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【映画】“二百三高地”を観よう

2011-12-28 20:24:59 | 日記
 お久しぶりです!
 

 少し近況を報告致しますと。12月に入りまして大学の進路も一応内定し、ひたすら大学からでる課題をこなすという感じになっています。といっても期間が長いので先送りしつつ、、

 とりあえず、部活をやってた頃には想像もできなかった余日をいただくことになり
この間親父が録画していた映画“二百三高地”を観ました




 二百三高地?どこそこ?って方に一応説明しますね。分かりづらかったらウィキへGO!
 二百三高地は中国東部の端にある遼東半島にある丘で、日露戦争における旅順攻防戦の際、激戦となった場所です。もちろんこの映画も日露戦争の映画なんです。


 遼東半島にある旅順港はロシアの東洋艦隊が停泊していました。日本の連合艦隊はバルチック艦隊との決戦に備え迂闊に手を出せず、にらみ合いの状態が続いています。でもバルチック艦隊の到着は迫っている。かといって東洋艦隊を野放しにするわけにはいかない。ロシアに勝つにはバルチック艦隊到着までに陸路で旅順を攻略し砲撃で東洋艦隊を叩く必要がありました。
 しかし陸路にはロシアの粋を結集して造った要塞が待ち受けていたのです。




 この映画、主人公が二人いるのですが、まず一人が今回、旅順攻略を担当する第三軍の司令官「乃木希典」です。名前は聞いたことある方が多いのではないでしょうか?彼によって鉄壁の要塞である旅順に何度も突撃をさせ、多大の犠牲をだすことになりました。その犠牲に関わらず相応の戦果があげられなかったため、乃木の家では石が投げられるなど散々な目にあいます。戦後軍神として崇められる存在となりますが、現実はそんなに甘くない。

 
 もう一人は「古賀武志」です。ロシア語を勉強しており、ロシア好きの小学校の先生でした。しかし、戦地へ召されることになり、日露の友好を願っていて、残しいく生徒に「美しい國日本・美しい國ロシア」という言葉を残します。しかし、凄惨な戦場を経験し、ロシアを憎むようになるのです。



こっからは感想

乃木大将
 多大な犠牲を出すのに戦果を挙げられず、心が痛む上にバルチック艦隊到着までになんとかしないといけない。そんな乃木大将が軍神ではなく一人の人間として苦悩がよく描かれていました。息子が戦死した知らせを聞き、涙をみせないように明かりを消し、刀をガタガタ震わせながら泣く姿は印象的でした。
 明治天皇に報告する場面で泣き崩れる姿も感動しました。「一番苦しいのはお前のせいで戦地で死んだ人だよ!」と批判することも出来ますが、多くの部下を亡くした上に自分は生き残ってしまった乃木の気持ちはなんとなく分かる気がします



古賀少尉
 最初はロシア好きでした。それでも日本のために割り切り戦場では小隊長としての職務をまっとうしていました。しかし、そこで多くの部下を死なせてしまうのです。捕虜になったロシア将校の通訳を任されたのですが、その将校を殺そうとしてしまうのです。乃木大将の訓示に「捕虜は殺してはいけない」とあるので軍規違反なんですが、彼は乃木大将に「兵たちには軍規も国家もない。ただ死んで行く苦痛と恐怖があるだけです。その恐怖を乃木式の軍人精神で救えますか!?」と言ってしまいます。戦争のもたらす狂気や大将と前線に出るものの認識のギャップがよく描かれていました





 とても充実した映画でした。戦争のあらゆる一面を見させていただきました。武士道・騎士道の名残があり、停戦して日本兵とロシア兵が笑顔でタバコや酒を交換するような場面も印象的でした。その観点から言えば世界大戦を経験するまでは紳士的な戦争だったといえます。戦争といえば無謀な第二次大戦での大量殺戮・・・、沖縄・広島・長崎、そして加害者として南京大虐殺()笑、のイメージが強烈ですが、そんなこともあるっていうのは意外でした。
 こういう話になると思想云々の話になるのでやめましょうか。こういう映画は思想が絡むと良い映画も台無しになってしまいますからね。


強烈なネタバレ入でしたが、
どうせした?録画されてない方もきっとレンタルビデオ屋にはおいてあると思うので観てみてくださいね


では

ほなねん♪

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