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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ベラ ノッテ」 山下達郎 1993年

2009-01-10 | タツローまりや
もう小部屋限界説が囁かれる湯川潮音。まあそりゃーそうだろと思う反面、小さいハコで生声で、というのは続けてほしい。聴けるのであれば。

私の2008年のライブ納めとなった、12.27湯川潮音@近江楽堂。
まずは勝手に拾ってきたセットリストを。

01:風よ吹かないで
02:ツバメの唄
03:朝が終わる前の花
04:明日になれば
05:ルビー(新曲)
06:渡り鳥の3つのトラッド
07:木漏れび
08:秘密
09:妖精のうた
10:しずくのカーテン
11:クリスマスメドレー (Jingle Bells , The First Noel , Ding Dong Merrily On High)
12:雪のワルツ
13:裸の王様
14:鏡の中の絵描き
15:聖堂の隅で
16:長い冬
17:明るい新曲(仮)
18:シャガール(仮)
19:レクイエム
20:キルト

E1:きよしこの夜
E2:2008年のキャロル
E3:When She Loved Me

最初の数曲は潮音さんひとりで。その後、サポートの吉野友加さん(アイリッシュハープ)がほぼ出ずっぱり。終盤にチェロ・徳澤青弦さんが加わるという構成だった。マイクはあったけど(録音用?)、生音だったようだ。

自慢じゃないが2008年11回目の潮音ライブ。どうかしてるぞ私。正直新譜をあんまり買ってない私が言うのもアレだが、2008年私のベストアルバムは当然『灰色とわたし』。

新曲あり、クリスマスメドレーあり、今年最後ということで、思いっきりたくさん盛り込んだんだね。聴いてるときはこんなに演奏したって思ってなかった。潮音さんのライブはいつもそうだけど、最初は緊張気味で少々硬めに入り、だんだん滑らかになっていく過程がまた楽しいんだ。当然やるとは思ってたが、やっぱり嬉しかったのは「妖精のうた」。映画「ティンカー・ベル」日本語版主題歌としてエンディングに流れているらしい(さすがに未見)。サントラはもちろん買ってる(右)。オリジナル英語版の主題歌「To The Fairies They Drae Near」を潮音さん自身による日本語詞でカヴァー。演奏はセンチメンタル・シティ・ロマンス(「灰色とわたしツアー」に参加)とクマ原田(アルバム『灰色とわたし』プロデューサー)という2008年の湯川潮音を締めくくるに相応しい一曲。映画のオフィシャルサイトでフルサイズ聴けます(トップページで自動再生)。さすがディズニー、と言っておこう。

潮音さんと青弦さんとは完全に主従関係ができあがっているようで、何かしゃべらせては「つまんない男です」などとSな攻撃が止まらない潮音さん。青弦さんのいぢめてキャラがいい感じだった。

潮音さんがギターのキーを間違えて、ハープの吉野さんが無言で凍りつく場面など、全編いい緊張感と和やかさが同居するステージだった。最も心に響いたのは、本編ラストの「レクイエム~キルト」。潮音さんの声とチェロ+ハープというミニマルな編成で、ここまでできるのだ!という迫力を感じた。とくに「レクイエム」はインディーズ時代のCD『逆上がりの国』(2004)では弱々しい声で囁くような録音(それはそれで魅力はあるのだけど)だったのに、現在の潮音ヴォーカルで聴くとまったく別の曲のようじゃありませんか。これを成長期と言わずして何と言うのか。

アンコール「きよしこの夜」。後半は、潮音内流行中と思われるテキトー替え歌で。「来年はデビュー4年目~そろそろ中堅だ~」ってかなりウケた。「キャロル」の替え歌は前回のツアーでもお馴染み。

そして最後の最後は、またもやディズニーナンバー「When She Loved Me」で締め。確か演奏の終わりに潮音さんはまたもや謎コードを弾いて、「あれ?」って顔をしていたような。そんなところもキュートに見えてしまうのだから始末におえない。来年も追いかけてしまうだろうさ。
ランディ・ニューマンが映画「トイストーリー2」に書いた名曲を、2001年に潮音さんが歌った録音は『Disney Age@D_100 café』(左)に入ってる。詳しくは過去記事を。やっぱりディズニーに縁があったんだねえ。


で、8cmは山下達郎。いや、ディズニーつながりってだけです…

①ジャングル・スウィング 日産SKY LINEイメージソング
作詞・作曲:山下達郎
いわゆる「ボ・ディドリー・ビート」を用いている。車のCMに使われたサビはちょっと派手めだけど、抑えた感じのA・Bなんかは好みの雰囲気だな。相変わらず細部にまでこだわりまくった音作りが、あとからじわじわ効いてくるタイプの曲。アウトロなんて相当神経症的。

②メドレー:ベラ ノッテ~ハヴ ユアセルフ ア メリー リトル クリスマス
MEDLEY: Bella Notte(Peggy Lee and Sonny Burke)1952~Have Yourself A Merry Little Christmas(Hugh Martin, Ralph Blane)1943
「Bella Notte」はディズニー映画「わんわん物語(Lady and the Tramp)」挿入歌。タイトルはイタリア語で「美しい夜」だが、中身は英語。今さらだけど名曲としか言いようがない。編曲:山下達郎(ひとり多重録音)
「Have Yourself A Merry Little Christmas」は映画「若草の頃(Meet Me in St. Louis)」の挿入歌で、主演のジュディ・ガーランドによって歌われた曲。編曲:服部克久(オーケストラ)
メドレーとは言っても、2曲をフェイドアウト/フェイドインでつないだだけ。曲調が似ているので不思議と違和感はない。が、1月に聴くのは少々アレかも。

定価900円、レンタル落ち100円。
黄色いレンタルシールが達郎の左頭頂部に。ミッキー耳のように見えなくもない?見えない見えない。


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3 コメント

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いや、吉野さんとのデュオを生音で (mike)
2009-01-11 01:25:23
とは、うらやまし過ぎます。私が最初に潮音ちゃんを見たのがこのコンビのステージだったんで、思い入れが深いんですよね。セットリストも昨年の集大成みたいな感じで、見てるだけでもヨダレが。

レポありがとうございました。そして、今年も何かとお世話になると思いますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
返信する
あー、また潮音さんネタでしたか。 (Sugar)
2009-01-11 02:42:13
そういえば昨年夏、あるアーチストのライヴ終了後、
「今日湯川トーベンさんが440でやってたから遊びに行こう!」ということで何故かご一緒したら
そこに潮音さんもいらっしゃいました。

はい。勿論すれ違っただけなんですけどね。

他には佐野史郎さんやイノトモさんがいらっしゃった記憶があります。
返信する
Unknown (nakamura8cm)
2009-01-12 23:37:27
mikeさん
申し訳ないけど、最高でしたよ~
潮音さんの声とアイリッシュハープの相性のよさにクラクラしました。
そうだ、この日は白っぽいドレスで「毒舌の妖精」って感じでした。
こちらこそ、今年もよろしくです!

Sugarさん
それは夏の「トーベン祭り」ですね。行けなかったけど潮音さん出演してたんですよね。

トーベンさんは最近は潮音ライブの客席でお見かけするばかりだったのですが、この前の週のエンケンクリスマス定食ディナーショーで久々に演奏するお姿を見ました。めちゃめちゃカッコよかった!やっぱりエンケンバンド恐るべしです。

やっぱり客席に佐野史郎さん、いました(笑)
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