失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「プラム」「カナシイウタ」 小日向しえ 1998年

2013-06-04 | 
小日向しえの1st&2ndシングル。8㎝はこれでコンプリート。デビュー作『恋愛マシーン~Play Me』(1997)はミニアルバム(12cm)で、2枚の8㎝シングルのあとマキシを5枚リリースした。結局フルアルバムは作られなかったので、シングル7枚すべてがアルバム未収録というちょっと珍しい事態になっている。

1st「プラム」

①プラム
作詞:小日向しえ、作曲・編曲:Face 2 fAKE
モータウン系ポップス。ハンドクラップやストリングスの入れ方などなど丁寧なシミュレートに感心する。小日向さん、ぶっきら棒な中にキュートさが溢れていて、魅力的なヴォーカリストだな。恋愛体質全開の歌詞も、多少語呂の悪いところも含め18歳女子らしくていい。

②balance
作詞:小日向しえ、作曲・編曲:Chokkaku
Face 2 fAKE、ChokkakuはともにSMAPのソングライター。楽曲もなかなか力が入ってるし、歌も悪くない。ていうか、SMAPよりかなりいい。

③④カラオケ

定価1020円、中古で100円。
無地の白ジャケットに、黒い写真のシールで右側から封をした状態が未開封。右のつなぎ部分に「cut off open」と書かれていて、そこを切って開ける仕掛け。中古なのですでに開いていた。


2nd「カナシイウタ」

①カナシイウタ
作詞:小日向しえ、作曲:渡辺未来、編曲:Face 2 fAKE、コーラスアレンジ:佐々木久美
ギター(アコースティック&エレクトリック)のカッティングから、ドラム&ベースそして女性コーラスが入ってくるイントロで名曲の予感十分。小日向さんのヴォーカルは前作より表現力がアップしていて、安定感もでてきた。キャッチーなサビ「カナシイウタを唄って 後ろ向きで歩く」など、女子の抽象的な苛立ちを綴った本人作の歌詞も前作より完成度が高く、これはいける!と皆思ったのではないか。メジャー展開しても不思議じゃなかったのに、セールスは惨敗だったようだ。

②ウルフナアタシ
作詞:小日向しえ、作曲:Face 2 fAKE、編曲:Chokkaku
それぞれ作曲・編曲をこなすFace 2 fAKEとChokkakuが、一曲をこうして分担するのはレア?ダークでグルーヴィーなこの曲でのヴォーカルは、ちょっとCoccoみたいな迫力を感じる。

③④カラオケ

定価1020円、中古で100円。
縦長の画面を効果的に使った構図。文字のバランスも文句なし。
歌詞はおそらく本人による手書き。


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