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ナナ de ココナツ

ナナちゃんの家に保護されたココちゃんがやって来ました。2010年秋、なつちゃんも家族の仲間入り♪

コッちゃん、また会おうね。 ①

2015-05-25 | 備忘録・ココ
もう二年も放置したブログ。
投稿の仕方も忘れていてスムーズに行きませんが・・・

我が家にとって、とても大切なことなので更新します。

昨年の秋にトリマーさんより、コッちゃんのお腹のシコリを
教えていただきました。
すぐに病院で診ていただいたところ、乳腺腫瘍との診断。

成犬で保護されましたから正確な年齢は分かりませんが
迎えてから8年なので、高齢であることは間違いありません。
それでも手術に耐えられるか検査していただくと
「充分に耐えられます。切除をすすめます。」と言われました。
とても信頼できる先生でしたので、お任せすることに。

そして11月22日に手術を迎えました。
何度も全身麻酔はしたくありませんから、日頃からかなり
悪かった歯も一緒に抜歯していただくことになりました。
抜歯することで菌が回らないように事前に3日間、抗生物質を
飲み、慎重な手順を踏み無事に手術も終わりました。

術後の体調を見て1泊から3泊の入院とのことでしたが
お見舞いに行くと「ご飯をペロリと完食して元気ですよ!」
「ただ、キュンキュン寂しそうに泣いてるから・・・
ココちゃんの場合は、お家の方がいいみたいだね。」と言われ
即、退院することに。
私の顔を見た瞬間、ニッコリ笑ったコッちゃんに釣られて
私も笑ってしまいました。





家では本当に手術したの?って言うくらい、嬉しそうに
ルンルン小走りして、安堵した我が家でした。

病理検査に回した細胞の結果は残念ながら悪性でしたが
身体にあまり負担のない抗がん剤の一種(エンドキサン)服用と
定期的にエコーを撮り経過観察して行くことで方針が決まりました。






それが一週間後・・・
朝起きてリビングに行くと、そこらじゅうに白い物が散らばっていて
何かと思ったらコッちゃんの抜け毛でした。

コッちゃんの顔を見ると薄らですがピンクの地肌が見えます。
何事が起きたのかと卒倒しましたが、私の目の前で二本脚で立ち
前足で思いっきり顔をガシガシ擦する行動が始まりました。





抜歯したところが痒いのか痛いのか?
今まで、その行動をしなかったのは手術の痛み止めが効いていた
ためかもしれません。

すぐに病院に連れて行きました。
抜歯の痕は綺麗になっているので暫くしたら落ち着くでしょう。
と言われ、エリザベスカラーを着用することに。

先生の見解は、犬歯を抜くと舌が出てしまうので
ココちゃんは急に口内環境が変わったことで舌の置き場所に
戸惑っているのではないかと。

その後、エリザベスをドーナツ形カラーに替えて様子見するも
寝ている以外は口を閉じて舌を出しません。
そして顔を激しく擦る行動は暫く続きました。

抜糸やガンの転移チェックで何度か来院し、問題行動が一向に
治らないことを相談しましたが抜歯痕には問題がないとのことで
原因が分からず。





なんとか原因が分からない物かと・・・
数年前に抜歯でお世話になった口腔外科専門の病院で
レントゲンを撮って見ていただくと、下顎の骨が少しずれている
のが分かりました。
それが不快で擦っているのでは?とのこと。
でも再手術よりは、この状態で慣れる方が良いとの診断でした。
慣れてくれるのを焦らずに待つしかありません。

ガシガシ行動はあるものの、その他は問題なく過ごしていましたので
3月はみんなで熱海旅行にも行きました。





手術から4か月ほど経過し、ガシガシ行動も少なくなって来たので
カラー生活はここで卒業。長かった・・・。

手術後も今までどおり食欲旺盛で元気にしていたコッちゃん。
抜歯したことで長年、気になっていた口臭が全くなくなり、おまけに
涙やけまでなくなったことは驚きでした。

コッちゃんに初めて会った時、頬全体がピンク色だったのを思い出します。
フードを工夫したり、涙やけクリンを使ったり色々と試しましたが
どれも効果が見られず、一日に何度も顔を見る度に拭いていました。
徐々に目立たなくはなったものの、いつもジワジワ涙が出ているので
この子の体質だから一生治らないものと思っていましたが、このことで
歯が原因していたことが分かりました。

良かったことの反面、4月頃より多飲多尿が気になリ始めました。
ガンの転移チェックの際に、そのことを相談。

幸い転移はしていませんでしたが、その時の血液検査で、初めて腎臓の
数値が上昇していました。急性だったようです。
病名は腎不全。 人間だったら人工透析のレベルだそうです。
ワンちゃんは透析できませんから頻繁に補液することになりました。





4月25日から補液スタート。
最初は毎日だったのが、少し落ち着いて来て週3回~週2回に。
その間に嘔吐が何回かありましたので、その時は一日置きに調整。

腎不全は人間で言ったら二日酔いの様な気持ち悪い状態だそうです。
そのせいで食べること命だったコッちゃんが段々とゴハンを残すように。
ゴハンのお皿をジッと見ているけれど食べられないと言った感じ。

食べないと衰弱するので、フードをミキサーにかけ、お湯でふやかして
すり鉢で擦ったものをシリンジで強制的に給餌することにしました。
(先生からのアドバイス)
療法食の缶詰は2回ぐらい(少量)自力で食べたけれど続かず。

補液をしていても口から栄養を摂らなければ身体を維持して行けないので
好きな物をあげてみてくださいと言われ
その日はローストビーフを作る予定だったので味付けする前に取り分け
数切れを軽く焼いてあげると喜んで食べました。

コッちゃん、牛肉なら食べられるの?
次の日も牛肉を買って来て、その次の日も。
私も少し嬉しくて、でもそんな気持ちになれたのは束の間でした。
牛肉は3回で食べなくなり、その次はレバーにしてみたり、ラム肉を
焼いてみたり・・・色々と試してみたけれど全く食べない。

磨り潰したフードもドロドロでは喉越しが悪いかとシニア犬用のミルクで
薄めてみました。水よりは栄養があるし腎臓や心臓に配慮した云々と
記載されているので、先生もミルクを使うのは良いですねと。

お水もあまり飲まなくなりました。
飲みたい気持ちはあるようで、お水の所に行き、ジーッとお水の器を
見つめています。
なかなか飲まないのでシリンジで飲ませると、その後は道がついたように
自力でゴクゴク。でもそうなると延々と飲み続けることもあり心配になって
止めさせることもありました。

この頃から口をなかなか開けてくれなくなって強制給餌している自分に
自己嫌悪。でも、しなければ・・・そこで終わってしまう。
ごめんね。我慢してね。って言いながら最後の方は少しでも飲みやすい
ミルクだけの給餌をしていました。
コッちゃんも辛かったと思いますが、普段から聞き分けの良い子なので
観念した様にゴクンと飲み込んでくれて、そんな健気さに涙ぐむことも。

でもその頃は何をしても身体が吸収できなくなっていたのだと思います。
痩せていくばかりのコッちゃんでした。

元気な頃は3kgだった体重が、2kgまで落ちて背骨、肋骨、尾骨、すべて
触れるほどになり、お腹もえぐれるようにへこんでしまいました。

コッちゃんにとって何が良いことなのか。
嫌がることはやめた方がコッちゃんのためなのか。

そんな葛藤の日々が続きましたが・・・
少なくとも、目ヂカラがあってヨロヨロだけど歩けているうちは頑張って
もらおう。

そんな風に自分に言い聞かせていた時でした。

つづく。





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