花田凌鑑

火気利用生産公社新館

古インド哲学から

2008-12-14 00:28:17 | その他
人は(地水火風の)四要素からなる。
  人が死ぬと、地は地、水は水、火は火、風は風に戻り
  感覚は虚空の中に消える。
  四人の男が棺を担いで死体を運び
  死者の噂話をして火葬場にいたり
  そこで焼かれて、骨は鳩の羽根の色になり
  灰となって葬式は終わる。
  乞食(こつじき)の行を説くものは愚か者。
  (物質以外の)存在を信ずる人は空しい無意味なことをいう。
 からだは、死ねば、愚者も賢者もおなじように消滅する。
 死後、生きのびることはない。
『沙門果経』バラモン教典・原始仏典』

だから、宗教的な行為は無意味で、この世での生を最大限利用して楽しみ、そこから幸福を得るべきだ。

「生きているかぎり、人は幸せに生き、ギー(溶けたバター)を飲むべきだ。
たとえ借金をしてでも。
というのは、からだが灰になるとき、何がこの世に戻れよう。(何もないからだ)」

しかし、楽しみには悲しみがつきまとう。それを恐れて喜びから退いてはいけない。
時には訪れる悲しみも喜んで受け入れよ。


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