昔からノロマで
思い切りもない
いつもウジウジウジウジしている
だから気づくと周りがわたしがやりたかったことをやっている
逃げだす勇気すらない
そしてどんどん追い詰められて動けなくなる
辛いのに辛いと言えない
だけど逃げる場所もない
どこにもない
本当に何気なく発した言葉だと思う
深い意味もないし、責めるつもりもなかったんだと思う
だけどその言葉が、心が痛い
油断した時に放つ言葉って、本音なんだよな
わかってる
わたしだって同じことしてきた
無意識に放った言葉で、どれだけ傷つけてきたか
だから被害者面する資格はない
ただ時々、本当に嫌になる
誰とも一言も喋りたくない日がある
人間辞めたくなる
何が向いてないって、仕事でも家庭でもなんでもなくて
根本的に人間が向いてない
前々から思ってたけど、ケンジってすごく人間ができている
それは自分のためだって言うけど、そうじゃないよ
シロさんが言うように、それは違う
いつも相手ありきで考えている
本来ならシロさんが普通なんだと思う
本当に「シロさんの成長日記」だな
丸くなったとも違う、大人になったとも違う
いろいろたくさん考えて、ケンジという人間がそばにいたから、結果ああなったわけで
別にそのままでも間違いではない
ただ多く幸せを感じられるようになった
小日向さんも、相変わらずジルベールのこととなると周りが見えなくなるし
ジルベールはジルベールで、小日向さんが迎えに来ないっていう選択肢はないわけで
その繋がりは強靭すぎるくらい強靭で
あの二人はどちらかが欠けたらダメになる
だけどシロさんとケンジは、どちらかが欠けてもそれまでの幸せメーターで補える気がする
隣に「きれいだね」って言える人がいる幸せ
それは当たり前そうだけど、奇跡なんだよな
わたしは自らそれを手放した
花を見ても、海を見ても、月を見ても
いつも隣で、それを共感できる人はいない
自分で覚悟して決めたことだけど、最後のシーンは胸に刺さった
涙がとまらなかった
どんな形であれ、隣に大切な人がいる
それ以上のことはない
なんだろう
この心が暖かくなる感じ
ほっこりとも違う
少しポップな感じ
スピッツとしては無条件に明るい
だけど切なさがあって
とにかく美メロなんだ
キャッチーで、ロカビリー的要素もあって
新しいんだけど、古さもあって
いい意味で時代錯誤な曲
たまんないなぁ
やめ時がわかんないよ
少し気づいてはいた
似てるけど似ていない
似ていないけど似ている
それは取り巻く環境だったり
与えられた関係だったり
そこから生まれる考え方だったり
それは学問として教わった
そして多くの人は自分を偽っている
家族としてのペルソナ
友人としてのペルソナ
恋人としてのペルソナ
社会人としてのペルソナ
まぁわかりやすく言うなら、オンとオフかな
そこに見え隠れする部分に近いものは感じていた
だからか
あの時、怒りよりも、叱責よりも、ずっと棘として引っかかっていたもの
あの時、悲しさがあった
あの言葉には悲しさがあった
そしてバカなわたしは今ごろ気づいた
裏切ることの辛さに
辛かったのはわたしじゃない
信用失った辛さなんか自業自得
わかってなかった
行為に対してしか謝っていなかった
そうじゃない
そうじゃなかった
消えない傷を負ったのはわたしじゃなかった
傷つけたのがわたしだった
そしてまた
伝えることのないまま偽り続けていく
何のためにこんなにがむしゃらに働いて
心身ともに命削って頑張って
お金だって最低賃金なんか楽々下回ってるし
だったら何のためだなんて、そんなのわかんないよ
成長なんてしたいと思ってないし
それが自分のためになるかなんて、どうでもいい
なのに続けている
時々、洗脳されているんじゃないかって思うけど
別にそれでもいいかとも思う
才能も何もない平凡な人間
だからと言って、与えられたこの環境に特別ありがたさを感じている訳でもない
ランクがあるとしたら
そのランクが下がっても別にいい
ランクがどうこうとかどうでもいい
意味がなくても人って動けるんだな
