ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

秋のオープンキャンパス

2015-11-07 12:39:30 | 研究活動

11月1日(日)、青垣祭と同時開催でオープンキャンパスが行われました。
国文学科では「版本で楽しむ江戸文学」と題した展示を企画しました。
今回の展示では、江戸文学に親しんでもらうため、奈良大学図書館に所蔵されている版本(江戸時代に印刷された本)を紹介いたしました。
展示したなかでも、曲亭馬琴の小説『南総里見八犬伝』は、全106冊が(2セット!)所蔵されており、大変貴重なものです。
ただ、版本は実際に手に触れてみないと、紙質や重さなどが実感できないので、訪れた方には自由に手に取って見ていただきました。

これからも、こういった展示を続けながら、江戸文学の魅力を発信していきたいと思います。

上野誠先生 第20回奈良新聞文化賞を受賞!

2015-10-27 16:35:37 | 新着情報
文学部国文学科の上野誠教授が、第20回奈良新聞文化賞を受賞しました。

「奈良新聞文化賞」は、株式会社奈良新聞社が、平成8年より毎年、県内で学術、芸術、文化、産業、スポーツ、芸能などに多大な功績を残した人を顕彰するもので、今年度は上野教授を始め3人の方が選ばれました。

「歴史学や考古学、民俗学を取り入れたユニークな視点の万葉研究を行い、講演やマスコミ出演で見せるソフトな語り口の解説が人気で、万葉集や奈良の魅力の発信にも大きく貢献した」ことが評価されての受賞となりました!

(大学HPより)

テレビ出演のお知らせ

2015-08-30 21:58:08 | 新着情報
上野誠教授が、NHKの番組に出演されます。

●放送日時:9月2日(水)午後3:15~4:00

●CH:NHK総合

●番組:特集番組「白鳳-仏教美術の青春時代-」

天武・持統天皇が仏教で国造りを行った白鳳時代。
その時代に作られた仏像の魅力を、漫画家・里中満智子さんとともに語られます。

ぜひご覧ください。

流しそうめん大会(3)

2015-07-21 17:27:13 | 研究活動
流す人。






食べる人。








下流の人々。




なぜか、笛を吹く人。




留学生も参加しました。






集合写真です。



撤収~



お疲れ様でした。


※当日流したもの、そうめん、トマト、さしみこんにゃく、カントリーマーム、ぷっちょ。

流しそうめん大会(2)

2015-07-21 17:25:03 | 研究活動
滝川先生の特別講演会 「たなばたのうた」も開催。






流しそうめん大会を実施(1)

2015-07-21 17:21:48 | 新着情報
2015年7月18日

今年も、流しそうめん大会を実施しました。

大学の敷地に生えている竹を切りだし、流しそうめんの台を作製。(棟梁、ありがとう)
きゅうり、ミョウガ等、具材を刻み、スタンバイ!






笹飾りもつくりました。職人技!


七月大歌舞伎を鑑賞しました!

2015-07-20 10:27:33 | 研究活動
7月12日(日)、近世演劇鑑賞の一環として、大阪松竹座にて七月大歌舞伎を鑑賞しました。

演目は鶴屋南北作「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」。十五代目片岡仁左衛門演じる左枝大学之助・立場の太平次の極悪人ぶりに、客席からもどよめきの声が上がっていました。ただ、悪の限りを尽くすという面では、逆に清々しさも感じられました。また、ストーリーはもちろんのこと、回り舞台の演出や派手な立ち回りに、参加した学生も大興奮でした。

今回この演目を選んだのは、歌舞伎のような伝統芸能は「ムズカシイもの」という先入観を持ってほしくなかったからです。肩の力を抜いて、もっと気楽に歌舞伎を楽しんでもらえたらと思います。

12月には京都南座で顔見世興行があります。興味がありましたら、是非!





第20回 奈良大学国語教育研究会のご案内

2015-07-03 12:55:14 | 研究活動
以下のとおり、奈良大学国語教育研究会が開催されます。
ご参加お待ちしております。


第20回 奈良大学国語教育研究会

1. 日時 2015年8月1日(土)午後1:00より

2. 場所 奈良大学(A棟4階 中会議室)

3. 内容 ◆20周年記念講演
    「漱石先生、こんな『こころ』の読み方、いかがですか?」
     浅田 隆 先生(専攻 近代文学)
   ◆教育実践交流「教師の楽しみ~2年目までの実践と挑戦~」
     八束 健太 さん
   ◆ワークショップ「国語授業の楽しみ」
     司会進行 棚橋 正人 さん

4. 参加费 1,000円

5. 親睦会 時:午後5時20分より
    所:A棟4階展望ラウンジ
     参加費:3,000円(学生割引あり)
     ※親睦会より参加の方は、直接お越しください。

6. 出欠 7月10日までに、メールで出欠をお知らせください。
         nukokugokyoikuアットマークgmail.com
           (アットマークの部分を訂正してお使いくださるようお願いします)
※お名前/研究会への出欠/親睦会への出欠をお書きください。
※大学の宿泊施設の利用希望があればご相談ください。
※メッセージを添えていただければ、研究会当日に紹介致します。

体験授業「ユンノリ」

2015-06-05 18:59:42 | 研究活動
上野誠先生担当の「国文学講読」「国文学演習」で、「ユンノリ」を体験する授業がおこなわれました。

ユンノリとは朝鮮半島に伝わるすごろくですが、最近になって、奈良文化財研究所の小田裕樹さんによって平城京出土の天平期の土器にもそのユンノリの盤が描かれていることが解明されました。

この授業はその最新の考古学的成果をふまえたもので、天平人がいかなる娯楽に興じていたのかを実際に体験する目的で行われました。

授業を終えて、上野先生は以下のような感想を語っておられました。

『万葉集』の用字によって古代の日本に韓半島からユンノリという遊びが伝来していたことはわかっていたが、実際、奈良時代の盤を復原したものでゲームを行うと、チャンスがピンチにピンチがチャンスになるという逆転逆転のゲームであるということがわかった。
そしてなにより、ゲームに興じた学生たちが大はしゃぎをしていたのには、びっくりした。
時代によって、さまざまな点は異なるにしても、基本的なルールは異ならない。
『万葉集』の戯書の学習がこんなに楽しい学習になるとは、思いもよらなかった。


上野先生は、広くユンノリの知識が行きわたっているからこそ、『万葉集』の表記にもそれが反映していることを学生に力説しておられました。


体験型授業を重視する奈良大学国文学科の授業方針と、最先端の学問的成果が出会った、幸せな授業でした。

中尾先生が研究書を出版されました

2015-05-26 17:53:39 | 新着情報
中尾和昇先生が、『馬琴読本の様式』(清文堂出版)を出版されました。

曲亭馬琴(滝沢馬琴)は江戸時代の文学者で、『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』などの作者として知られています。
本書はその馬琴の読本(伝奇小説)について、特に「様式」に着目した研究をまとめられたものです。

研究書ではありますが、「身代わり」や「血合わせ」といった興味をそそるテーマが扱われており、収録された多くの図版とあいまって、専門外の人間でも読みたくなるような内容になっています。
関心をお持ちの方は是非手に取ってみてください。


中尾和昇『馬琴読本の様式』(清文堂出版)
ISBN978-4-7924-1432-0 C3081 
A5判 上製本 270頁 本体7,600円