当方見聞記

旅と舞台・ライブ話を気ままに書いてます

十三人の刺客

2012年08月06日 | 日記
赤坂ACTの『十三人の刺客』観てきました。


外看板に、中にあった主演2人の等身大パネル。
3ショット撮ってたファン、結構いましたよ

マジで面白かった
ベースが完璧ってのもあるんだろうけど、舞台としての演出やセット、すべてにおいて素晴らしかった

お話としては

明石藩主松平斉韶の異常な暴君ぶりが家臣の自決によって幕府に発覚。
しかし斉韶は将軍家慶の弟。時期老中の確約している状況。
だからといって放っておけるような状況ではなく。
御咎めなしと表立っては返されたが、老中土井の命により斉韶暗殺計画の命が出される。
依頼されたのは旗本島田新左衛門。彼には現在斉韶の筆頭家老である鬼頭半兵衛と、同剣塾仲間の親友であり最大のライバルであったという過去があった。
島田が集めた十三人の刺客は果たして松平松平斉韶を打ち取ることができるか。
そして人生最大のライバル2人の戦いはどうなるのか。
中山道落合宿にて、最後の決戦が幕を開ける。

まぁ大雑把にまとめればこんな内容。

2幕構成だったんですが、2幕なんかは殺陣だらけってな勢いで、もう、体も前のめりになりそうになるくらい、のめり込みでハマってしまう楽しさでした。
一言で言うなら、とにかく派手。
13人vs53人(明石藩)、この人数がベースにある殺陣なんですよ
新感線の殺陣の派手ってのとはちょっと違いますけど、狭い空間の中で間をあけずに繰り返される殺陣は圧巻。
1シーンで2~3か所でメインの殺陣が起きてたりもしちゃったりするんですから。
そして血しぶき。
休憩中に最前にビニールシートが配布されたから、こりゃ水かな?とは思ってたんですよ。
血のりはつくと取れないから、血のりがすごい舞台って2~3列までビニール配布あるんで。
しかし始まってみたらびっくり。血のりの血しぶき。しかも噴射あり。
あれ、最前だけでよく足りたな…
とりあえず、そんなド派手演出だってあるんです。

場面転換もいい
これ結構重要なんですよ。テンポって観てる側の気持ちの乗せ方を左右するからね
暗転とかほぼなし。流れで変えていくから、妙な間もないし、そもそも使う場面が無駄に数を増やさず、同じセットでまかなえる展開なのが素晴らしい
個人的には、斉韶隊の乗馬にての移動シーン、ここの演出が気に入りました
実際に馬にのっているわけではないのでエア乗馬なんだけど、その集団性が出す迫力は見事でしたね

役者人もめっさ良かった
坂口憲二(鬼頭)、でかいでかすぎる役的に、でかいのはいいんだけどさ、袴のせいかな?もう巨人にもほどがあった(笑)
なにが衝撃って、たしか身長だって結構あるはずな高橋克典(島田)が並ぶと華奢に見えてしまったこと…
どんだけでかいんだよ思った

もうね~この主演2人がとりあえずめさめさかっこいいんですよ
そして島田の奥方役の釈さんが可愛い可愛すぎる
袴田くんも良かった。ちなみに松平斉韶なんですけど。あの人、誠実そうに見せかけて実は悪役ってのわりに多いような…そして似合うとも思う(笑)

いや~失礼ながら予想をはるかに上回りました。
マジでこれはヒット
新感線でもジャニでもないのに、舞台としてもう1回観たくなりましたもん。
これってスゴイことだよ

新感線ファンだと殺陣のシーンってどうにも目が肥えてしまう…つうか贅沢チャンバラ慣れしちゃうらしくて、他のだと結構遅かったり軽かったりに見えちゃうんだけど、この舞台に関しては、2幕の殺陣にそういうの全然感じませんでした。
1幕頭の、高橋・坂口の道場稽古の殺陣を見た時はちょっぴり不安もあったんだけどね、2幕はもうまったくそんな気配なし
西岡徳間さんの殺陣の際の腰の入り方は大御所の貫録を感じましたね
腰を落として構えができると…さらに戦闘でも腰の位置を保てると、殺陣の“重さ”がまったく違うので。
見事でしたわ


ラストに、エントランスに並べられた花たち。
東京公演始まったばっかなので、まだまだお花たち元気
そんな中、見つけて笑えたのがこちら↓↓

中居ちゃん、ブドウって(笑)