三国ヶ丘便り

旅行、釣り、周辺の自然について、書き綴りました

前を向いて歩いていきたい(2009/8/6)

2009-08-06 23:35:29 | Weblog
 皆さんお変わりありませんか?
 私は予期せぬハプニングに陥っていました。
 フィリピン、ボホールの海を満喫しているはずの私は、久留米大学病院のベッドの上で、味気ない朝食を食べている。
人間、一寸先は闇とは、このことを言うのであろうか。
フィリピン出発の4日前(7/23日、)急性心不全で緊急入院。
呼吸困難から酸素吸入を受けることと成った。
いろんな検査が行われた。
診断結果は、感染症による僧帽弁閉鎖不全とのこと。
心臓の弁がおかされ〔断裂)、血液が逆流している。
そのため心臓が肥大し肺に多量の水が溜まって肺炎の危険が有る。
このため心臓に負担がかかり心不全を起こし呼吸困難に陥っているとのこと。

入院当初は、心臓手術の可能性はきわめて低かったが検査が進むにつれ、その可能性が高まっていく。
最終的には僧帽弁の置換手術が必要とのことだったがまだ確定的ではない。
手術は避けられないようだ。
あろうことか妻と一緒の手術である。

 受け入れるしかない。
発病の原因はわからない。
ここ2~3ヶ月の間に、急に発症したらしい。
本来僧帽弁膜症は風邪などの溶連菌で冒される。
主治医から、最近風邪をひきましたか?
歯の治療をしたかと尋ねられた。
歯の治療には大いに心当たりがあった。
今年2月から奥歯の治療を行いっていた。
終わったが痛みが取れなかったので、別の歯科にいったら炎症が残っているとのこと。
そこで歯を取り外して最初からやり直しをしてもらっていた。
歯の治療はトラブっていたのである。

歯の治療は注意が必要とのこと。
弁膜症とは密接な関係が有るそうだ。
断定は出来ないが私の感染症による僧帽弁閉鎖不全はここに原因が有るように思われた。
でも確証はない。
当初家族は過労が原因といっていた。
私は疲れていない。
むしろ仕事は楽しくやっておりストレスも感じていない。
それ程ハードでもない。
身体も十分休めている。

主治医いわく。
元気な中村さんだからダメージが少なかったが、普通の人であればこんなものではなかったろう。
でも2~3日遅かったら危なかったそうだ。
フィリピンに行っていたら、おそらく死んで帰ってきただろうといわれた。
手術は年内に行うことにしているが、心不全も快癒したことから、8/5日一端、退院することが出来た。

 心臓手術を宣告され主治医が病室から出て行かれた後、私は読みかけていた司馬遼太郎の坂の上の雲を読み続けていたくらいであったから、動揺することもなく手術を自然に受け入れていたのであった。
人間万事塞翁が馬。
手術を受けたら、またいっそう元気になることであろう。
私を必要としてくれる人がいる限り、前を向いて歩いていきたい。