失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「いちご」 加藤紀子 、「Strawberry」 Chiaki & Fruits Flowers 1999年

2013-05-29 | 
1999年の苺2枚。

左、加藤紀子の12thシングル。

①いちご
作詞:加藤紀子、作曲・編曲:堀江博久
後藤敏昭(Dr)、及川浩志(Perc)以外はすべてマルチプレイヤー堀江博久の演奏。ほぼひとり演奏ならではの濃厚なグルーヴが熱い3分ポップス。本人作の詞はもうアイドルじゃない的な背伸び感が痛い。「嘘で固めた ズルイ大人は ナイフみたいに 傷つけてくる」なんてな。「いちご」は歌詞にまったく登場しない。なんだろ、「傷つきやすいもの」のメタファー?このあと2000年にフランス留学した紀子さんの、過渡期ど真ん中な雰囲気が漂う。遅れてきた渋谷系?結構本人はフレンチにまじめに取り組んでた風もあり。留学後のアルバム『Les oiseaux bleu』(2005)では微妙なフランス語歌唱を披露している。

②a.b.cのうた
作詞・作曲:French Trad Song、編曲:加藤紀子
演奏はすべて加藤紀子。もちろん歌もコーラスも紀子。紀子ひとり舞台。「ABC」を覚えるときに誰もが口ずさんだあの曲をフランス語で。「a.b.c」は「エービーシー」ではなく「アーベーセー」ね。もともとフランスの曲だったんだ。メトロノームのカウントから、トイピアノ、トライアングル、ドラム、シンセなどをたどたどしく操る紀子を思わず応援したくなる。自由な音はテルミン?極めつけは間奏のリコーダーソロ!うんうん、分かってるねえ。こちらは2分。

③④カラオケ

定価1020円、中古で100円。
3月に川辺ヒロシ氏と結婚。遅くなったが、おめでとうございます!
自転車ジャケもそのうち並べてみたい。

関連加藤紀子
DO-して」桜っ子クラブさくら組
今度私どこか連れていって下さいよ」ソロデビューシングル あ、ここでも結婚おめでとうって書いてた…


右、ポケットビスケッツからのソロ、という位置づけのシングル。

①マーガレット
作詞:CHIAKI、作曲:大野宏明、編曲:ウエストサイダーズ
「Chiaki & Fruits Flowers」は、百秋(もあき)・千秋(ちあき)・万秋(まあき)のユニットらしい。で、イントロはひとり多重コーラス。シュープリームスっぽいサビがなかなかキャッチー。

②Strawberry
作詞:CHIAKI、作曲・編曲:田辺恵司
オケが超デモっぽく聴こえるのはギターのバランスのせいかな。苺は内容と何も関係ないけど、サビ頭に「Strawberry 教えて」と唐突に入れてくる。

定価500円、中古で16円。
ひとり三役設定をビジュアル化。


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