過日、Youtubeに 目立てには関わらない動画をアップしてところ、
決まって、励みになるコメントをSMSで伝えて下さる方がいる。
今回は、「古道具屋に行った際に参考になる」の文言がありました。
即!思い出されたのが、二.三日前のこと。
「栃木県の骨董市で手に入れた大鋸を見てほしい」と
目立て支援で、数回の来宅がある人で南会津町の住人M氏。
見せてくれたのが!
歴史を感じた、武骨な大鋸。
直ぐに刃先を見ると、当然のように刃が付いていない。
目の隙間の錆などを取り除こうとしたが!? 詰まっているモノが動かない。
裏面を見て、驚きと合点‼ そして 悦び。
下の写真を見れば理解できます。
早い話。 これは未完成品に他なりません。
上は、銘を切る表側。 下は裏側。
鏨を使って、目の形に抜こう!としているが、厚い玉鋼を貫き損ねている。
親方の指示で、お弟子さんが大槌を振るった事でしょうね。
表面の凹凸、一つ一つに職人さん達の息遣いが感じられます。
鋸身の整えが出来ていませんので、峯側を見ると、
未完成品が世に出る事は皆無と思って居ただけに
「これは貴重な資料!」
手を加えることなく保管するようにと、お願いした次第です。
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この人 Mさんが骨董市に出かける際に持参するのが、{会津の手語り}。
骨董品を見極める資料として活用している、との事。
此のことを翌日に来宅した{会津の手語り}の著者・赤沼氏に
知らせた時、氏の表情は 驚愕!そのものでした。
まさかの使い道!と笑顔での懇談になりました。
古道具屋に出掛ける際は、一冊の荷物を持つのも、一興かも知れませんね。
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