五劫の切れ端(ごこうのきれはし)

仏教の支流と源流のつまみ食い

「五劫の摺り切れ」の「五劫」とは何か?

2005-03-29 00:14:11 | 法話みたいなもの
■落語の『寿限無』に登場する余り勉強していない御坊様が喋っている「五劫の摺り切れ」の話は、『大智度論』という難しい上に長大な仏教論書に出て来る例え話を元にしています。「五劫」の「劫」は数の単位なのですが、これが恐ろしく大きな単位なので、文字を知らない人達にイメージで伝えようとした話の一節です。 四十里の石山を、長寿な人が百年に一度ずつ細軟の衣で払拭して、石山が尽きても「劫」は尽きない。 若い父 . . . 本文を読む