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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

拾い読み★≪箱根復路・速報①≫

2013年01月03日 18時13分20秒 | スポーツあれこれ
“脱・柏原”にこだわって敗れた東洋大
元駒大OB・神屋氏が語る箱根駅伝解説




 第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が3日、箱根・芦ノ湖から東京・大手町の読売新聞東京本社新社屋(建設中)前までの5区間、109.9キロのコースで行われ、日本体育大が11時間13分26秒で30年ぶり10回目の総合優勝を飾った。予選会出場校の総合優勝は史上2校目の快挙となった。
 スポーツナビでは駒大OBで箱根駅伝に4年連続(1999~2002年)出場し、現在は武蔵野学院大学陸上競技部監督を務める神屋伸行氏に今大会を総括してもらった。

■6区・鈴木が日体大優勝への自信をつけた
 日本体育大学は安定したレース運び、自分たちの距離に合わせた区間配置、レースができて、優勝するチームはこういうレース運びをするよなというレースをしていたと思います。
 勝因は、やはり日本体育大学の心づくりだと思います。走っている姿を見ていて、どっしりと構えていて、自信みたいなものを感じました。後ろから来てもラスト勝負で勝てるぞという雰囲気もありましたし、堂々と走れていました。
 レースが始まる前にある程度勝負は決まっている部分がありますが、優勝候補に挙がっていた東洋大、駒大とも、それほど力が離れていなかったと思いますし、往路で良い流れをつかめたこと、6区の、復路の出足のところで鈴木(悠介)くんが東洋大の市川(孝徳)くんに追いつかれなかったことで、「僕らは総合優勝できるのではないか」といった優勝への自信がでてきたように思います。
 今回の日本体育大学を象徴したのが6区の鈴木くんの走りだと思います。追われる立場で、後ろが前回区間賞で下りの実績が高い市川くんということで、正直どれだけ(タイムを)詰められるかなと思っていたのですが、前半少し抑え気味だったですが、下りに入り思い切って走っていたので、詰められるどころか差を広げていました。勝負所の6区でしたし、チームにとって非常に大きな要因になったと思います。

■駅伝のおもしろさと怖さが両方出た今大会
 優勝候補と言われた東洋大、駒大、早大はどこもレベルの高いチームだったのは間違いないと思いますが、例えば東洋大でしたら出雲駅伝や全日本大学駅伝で取りこぼすような負けレースをしたりしていて、“脱・柏原”にこだわりすぎていたように思います。今回で言うと、往路に偏重した区間配置だったとも思います。
 その結果、6区の市川くんは力んだ走りとなり、その後の区間も追い上げるどころか最後に離されるというような負けの連鎖で、力を出し切れませんでした。
 駒大、早大、明大、青山学院大もスタートラインに立つ前に欠場者を出したり、選手たちが不安に思う要素があり、この結果の前兆を見ることができました。小さなミスの積み重ねによって、前とのタイム差が広がるような形になり、選手ひとりひとりの負担が大きくなって、遅れる区間が出てきてしまったのではないでしょうか。本来走るべき選手がしっかりそろっているかどうか、気持ちの面で優位に立てるかどうかということは非常に大きいです。
 上位にくるチームは当たり前のことを当たり前にして、厳しく練習してきているチームだと思いますが、最終的に勝てるチームというのは現代の駅伝においてはミスをしないということが1点。もう1点が1、2区で予想よりも良い雰囲気で上々ムードが出てきた方が力を発揮しやすいような気がします。
 最近は力が拮抗した戦国駅伝ですので、持ちタイムよりも、確実に流れをつかんで主導権を握ったチームと、つかめなかったチームとの差がはっきり出るのかなと思います。小さなミスが悪い方に悪い方にいく、駅伝のおもしろさと怖さが両方出た今大会だったと思います。



生まれ変わった日体大 前回19位からの優勝は「チーム一丸となった結果」
箱根駅伝・日体大選手コメント




 第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が3日、箱根・芦ノ湖から東京・大手町の読売新聞東京本社新社屋(建設中)前までの5区間、109.9キロのコースで行われ、日本体育大が11時間13分26秒で30年ぶり10回目の総合優勝を飾った。予選会出場校の総合優勝は史上2校目の快挙。連覇を目指した東洋大は2位。往路9位の駒大は往路で巻き返して3位に入った。
 往路を制して、トップで復路をスタートした日本体育大は5区間中4区で区間2位と安定した走りで、追いかける東洋大との差を広げ4分54秒の大差をつけ、アンカー・谷永雄一がゴールテープを切った。

