アマちゃんにアジャ...“重量級”選手が球界を盛り上げる!
楽天の新助っ人アマダーは、身長193センチ、体重は135キロ。昨季までソフトバンクでプレーしていた李大浩の130キロを上回り、NPB史上最重量選手となった。今季はアマダーを始め、“重量級”の選手たちが球界を席巻しそうな雰囲気がある。
球界で最も重いアマダーは、昨季メキシカンリーグで本塁打、打点の二冠に輝き、今季から楽天に加わった。
キャンプでは早速フリー打撃で、バックスクリーンに直撃する特大弾を放ち、怪力を披露。実戦が始まってからは、21日に行われた中日とのオープン戦で、来日初アーチ。「少しずつ慣れてきて、感じ掴めてきていたので1本が出てよかった」と喜んだ。
“アマちゃん”の愛称で親しまれる重量助っ人は、パワーに頼るだけでなく、日本人投手の映像を見て、配球やフォームの特徴などの勉強も行っている。日本野球に適応しようと努力する“アマちゃん”が、昨季シーズン85発と長打力に泣いたチームを救う活躍に期待がかかる。
日本人野手の最重量選手は、体重115キロの井上晴哉(ロッテ)だ。アジャの愛称で親しまれる井上は、13年ドラフト5位で入団。1年目のオープン戦で打率.435を記録し、ドラフト制後では初となる首位打者。ソフトバンクとの開幕戦では「4番・指名打者」で出場するなど期待値はかなり高かったが、一軍投手の球に対応できず苦しんだ。2年目の昨季も一軍定着できず、出場試合数はわずか5試合にとどまった。
3年目の今季はキャンプ二軍スタート。それでも、故障した青松慶侑に代わって一軍に昇格すると、「4番・指名打者」で出場した14日のラミゴとの練習試合で、本塁打を含む3安打1打点の活躍。20日に行われた中日とのオープン戦でも本塁打を放つなど、アピールを続けている。
近年の“重量級”選手といえば、昨季までソフトバンクでプレーしていた李大浩や、本塁打と打点の二冠に輝いた中村剛也(西武)が代表格だった。アマダーと井上も一軍で活躍して、おかわり君とともに“重量級”の選手たちで野球界を盛り上げていきたいところだ。
(ベースボールキング)
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今年はルーキー大豊作!近年最多の“開幕一軍20人”に期待…
◆ ドラ1投手が実力通りの力を発揮
2月20日にオープン戦がスタート。ルーキーたちは開幕一軍を掴むために、必死にアピールする。
投手では、ドラフト1位組が実力通りの力を発揮している。23日の韓国・サムスンとの練習試合に先発したDeNAの今永昇太は、4回を2安打無失点と好投。対外試合2試合に登板しているが、ここまで7回を無失点に抑えている。ラミレス監督からの評価も高く、開幕先発ローテーション入りする可能性は高い。
ヤクルトの原樹理は、21日に阪神とのオープン戦に先発。梅野隆太郎に対してシュートでバットをへし折るなど2回を無失点。ヤクルトは昨季、14年ぶりにリーグ優勝を果たしながらも、石川雅規、小川泰弘、館山昌平に続く先発投手がいない。結果を残し続ければ、開幕ローテ入りも実現できそうだ。
桜井俊貴(巨人)は初の対外試合となった23日の韓国・KIA戦で、3回4奪三振、1失点と上々のデビュー。尾花高夫投手コーチは「(開幕ローテは)あるでしょ」と話すなど、マイコラスが故障し、エースの菅野智之を除くと後は横一線の状況。この先も、アピールを続けていけていきたい。
広島は前田健太が大リーグへ移籍、右肘の違和感で大瀬良大地が離脱するなど危機に陥っている中、21日に行われた巨人とのオープン戦に登板した岡田明丈は2回を無失点に抑えた。広島はドラ1の岡田だけでなく、ドラ2の横山弘樹、ドラ6の仲尾次オスカルも開幕一軍を目指している。
◆ 野手も平沢を始め、重信、西川と豊作
投手だけでなく、野手も開幕一軍を掴みそうな選手が多い。
