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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「経験/さよならを教えて」 江利じゅん 1991年

2009-02-16 | フレンチ
江利じゅん。Amazonには写真集しか登録がない。Wikiにも載ってない。それでもYouTubeがあるさ!

左、デビューシングルらしい。多分、アルバムは存在しない。

①経験
作詞:安井かずみ、作曲:村井邦彦、編曲:藤原いくろう
オリジナルは辺見マリ、1970年。村井邦彦ってどこかで見た名前だな、と思ったらアルファレコードの!
タメイキまじりの「♪やめて~」でお馴染み、ウゴウゴルーガ「はだかでかがく」テーマ曲。オリジナル(なぜか画像はカラオケ)を聴くと、明らかにアルディの「さよならを教えて」を下敷きにしたアレンジだった。
じゅんは、いかにも91年な安いダンスアレンジで。歌唱力も色気もそこそこ。
テレビで歌うじゅんの画像もあった。動くじゅんが拝めるとは…って、ちょっと前に知ったばかりだが。すべてがちぐはぐな印象のダンス。歌が終わったあとの腰のグラインド&のけぞりはエロ狙いを微妙に外している。そのあと恥ずかしげに微笑むじゅんの垢抜けない雰囲気にLOVEずっきゅん!( ©相対性理論)

②さよならを教えて
作詞・作曲:J. Gold, H. Goland, S. Gainsbourg、日本語詞:川田多摩喜、編曲:藤原いくろう
これがまた駄目駄目日本語カヴァー。「さよならを教えて」って邦題から無理やり膨らませたような薄味な日本語詞が悲しい。戸川純の傑作日本語カヴァーとは比べるのも申し訳ない貧弱な出来。
フランソワーズ・アルディ盤については以前紹介した。どうでもいいけど、フランス語詞をつけたゲンスブールのクレジットはこの場合いらないよな。91年没のゲンスブールも草葉の陰で「そこは入れんといて…」と拝んでいたはず。ま、私も結局「フレンチ」のカテゴリに入れてるわけだが。

③①のカラオケ

定価不明(「見本」シールに阻まれ、判読不能)、中古で500円。
ちょい上目遣いで挑発的な視線、小悪魔的な微笑を浮かべる唇、胸元が広く開いたボデコン衣装、胸張って強調!がんばれ、じゅん!


ついでだからセカンドシングルも。図らずも引退シングルでもあるようだ。

①私は男を浪費する テレビ朝日系「君といつまでも」エンディングテーマ
作詞:売野雅勇、作曲:鈴木キサブロー、編曲:岩本正樹 with S-Project
「可哀そうね 軽蔑されても好きになさい」「さあ見せてごらんなさい 恥を」タイトル、内容とも「女王さまキャラ」にステップアップ!曲は場末感漂うダンス歌謡。そんなところ。

②A Girl From Paradise
作詞:売野雅勇、作曲:羽田一郎、編曲:藤原いくろう
かと思うと、カップリングでは清純派を気取ってみたりもする。ここは女王さまで押してくところじゃないの?二面性を出していくのはまだ早いでしょ。…ってこの曲でお終いなんだけどね。

③①のカラオケ

定価930円、レンタル落ち52円。
ジャケ裏の情報によると、テレ朝「プレステージ」フロントローのコーナーにレギュラー出演中だって。誰の目にもとまることなく、静かにフェイドアウトしていったマイナータレント。地元の茨城じゃセクシーダイナマイトって呼ばれてたんだけどネ…芸能界は厳しかったネ…(つぶやき風に)いや、想像ですけど。

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