 以下、監督と選手のコメント。
別府健至監督「狙ったわけではないが、選手たちがよく頑張ったと思います。また、全部員が一丸となれた。それに尽きると思います。本当に感謝しています。(日体大の学生時代に果たせなかった優勝だが?)大学2年生の時、私が9区でけいれんを起こして総合優勝を逃しましたので、あの時のことを思い出す気持ちでいっぱいです。(復路は4年生が3人走ったが?)キャプテンは3年生でしたが、4年生がしっかり支えて、この1年本当に頑張ってきたと思います。あくまでも挑戦者の気持ちを忘れずに、感謝の気持ちを持ってこれからも頑張りたいと思います」

1区:勝亦祐太(区間7位)
「本当にうれしく思っています。初めての箱根駅伝で楽しく走ることができて良かったです。(これからどんな選手に?)まだ自分が走った区間に前に選手がたくさんいるので、その選手たちに追いついて、もっと強い選手になりたいと思います」

2区:本田匠(区間4位)「(2年連続2区だったが?)去年と違って(今年は)かなりスローペースになったのですが、それでも粘りの走りと、前にしっかりついて走ることができたので良かったと思います。(今後も)さらに強い日体大を目指してこれから頑張っていきたいと思います」

3区:山中秀仁(区間6位)
「1年目からこんな幸せな気分を味わえるとは思っていませんでした。去年はテレビで見ていたので、今年出れると思っていなくて緊張した部分もありましたが、すごく楽しく走れました。(どんな選手になりたいか?)誰が見ても“強い”という選手になりたいと思っています」

4区:木村勇貴(区間5位)
「1、2、3区の選手が本当に良い流れできたので、ちょっと不安が多かったのですが、次の5区には服部(翔大)さんが控えていますし、自分は少しでも良い流れで(服部に)つなげたらいいなと思って走りました。この1年間本当にいろんな思いがあったのですが、去年もたすきが途絶えましたし、今年は“絶対に見てろ”と思って練習、生活に取り組んできました」

5区:服部翔大(区間1位)
「うれしい気持ちでいっぱいですね。往路優勝して流れが良く、復路もみんなが頑張ってくれたのでこの結果がついてきたのだと思います。(キャプテンとしてこの1年を振り返って)やはりいろいろと苦労する部分もありましたが、先輩や上級生がついてきてくれたので、ここまでみんなで一丸となって頑張ってこれたのが本当に良かったのだと思っています」

6区:鈴木悠介(区間7位)
「(6区の日体大記録だが?)監督の言っているように、しっかりと自分の仕事をしっかり果たせばいいということで、(記録を)狙っていたわけではないのですが、落ち着いてきたことがこういう結果につながったと思いますし、気持ちをうまく保てたと思います」

7区:高田翔二(区間2位)
「(後続との差を広げたが?)結果的に広がってたという感じで、後ろはあまり意識していませんでした。(4年間振り返って?)つらいことの方がほとんどなのですが、最後良い形で終われたので、そうゆう経験が生かされたのだなと思います」

8区:高柳祐也(区間2位)
「たくさんの人が応援してくれていたので、そうゆう人たちのためにも良い走りが見せられるように最後まで粘ったのが結果につながったと思います。この1年本当に苦しかったですが、やはり箱根駅伝を1度も走れていなかったので、応援してくれている人のためにも、この1回は箱根を走るだけでなく、結果を残して走るんだという気持ちでやってきました」

9区:矢野圭吾(区間2位)「先頭で走るのは初めての経験だったので、とても気持ち良く走れました。この1年でしっかり結果が出せるという安定感をつけてこれたので、やはり箱根駅伝でもそれなりの結果が出せるようになったと思います。来年も優勝を狙って、これからも永く、強い日体大を築いていけるような学年にしたいと思います。」

10区:谷永雄一(区間2位)
「(ゴールの瞬間は)人生の絶頂というくらい嬉しくて、やはり1年間やってきた結果が出たのだなと思いました。(胸元の大学のマークを見せるようにゴールしたが?)『日体大は強いんだぞ』と見ている人たちにも思ってもらえるように、これからももっともっと強くなっていくという意思表示とともに、みんなに見てもらいたかったです。(後輩へ)これからどんどん強くなっていくと思うので、来年も勝ってもらえるように頑張ってもらいたいです」

