきちんと話せない
小さな子ども達にも先取りと称して押し付けようとはしていませんか?

いかにAIやロボットの時代が間近に迫っていようとも本当に必要ですか?

プログラミング教育は成長期の大事な時間を無駄にするだけなのか?
それともすべての子どもたちに必要な「素養」であり、明るい未来をもたらす
夢の「テクノロジー」なのか?
判断は皆さん自身とご一緒に考えていきたいと思います。

もちろん、プログラミングやってみたいと思う方にはこれからも全力で応援致します。

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