ドラ1組では平沢大河(ロッテ)は、内野手では立浪和義以来28年ぶりの開幕一軍を目指し奮闘中。「9番・遊撃」で先発出場した24日のオリックス戦では、4回二死二塁で迎えた第2打席で、ライト前にタイムリーを放って見せた。
キャプテンの鈴木大地との競争となるが、現時点では鈴木がスタメンで出場する可能性は高い。ただし、平沢が結果を残し、クルーズが抜けた二塁のポジションのレギュラーが決まらなければ、「二塁・鈴木、遊撃・平沢」という布陣で開幕を迎えることも十分に考えられる。
守備と走塁では一軍クラスと呼ばれながら、打撃に課題を抱えていたオコエ瑠偉(楽天)は、紅白戦を含む実戦7試合でチームトップの9打点を記録。故障で出遅れた大卒組の高山俊(阪神)、吉田正尚(オリックス)も、開幕一軍を狙う。
また、ドラフト2位以降で入団した選手も、俊足を武器にする重信慎之介は打撃で猛アピール。開幕一軍どころか、開幕スタメンを掴みそうな勢い。過去に丸佳浩、田中広輔が付けていた「63」を背負うドラ5の西川龍馬は、22日の韓国・KIA戦で途中出場ながら安打を記録。内野の複数ポジションをこなすことができ、ユーティリティープレーヤーとして重宝されそうだ。
その他、春季キャンプで若松勉臨時コーチから絶賛された山崎晃太朗(ヤクルト)や、内野手では大城滉二(オリックス)、茂木栄五郎(楽天)、捕手では木下拓哉(中日)、坂本誠志郎(阪神)、戸柱恭孝(DeNA)などがいる。
昨季、山本昌、小笠原道大、斎藤隆などベテランと呼ばれる選手が多くユニフォームを脱ぎ、世代交代が加速。そういったことも関係しているのか、ルーキーは例年以上にチャンスを与えられている印象。近年で最も開幕一軍を掴んだ新人が多かったのは、14年の19人。今季は優秀なルーキーが多く、14年を超えそうな雰囲気だ。
◆ 2011年以降に開幕一軍を掴んだルーキー
【2011年】(10人)
大石達也(西武)
秋山翔吾(西武)
伊志嶺翔大(ロッテ)
駿太(オリックス)
深江真澄(オリックス)
美馬学(楽天)
榎田大樹(阪神)
沢村拓一(巨人)
久古健太郎(ヤクルト)
岩見優輝(広島)
【2012年】(13人)
森内壽春(日本ハム)
海田智行(オリックス)
川端崇義(オリックス)
島内宏明(楽天)
藤岡貴裕(ロッテ)
中後悠平(ロッテ)
益田直也(ロッテ)
高橋周平(中日)
田島慎二(中日)
比屋根渉(ヤクルト)
高木京介(巨人)
伊藤隼太(阪神)
野村祐輔(広島)
【2013年】(10人)
菅野智之(巨人)
谷内亮太(ヤクルト)
藤浪晋太郎(阪神)
三嶋一輝(DeNA)
大谷翔平(日本ハム)
鍵谷陽平(日本ハム)
金子侑司(西武)
則本昂大(楽天)
松永昂大(ロッテ)
森本将太(オリックス)
【2014年】(19人)
西宮悠介(楽天)
豊田拓矢(西武)
吉田裕太(ロッテ)
吉原正平(ロッテ)
井上晴哉(ロッテ)
東明大貴(オリックス)
大山暁史(オリックス)
金平将生(日本ハム)
岡大海(日本ハム)
小林誠司(巨人)
梅野隆太郎(阪神)
九里亜蓮(広島)
西原圭大(広島)
田中広輔(広島)
又吉克樹(中日)
平田真吾(DeNA)
嶺井博希(DeNA)
三上朋也(DeNA)
西浦直亨(ヤクルト)
【2015年】(15人)
山崎福也(オリックス)
西野真弘(オリックス)
小田裕也(オリックス)
中村奨吾(ロッテ)
入野貴大(楽天)
福田将儀(楽天)
戸根千明(巨人)
高木勇人(巨人)
石崎剛(阪神)
江越大賀(阪神)
野間峻祥(広島)
井領雅貴(中日)
山崎康晃(DeNA)
倉本寿彦 (DeNA)
山下幸輝(DeNA)
(ベースボールキング)
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ロッテ、ナバーロ逮捕、過去に似た事例も。主力クラスの外国人離脱は大きな痛手
ドミニカでは銃の所持は合法だが……
千葉ロッテマリーンズの新外国人、ヤマイコ・ナバーロが、那覇空港で拳銃の実包1発をカバンに隠し持っていたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。