(以上 スポーツナビ)



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「日体大は強いんだぞ」誇らしげに指さしゴール
 3年生以下の若さと勢いで箱根駅伝往路を制した日体大。
 復路は4年生を中心とした冷静なレース運びで、総合優勝を勝ち取った。
 往路2位の早大と2分35秒差をつけて箱根・芦ノ湖をスタート。6区の鈴木(3年)が気負いのせいか、山下りの難所に苦しみ、後続にリードを縮められた。しかし、残りの4区間は大きく乱れることなく、3人の4年生とエース格の矢野(3年)でしっかりとたすきをつないだ。
 4年生3人はいずれも区間2位。派手さはなかったが、その分、持ち味の安定感は失わなかった。過去最低の19位に沈んだ前回大会から1年。「本当に苦しかった」と8区の高柳(4年)が振り返る。3年生の服部主将を支え、学生最後の舞台に思いをぶつけようという気持ちを、4年生は持ち続けていた。
 アンカーの重責を担った谷永(4年)はゴールに向かう最後の直線で、ユニホームの胸に記された校名を誇らしげに指さした。「日体大は強いんだぞ、ということを見ている人に知ってもらいたくて」。予選会突破からの総合優勝というサクセスストーリーを残し、4年生にとっては最高のラストランとなった。
(読売新聞)


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[10区]日体大、30年ぶり10度目の総合優勝
日体大が11時間13分26秒で30年ぶり10度目の総合優勝を果たした。
 2日の往路で2分35秒のリードを持ってスタートした日体大は、7区・高田、8区・高柳、9区・矢野、10区・谷永が区間2位をとるなど各区間で安定した走りで首位をキープ。2位・東洋大に4分54秒をつける完勝劇を演じた。
 復路優勝の駒大は総合3位。

◆第90回大会シード獲得校
日体大、東洋大、駒大、帝京大、早大、順大、明大、青学大、法大、中央学大
 別府健至駅伝監督「狙ったわけではありません。選手たちが一丸となりがんばってくれました。あくまで挑戦者の気持ちを忘れずに、これからも感謝の気持をもってやっていきたいと思います」
 服部翔大主将(5区)「本当にうれしい気持ちでいっぱいです。往路から流れがよく、復路もみんががんばってくれた。天国にいる父親と、(そして)母親に報告したいです」


[9区]日体大が1位守る 駒大・上野が3人抜きで3位浮上
 日体大・矢野が安定した走りを披露。2位・東洋大に3分48秒差と、さらにリードを広げた。駒大・上野が3人抜きと区間賞の快走で3位に浮上。3位スタートの明大は松井が失速。6位に順位を落とした。
 駒大・上野「最後なので悔いのないようにしっかり追った。前のチームが見えたらどんどん抜いて、いけるところまで行こうと思っていた。最初の1年はケガで走れず悔しかったが、最後の箱根で区間賞が取れてうれしい」


[8区]日体大・高柳、リード広げる力走
 日体大・高柳が区間2位の力走で2位・東洋大との差を3分12秒に広げた。前年区間賞の東洋大・大津は、本来の力が発揮できなかった。明大は1年・横手が一時、東洋大に追いついたが、後半で遅れをとり3分51秒差で3位。青学大・高橋が1時間6分46秒で区間賞。
 青学大・高橋「区間賞なんて信じられない。でも1人も抜いていないし、本当は順位を上げたかった。(津波でなくなった姉に)自分が箱根を走るのを楽しみにしていたし、いい報告が出来ると思う」


[7区]神奈川大・我那覇が区間賞!
 日体大・高田が1位を守りタスキをつないだ。2位・東洋大は2分51秒に差を広げられた。
 神奈川大1年・我那覇が1時間4分47秒と区間賞の力走を見せた。
 神奈川大・我那覇「初の箱根駅伝で区間賞を取れてうれしい。1年生ということでチャレンジというか、やってやろうという気持ちだった。これを来年に生かしたい」


[6区]駒大・千葉、3人抜きで6位浮上
 午前8時に号砲。6年ぶり10回目の往路優勝を決めた日体大は、鈴木が1位を守り抜きタスキをつないだ。2分39秒差の3位からスタートした東洋大・市川は17秒差を縮め、2分22秒差で2位。明大・広瀬が19・7キロ付近で早大・相原を抜き3位に浮上した。
 区間賞は、3人抜きの快走をみせた駒大・千葉。自身の持つ区間記録プラス4秒の58分15秒で6位に浮上した。
(以上 報知)


