ここまでに至ったきっかけは、今でも鮮明に覚えている
久しぶりに会った時、何も変わっていなかった
成長を志しだといつも言っていて
それを有言実行している姿に期待していたんだと思う
ああ、この人は何も変わっていないなぁ
あの時、そう感じた
離れてみて初めてわかった
そして会わなければ良かったと落胆した
なのに、それを無理やり打ち消そうとした
そんなことを思ってはいけないと
変わらないのもいいことだと
変わっていないと感じた自分が間違っていると
そんな自分こそ成長してると言えるのかと
すり替えた
なんで会いに行ったんだろうという思いを閉じ込めた
期待していたわたしも悪い
何を求めていたんだろう
だけどその時、がっかりしてしまった
まるで夢が覚めたような
魔法が解けたような
帰り道のことはあまり憶えていない
そこから崩れていくのは早かった
わたしより先に周りから崩れていった
今思えば、わたしだけじゃなかったんだろうな
人は知らないうちに勝手に期待して
そして勝手に離れていく
それは自分も同じこと
そろそろわたしも跳ぶ時期かな