プロデュースユニット「ななめ45°」

白木原一仁による表現ユニット。関西を拠点に、パントマイム/ダンス/音楽を取り込んだ演劇をプロデュース形式で展開中!!

HPFママゾンビ

2007年07月31日 20時35分40秒 | シロキハラの素ン晴らしい日々
この間の日曜日、高校生による演劇公演を観てきた。

Highschool Play Festival(HPF)という催しで、大阪の枚方なぎさ高校演劇部さんが 昨年シアターシンクタンク万化が公演した『ママゾンビーMother of the living deadー』を上演されたのです。

ママゾンビって・・懐かしい・・。

いやいや たった1年前なんですけどね、公演したの。でも懐かしいってのが一番正直な感想。
考えりゃ、あれから6本は別の芝居やってたもんなあ。仕方ない。


この作品ではおばあさん役だったんですよ。しかも偶然オカンと同じ名前。
ゴムヅラつけて着物着て完ペキ出オチキャラをボケ一切無しでやりました。
良い役だったんですよ、ホントに。決して周りが話を進めずにボケ放題だったという訳では・・決して・・無かった・・と、思う。


今回は女の子がその役をされていて少し残念な気もしましたが、どうやら最初は男の子がやる予定だったみたい。
終演後に聞いた話ですが、その男子 途中でダンスの道を選んで去ってしまったとかで、急遽音響担当の彼女が配役されたそうです。
いやはや、すったもんだはどこにでもあるようです。


さて観劇開始・・前。
かなり緊張しました。自分が今から出演するってくらい。
立ち見が出るほどの大盛況でしたが、無理矢理スタッフさんに関係者席を一つ空けてもらい(小林さんありがとう、このお返しはいずれ)無事着席できました。でもなかなか落ち着けなかったなあ。

そして開演。
スクリーン(白紗?)の奥に浮かび上がるゾンビ母さん。そして客席後ろから舞台上に駆け込んでくる親族一同+イヌ。
うわ~。初演時と同じじゃん!客席で座っている自分が出トチリしたよな気がしました。

そしてお話は特に大幅なカットもなく進んでいく。
自然とセリフが口をついて出てきそうになり、隣にいた審査員の関川くんには申し訳なかった。
でも不思議なもんですね。セリフ覚えは決して良いとは言えないほうなのに、自分や相手のセリフが浮かんでくる。もう一年も経っているのに、その間読み返したこともないのに。
「明名書房」(字 合ってる?)は別にかまわなかったけど、「今日は特別」を聞けなくて残念だったなあ。ばあちゃん役の水野さんも相当悔しかったんじゃないかな。早替えって大変ね。ワシも苦労しました。


そして終盤まで。
要所要所で泣き所があってグッとくる。それぞれの役の気持ちが解ってるから、普通に観ているお客さん達よりスイッチの入り方が早い。ダメだと思いながらついつい口元を手で覆う。

良い話だよね、役者のみんなもスゴく頑張っていたよね。拍手です。
ただ、カーテンコール含め全体のテンポがあればダブルコールにスタンディングオベイションもしたかった。
学生演劇を知らないワシはお約束的なものも知らないから「早く早く~気が萎える~」と感じてしまいました。うがり感想すみません。


ただ、現役高校生のお客さんの中にはホラーチックなところがキツかったらしくて、気分が悪くなった方もいらっしゃった模様。
若いからね、仕方がないけど、そんな作品だったんだなあと今更確認。
でもホントに怖かったのは劇中の社会的人間関係だったんだよ。まあリアルな恐怖とホラーの差は大きいけどね。
あ、ゴン太の存在が一番のホラーだったのかも・・なんて。


最後に。
枚方なぎさ高校演劇部の皆様、本当に楽しかったです。劇団員ではないけれど(作品中唯一の客演でした)この作品を選んで上演してくれたこと、この作品を愛してくださったことに深く感謝いたします。本当にありがとうございました。


・・・なんだかお礼状みたいだな。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。