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日体大が30年ぶり総合優勝
 前回19位の日体大が30年ぶり10度目の総合優勝を果たした。山下りの6区から終始安定した走りで、1度もトップを譲ることなく逃げ切った。
 残り100メートル。ゴールが見えるとアンカーの谷永雄一(4年=出水中央)が右手を挙げた。ユニホームの「日本体育大学」のロゴを誇らしげにたたいた。ガッツポーズでゴールテープを切ると号泣しながら仲間のもとに飛び込んだ。その後、別府健至監督(46)を3度胴上げして喜びを爆発させた。
 4分54秒差で2位東洋大。3位には駒大が入った。以下4位帝京大、5位早大、6位順大、7位明大、8位青学大、9位法大、10位中央学院大。ここまでがシード権を獲得。
 以下、11位山梨学院大、12位大東大、13位学連選抜、14位国学院大、15位日大、16位神奈川大、17位東農大、18位上武大、棄権=中大、城西大。


日体大歓喜のV「人生の絶頂」
 前回19位の日体大が30年ぶり10度目の総合優勝を果たした。
 別府健至監督(46)は「狙ったわけではありませんが、選手がよく頑張ってくれました。全員が一丸となりました。感謝しています」と話した。それでも「明日からも挑戦者の気持ちを忘れずに感謝の気持ちで頑張っていきたい」と気を引き締めた。
 3年生ながら主将を務めた服部翔大(5区で区間賞=埼玉栄)は「本当に嬉しい。先輩、後輩がよくついてきてくれた。天国にいる父と、母に伝えたい」と話した。
 アンカーを務めた谷永雄一(4年=出水中央)は「人生の絶頂というくらい嬉しい」と声を弾ませていた。


東洋大2位日体大の背中見えず
 総合2連覇を狙った東洋大は、巻き返すことができず、日体大と4分54秒差の2位に終わった。
 2分39秒差の3位でスタートした復路。6区の市川孝徳(4年)が2位に浮上し、17秒だけ差を詰めたが、7区以降は首位日体大に差を広げられる一方。後ろ姿を見ることは1度もなかった。
 「山の神」と称された柏原竜二(富士通)が卒業して、初めて迎えた箱根。抜けた穴はやはり、大きかった。駅伝主将の市川は「自分が流れを持って行けなかった。自分たち4年生の力のなさで、迷惑をかけた」とうなだれ、酒井俊幸監督は「自分たちの甘さを痛切に感じる。もう1度、原点に返らなきゃいけない」と話した。


東洋大「悔しい」2位
 東洋大が連覇を逃した。往路3位から日体大を追ったが、最後まで差は縮まらず逆に5分近い差を付けられて2位に終わった。
 酒井俊幸監督(35)は「悔しいです。1500メートル近い差を開けられての完敗。今回は(出雲、全日本、箱根)準優勝が3回続いた。原点に帰って、必ず来年、総合優勝を果たしたいと思う」と話した。


駒大・千葉ら4年生3人区間賞
 V候補筆頭で臨んだ駒大が、遅まきながら最後に底力を発揮した。主役は区間賞を獲得した4年生トリオだった。
 4区の不振から往路9位で仕切り直しの復路は、6区千葉健太(4年)が弾みを付けた。大学生活の4度全てで山下りを走り、これが3度目の区間賞でスペシャリストの面目躍如。自ら持つ区間記録に4秒と迫り「区間新を狙っていたのでタイムには満足していませんが、チームに勢いをつけられて良かった」と話した。9区の上野渉(4年)も「オレたちが巻き返すんだ、というモチベーションで全員が臨んだはず」と覚悟を決め、3度目の箱根で初の名誉。10区のアンカー後藤田健介(4年)もチームの3位をキープしたまま、区間賞をゲット。大八木光明監督(54)も「何とかメンツは保てました」とホットした表情を浮かべていた。