ナバーロはドミニカ共和国出身。2006年にレッドソックスとマイナー契約を結び、2010年にはメジャー・リーガーになった。
MLBでは37安打、2本塁打に過ぎないが、2014年に韓国プロ野球(KBO)のサムスンライオンズに入団し、2年間で307安打、79本塁打、235打点をマーク。2015年はKBOの外国人記録の48本塁打をマークした。
オープン戦でも2試合連続特大ホームランを放つなど、今シーズンへの期待が高まっていた矢先の逮捕となった。
ロッテ入団のナバーロ、ドミニカで明かした日本への興味
ナバーロの母国、ドミニカ共和国では登録をすれば銃の所持が可能だ。所得の高いスポーツ選手は護身用に銃を持つことも多いとされている。
ドミニカ共和国の感覚では銃弾が1発くらい旅行バッグに紛れていても何の問題もないかもしれないが、銃規制が厳しい日本では現行犯逮捕になる。
ナバーロの逮捕は日本、ドミニカ共和国の社会通念の差によると言えよう。
さて過去にもNPB所属時代に、外国人選手が逮捕されたり、書類送検されたりした例はいくつかある。
ナバーロはネルソンと同様のケースに
■マキシモ・ネルソン(中日 投手)
2010年2月26日、那覇空港で手荷物から実弾が見つかり、銃刀法違反で現行犯逮捕された。ネルソンは護身用だったと話し、すぐに釈放されたものの、球団は自主判断により、3カ月の出場停止処分とした。NPBでは5年で15勝21敗1セーブ、防御率2.97。
今回のナバーロと類似したケースといえるだろう。
■リチャード・デービス(近鉄 内野手、外野手)
1988年6月7日、自宅で大麻不法所持で逮捕される。自宅から大麻と吸引用パイプが見つかり、尿検査でも大麻の成分が検出される。翌日解雇が決定し、国外退去処分に。日本球界から永久追放となった。NPBでは5年117本塁打322打点、打率.331。85年には40本塁打するなど、主軸として活躍していただけに球界に衝撃が走った。ちなみに近鉄がデービスの穴埋めで中日の二軍から獲得したのが、本塁打王を3回獲得したラルフ・ブライアントだった。
■タフィ・ローズ(巨人 外野手)
2004年5月6日、東京港区西麻布路上で駐車禁止の取り締まりを受けた際、アメリカで取得した5年間の国際免許証を提示。日本では国際免許は来日した日から1年、または当該免許証の有効期限のいずれかしか通用しない。期限が切れれば発給を申請しなければならなかった。警視庁は免許の期限切れとして、道路交通法違反で書類送検した。のち不起訴処分。球団は口頭で注意した。NPBでは13年プレーし、464本塁打、1269打点、打率.286。来日9年目、まさかの出来事だった。
外国人選手はチームの戦力として期待されている。それだけに突如出場できなくなるのは球団にとって大きな損失だ。ナバーロも、近いうちに処分が発表されることになるだろう。
常識や法律が異なる外国人選手を獲得するときには、十分な「身体検査」と周到な「マネジメント」が必要なのだ。
(ベースボールチャンネル編集部)
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ロッテ、主砲も新大砲も“パートタイマー” ナバーロは出場停止必至、デスパイネは母国リーグで大忙し
実弾所持の疑いで沖縄県警豊見城署に逮捕されていた、ロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)=前韓国サムスン=が那覇地検に送検された。同地検は拘置の必要がないと判断し、釈放した。
釈放されたナバーロは「ご迷惑をかけて申し訳ない。こういうことが起きることは想定していなかった。起きてしまったことは事実として認め、野球で恩返しをしていきたい」と憔悴した表情で頭を下げた。この日のうちに千葉市内へ移動、24日にも球団からの事情聴取を受け処分が下される方向だ。
