失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「涙を見せないで~BOYS DON'T CRY~」 MOULIN ROUGE 1988年、WINK 1989年

2015-09-25 | アイドル系
ユーロビート日本語カヴァー。書いている私が飽きている。

左、オリジナルのムーラン・ルージュ盤。

涙を見せないで~BOYS DON'T CRY~
(M. Kosi)
①RADIO VERSION (3:32)
②CLUB MIX VERSION (5:37)
ユーゴスラビアの男女デュオMoulin Rougeの3rdシングル。ジャケ裏(見返し)にはライナーが短冊には珍しくびっしり書き込まれている。檜ーチームよりは隙間があって聴きやすいサウンド。妙に明るく突き抜けていて、どこかのどかなムードあり。英語がネイティブでないせいか聴き取りやすく、出てくる単語は日本の中学生英語レベル。サビの「Why do boys don't cry」は英語的にOKなの?と心配になる。

定価1000円、中古で100円。
この日本盤8㎝の発売は1989年3月21日、WINKのカヴァー盤の5日後であった。


WINKの4thシングル。

①涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜
作詞・作曲:Matjaz Kosi、日本語詞:及川眠子、編曲:船山基紀
大ヒットした3rd「愛が止まらない~Turn it into love~」につづくユーロビートカヴァー。もくろみどおり二匹目を捕獲し、WINK安定期への足掛かりなった。サビの頭、原曲では「Hi, hi, hi」と脳天気にぶち上げる部分を、WINKは「Sick-sick-sick」とやや陰りのあるムードで効果的なフックにしている(「しくしくしく」と泣き姿の擬態語ともとれる)。Bメロのハモりなんかも原曲にはなかった情緒を醸し出している。

②Only Lonely
作詞・作曲:Ben Findon/Michael Myers/Robert Puzey、日本語詞: 及川眠子、編曲: 船山基紀
オリジナルはThe Dooleys「Body Language」(1980)。英国の大所帯バンドのヒット曲を日本語化してみた。もともとしっとり系の曲だが、この薄幸系デュオが歌えば哀愁5割増し。原曲では「Body Language」を繰り返すサビを、「Only Lonely」と別な英語を当ててくるとは意外。WINKチームの選曲の幅広さは、行き当たりばったりと紙一重?

定価1000円、中古で21円。
表情にもグラビア対応力の進歩がうかがえる。


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