帝京大“胸の差”最高タイ4位
 帝京大が、早大とのデットヒートを制し、00年の過去最高順位と並ぶ4位に食い込んだ。
 ゴール前100メートルで、最終10区の熊崎健人(2年)が満を持してのスパート。早大の田口大貴(2年)も並走し、ともにゴールになだれ込んだ。箱根全区間217・9キロを走って、11時間21分39秒と同タイムながら、熊崎が胸の差で制し「良かったー!」と5年ぶりにシードに返り咲いた。
 5位でタスキを受け取った熊崎は、3キロ付近で田口に追いついた。「最後勝負と決めていた。前に出るつもりはなかった」と、力を蓄えて自重。並走しながらタイミングをうかがい、最後のスプリント勝負に競い勝った。これが初めての箱根。「あこがれだった箱根で走れて結果もついてきた。うれしい」と、最高の笑顔がはじけた。


早大5位 渡辺監督は悔し涙
 往路2位の早大は総合5位に終わった。山下りの6区で4位に後退すると、その後も見せ場をつくることなく、最終10区も最後の50メートルで帝京大に競り負けてしまった。
 渡辺康幸監督(39)は日体大の優勝を称えた後「ウチは危機感が全く足りなくて。立川(予選会)に行って苦渋を味わった方がいいのかもしれない」と悔し涙を流した。


山梨学院大「1差」シード逃す
 10位までに与えられるシード権争いで、山梨学院大が「1差」で敗れた。復路スタートの6区山下りで桃沢大祐(2年)が、区間18位と失速。「大きな駅伝は初めてで雰囲気にのまれたようです。(想定より)2分、悪かった」という上田誠仁監督(53)の敗因分析通り、シード権ギリギリの10位・中央学院大に50秒遅れの11位に甘んじて、再び予選会回りとなった。
 「スーパースターの祭典でなく、強さ、たくましさを求められる駅伝らしい大会」と同監督は、日体大に敬意を表しつつ、大会をそう振り返った。


中大・永井爆走“幻の区間賞”
 往路5区の残り1・5キロで途中棄権した最多87度目出場の名門・中大が、意地を見せた。
 復路はチームの合計タイムと個人のタイムが参考記録とされるだけの、いわばオープン参加の形で8時10分に一斉スタート。そんな中、8区の永井秀篤(2年)が1時間6分10秒と爆走した。これは区間賞を獲得した青学大・高橋宗司(2年)の1時間6分46秒を36秒も上回るもの。もちろん“幻の区間賞”だが、永井は「この1年、ボクがしっかりやったことを出せました。中大は強いんだぞ、というところを見せつけたかった」と胸を張った。


9区は駒大・上野が区間賞
 9区は駒大・上野渉(4年=仙台育英)が1時間9分50秒で区間賞を取った。6位でタスキを受けると11キロ過ぎに早大を抜いて4位浮上。最後は失速した明大を抜いて3位でアンカーにタスキを渡した。
 「最後なので悔いのないよう前を追いました。しっかり走れて良かったです」と話した。


明大、何とかタスキつなぐ
 明大の9区、松井智靖(2年=世羅)がフラフラになりながら何とかアンカーにタスキをつないだ。
 3位でタスキを受け順調な走りを見せていたが、強い日差しで消耗したのか20キロ過ぎ、急激にペースダウン。21キロ地点で駒大に抜かれると22・5キロで早大、さらに帝京大にも抜かれた。最後は倒れ込みながら6位でタスキをリレーすると、酸素吸入を受けた。


8区は青学大・高橋が区間賞
 8区は青学大・高橋宗司(2年=宮城・利府)が1時間6分46秒で区間賞を取った。
 「信じられないです。ただ、前の選手を抜いたわけじゃないので」。東日本大震災による津波で姉を亡くした。「箱根駅伝は夢だったので。いい報告ができると思います」と話していた。


7区は神大・我那覇が区間賞
 7区は神奈川大のルーキー、我那覇和真(1年=東京実)が1時間4分47秒で取った。
 「1年生なんでチャレンジ精神というか、やってやろうと思って走りました」とさわやかな笑顔を見せていた。


駒大千葉が6区で3度目区間賞
 駒大・千葉健太(4年=佐久長聖)が「山下り」の6区で3度目の区間賞を取った。
 58分15秒は自身が11年に出した区間記録に4秒及ばなかったが、それでも3人抜いて6位にチームを押し上げた。
 「監督さんから期待されていたので、期待に応える走りができました。自分の記録を更新できませんでしたが、チームに貢献できて良かったです」と話した。
 この6区で1、2年時に続き3度目の区間賞。「山下り」のスペシャリストは「いつも成長させてくれる意味ある大会です」と充実した表情で4年間を振り返っていた。
(以上 日刊)




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