気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

版画用インクに酢ビを試す

2015年10月07日 | 版画

版画用のインクを安くしようと、自分で配合しています。

アクリル絵の具を使うよりかなり安くなっていると思いますが、作るのがやや煩雑です。

酢酸ビニール系エマルジョンは安価で、木工用などに広く使われています。
耐水性が弱く、皮膜が硬いですが、版画では高度の耐水性や風合いは要求されません。

製本用に使われる ボンドB-1(コニシ)があります。木工用ボンドに比べ、皮膜が柔軟です。


粘度、粘性もプリントに適しています。


実際に、紙の版画に使用してみました。
粘着力が大きいので、粘度を低めにする、
乾燥が早いので、尿素を添加する、
ことで、使いやすくなります。

ただ、アクリルエマルジョンに比べると、安定性、乾燥性など同等とは言い切れません。
酢ビエマルジョンの特性を理解して使うことが必要です。