失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「大人になりたい」 中江有里 1992年

2009-04-14 | アイドル系
中江有里18歳。全5枚のシングルを残した中江さんの、2ndシングル。

最近はNHKの「週間ブックレビュー」の司会としてお馴染み。知的な美貌で本を語り倒している。そこでの彼女の肩書は「女優・脚本家」。歌手活動は16年くらい前に終了しているから仕方ないか。

①ままならぬ想い
作詞:来生えつこ、作曲:羽田一郎、編曲:萩田光男
一目惚れして制御不能になった女の子の歌。図書館が似合う優等生キャラにぴったりの、じっとり湿度高めのナンバー。

②大人になりたい NTT'92新生活テレフォンフェアイメージソング
作詞・作曲:Gary Temkin & Don Stirling、訳詞:漣健児、編曲:萩田光男
オリジナルはコニー・フランシス「Too Many Rules」(1961)。翌1962年に漣健児による日本語詞をコニー本人が歌い、続いて伊東ゆかりら日本人によるカヴァーがいくつか同時期に発表されたようだ。中江さんは30年後のカヴァー。日本人が考える「オールディーズ」ってやっぱりコニー・フランシスだよなあ、と勝手に思う。無邪気にハッピーでいられた(というか日本人がそう見ていた)アメリカ。そんな虚構の国「憧れのアメリカ」を代表する素敵シンガー、コニー・フランシスは、日本だけのヒット曲があったり、日本語でも歌ってくれたりとサービスも抜群だった。この曲も米国ではたいして売れなかったけど、日本では前述の日本人カヴァーもありヒットしたパターン。でも強力にポップだよ。「♪Too Many Rules はやく大人になりたい」と門限厳しい女の子が自由を求めて嘆く歌。こちらも中江さんの生真面目な歌声が箱入り娘キャラにはまっていて、なかなかの良作に仕上がっている。

③④カラオケ

定価930円、中古で20円。
アイドルだし、顔アップで勝負。無駄な装飾はいらない、カッチリした美少女です。
今も変わらぬ美しさで、年間300冊以上を読破する本好きだそうな。



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2 コメント

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Unknown (都市色)
2009-04-14 10:50:53
こんにちは。
中江さんのシングル、僕も持ってますよ。
コレは持ってないです。
良いジャケですね。
遅れて来た70’Sアイドルって感じのルックス。
萩田光雄氏のアレンジがピッタリですね。
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そうそう (nakamura8cm)
2009-04-15 01:09:19
>遅れて来た70’Sアイドル
運動神経ゼロっぽいですよね~いい意味で(笑)
実際は知らないけど…

あまり乗り気でない歌唱も、どことなく昭和感があります。
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