
背表紙には「安田成美」の文字のみ。この8cmの本当のタイトルは「安田成美DIAMIND COLLECTION CD MINI ALBUM」なのかな。2ndアルバム『ジィンジャー』から4曲をピックアップし、ミニアルバムとしてリリースしたもの。このアルバムのプロデュースが大貫妙子で、10曲中6曲で曲も書いてる。
①思い出のロックンロール
作詞・作曲:Serge Gainsbuorg、日本語詞:大貫妙子、編曲:大村憲司
オリジナルはジェーン・バーキン「EX-FAN DES SIXTIES」(1978)。歌詞の半分以上は「The Byrds, The Doors, The Animals…」といった具合にロックンロール・ジャイアンツの名前の羅列なので、大貫さんによる日本語詞部分はわずか。1番でドアーズが出てくるのに、2番でもジム・モリスンが登場。あ、2番は(78年時点で)みんな故人なんだ。
成美の歌声は「ナウシカ」しか知らない人にとっては意外なくらい安定していて、ある意味肩透かしって感じ。大貫さんの歌唱指導の成果か。ドラムはスティーヴ・ジャンセン。
②パパを愛したように
作詞・作曲:かちぶち哲郎、編曲:大村憲司
これは、かしぶち趣味全開の一曲。この曲だけキーが低くて、かしぶちさんの歌い方そのまんまなのもいい感じ。素直なんだな、成美さん。
③初めての街
作詞:麻生圭子、作曲:大貫妙子、編曲:大村憲司
でました、テクノ。ミニマルなアレンジで音を区切って歌うと、まるっきり大貫妙子。
④星の降る夜
作詞・作曲:大貫妙子、編曲:小林武史、コーラスアレンジ:大貫妙子
詞も曲もコーラスも大貫さん。ピアノとシンセのみをバックに訥々と歌われたら、そりゃあもう大貫妙子クローン。発声からブレスのタイミングまで、事細かに指導している図が目に浮かぶ。
定価1500円はミニアルバムだから。中古で500円。
アルバム『ジィンジャー』(下中)を持っていれば(ジャケ写もまったく同じだし)特に必要のない短冊だけど、珍しいんで買っちゃった。『ジィンジャー』の注目曲は「ハイウェイ歩けば」。大村憲司作曲の、語り+メロディのロックナンバーで、これが何ともメロディ・ネルソン的な名曲なんだな。
後ろに敷いたのはバーキンのLP『EX-FAN DES SIXTIES』(1978)。このアルバムからは野島ヒッツのひとつ「L'aquoiboniste(無造作紳士)」が8cm化されている。
そして下右はアルバム『安田成美全曲集』(1984)。高橋幸宏プロデュースのファーストアルバム『安田成美』(1984)+シングル曲で全14曲の編集盤。「ナウシカ」をはじめとする細野作品もいいが、幸宏ナンバーでの誰にも真似できないフワフワ加減は素晴らし過ぎる。「水のナイフ」「蝶をちぎった少女」なんて絶品さ!デビュー当時の、ある意味破壊力のあったヴォーカルスタイルは、4年後のセカンドでは失われていた。アイドルとしては4年もブランクがあったら、普通に考えれば「もう歌わないんだよね」と思われてたに違いない。そこを敢えて大貫妙子の力を借りて復帰作をリリースしたってことは、実は歌が好きだった?ファーストの歌唱を酷評されたことへのリベンジ?私は2枚とも好きだけど。
関連成美
風の谷のナウシカ
①思い出のロックンロール
作詞・作曲:Serge Gainsbuorg、日本語詞:大貫妙子、編曲:大村憲司
オリジナルはジェーン・バーキン「EX-FAN DES SIXTIES」(1978)。歌詞の半分以上は「The Byrds, The Doors, The Animals…」といった具合にロックンロール・ジャイアンツの名前の羅列なので、大貫さんによる日本語詞部分はわずか。1番でドアーズが出てくるのに、2番でもジム・モリスンが登場。あ、2番は(78年時点で)みんな故人なんだ。
成美の歌声は「ナウシカ」しか知らない人にとっては意外なくらい安定していて、ある意味肩透かしって感じ。大貫さんの歌唱指導の成果か。ドラムはスティーヴ・ジャンセン。
②パパを愛したように
作詞・作曲:かちぶち哲郎、編曲:大村憲司
これは、かしぶち趣味全開の一曲。この曲だけキーが低くて、かしぶちさんの歌い方そのまんまなのもいい感じ。素直なんだな、成美さん。
③初めての街
作詞:麻生圭子、作曲:大貫妙子、編曲:大村憲司
でました、テクノ。ミニマルなアレンジで音を区切って歌うと、まるっきり大貫妙子。
④星の降る夜
作詞・作曲:大貫妙子、編曲:小林武史、コーラスアレンジ:大貫妙子
詞も曲もコーラスも大貫さん。ピアノとシンセのみをバックに訥々と歌われたら、そりゃあもう大貫妙子クローン。発声からブレスのタイミングまで、事細かに指導している図が目に浮かぶ。
定価1500円はミニアルバムだから。中古で500円。
アルバム『ジィンジャー』(下中)を持っていれば(ジャケ写もまったく同じだし)特に必要のない短冊だけど、珍しいんで買っちゃった。『ジィンジャー』の注目曲は「ハイウェイ歩けば」。大村憲司作曲の、語り+メロディのロックナンバーで、これが何ともメロディ・ネルソン的な名曲なんだな。
後ろに敷いたのはバーキンのLP『EX-FAN DES SIXTIES』(1978)。このアルバムからは野島ヒッツのひとつ「L'aquoiboniste(無造作紳士)」が8cm化されている。
そして下右はアルバム『安田成美全曲集』(1984)。高橋幸宏プロデュースのファーストアルバム『安田成美』(1984)+シングル曲で全14曲の編集盤。「ナウシカ」をはじめとする細野作品もいいが、幸宏ナンバーでの誰にも真似できないフワフワ加減は素晴らし過ぎる。「水のナイフ」「蝶をちぎった少女」なんて絶品さ!デビュー当時の、ある意味破壊力のあったヴォーカルスタイルは、4年後のセカンドでは失われていた。アイドルとしては4年もブランクがあったら、普通に考えれば「もう歌わないんだよね」と思われてたに違いない。そこを敢えて大貫妙子の力を借りて復帰作をリリースしたってことは、実は歌が好きだった?ファーストの歌唱を酷評されたことへのリベンジ?私は2枚とも好きだけど。
関連成美
風の谷のナウシカ
ずっと好きだったんですけど、「同級生」のころから失速。明菜とのドラマなんかもスルーして、もう故人になってしまっていましたが、その美しさは最近のCMで見ても全く損なわれていないのだなあと思いました。
ほんと、変わらないですよね。あんな綺麗なお母さんなら、さぞ子供たちは鼻が高いでしょうな。