今回の件で引き合いに出されるのが、同じドミニカ共和国出身で中日に所属していたネルソン。2010年に那覇空港でやはり実弾を所持した疑いで現行犯逮捕された。このときは不起訴処分となり、球団から3カ月の出場停止処分が下された。
その当時を球界関係者は「初めてのケースだったが『ちょっと厳しすぎるんじゃないか』と話題になったものだ」と振り返る。またロッテOBは「ナバーロは球界に暗い話題が多いときに起こしてしまったから、ネルソンより軽い処分で済ますことはできないんじゃないか」と3カ月程度の出場停止は必至とみる。
さらに「ロッテが本当に困るのは、これからかも。せっかくデスパイネがいなくても打線にメドが立ちそうだったのに…」と大幅な戦力ダウンの可能性を指摘する。
今季のチームでは、キューバから派遣されて3年目を迎えるデスパイネが主砲を務めるが、昨季も国内リーグに出場し、日本の開幕には間に合わなかった。7月にはパンアメリカン競技大会にキューバ代表の一員として出場するなど103試合の出場にとどまった。
今季も22日が来日予定だったが早くも遅れている主砲と、シーズンの半分近くの欠場が濃厚な新大砲。どちらも実力は確かだが“パートタイマー”となりそうなだけに打線の固定に頭を悩ませることになりそうだ。
(夕刊フジ)
楽天の新助っ人アマダーは、身長193センチ、体重は135キロ。昨季までソフトバンクでプレーしていた李大浩の130キロを上回り、NPB史上最重量選手となった。今季はアマダーを始め、“重量級”の選手たちが球界を席巻しそうな雰囲気がある。
球界で最も重いアマダーは、昨季メキシカンリーグで本塁打、打点の二冠に輝き、今季から楽天に加わった。
キャンプでは早速フリー打撃で、バックスクリーンに直撃する特大弾を放ち、怪力を披露。実戦が始まってからは、21日に行われた中日とのオープン戦で、来日初アーチ。「少しずつ慣れてきて、感じ掴めてきていたので1本が出てよかった」と喜んだ。
“アマちゃん”の愛称で親しまれる重量助っ人は、パワーに頼るだけでなく、日本人投手の映像を見て、配球やフォームの特徴などの勉強も行っている。日本野球に適応しようと努力する“アマちゃん”が、昨季シーズン85発と長打力に泣いたチームを救う活躍に期待がかかる。
日本人野手の最重量選手は、体重115キロの井上晴哉(ロッテ)だ。アジャの愛称で親しまれる井上は、13年ドラフト5位で入団。1年目のオープン戦で打率.435を記録し、ドラフト制後では初となる首位打者。ソフトバンクとの開幕戦では「4番・指名打者」で出場するなど期待値はかなり高かったが、一軍投手の球に対応できず苦しんだ。2年目の昨季も一軍定着できず、出場試合数はわずか5試合にとどまった。
3年目の今季はキャンプ二軍スタート。それでも、故障した青松慶侑に代わって一軍に昇格すると、「4番・指名打者」で出場した14日のラミゴとの練習試合で、本塁打を含む3安打1打点の活躍。20日に行われた中日とのオープン戦でも本塁打を放つなど、アピールを続けている。
近年の“重量級”選手といえば、昨季までソフトバンクでプレーしていた李大浩や、本塁打と打点の二冠に輝いた中村剛也(西武)が代表格だった。アマダーと井上も一軍で活躍して、おかわり君とともに“重量級”の選手たちで野球界を盛り上げていきたいところだ。
(ベースボールキング)
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今年はルーキー大豊作!近年最多の“開幕一軍20人”に期待…
◆ ドラ1投手が実力通りの力を発揮
2月20日にオープン戦がスタート。ルーキーたちは開幕一軍を掴むために、必死にアピールする。
投手では、ドラフト1位組が実力通りの力を発揮している。23日の韓国・サムスンとの練習試合に先発したDeNAの今永昇太は、4回を2安打無失点と好投。対外試合2試合に登板しているが、ここまで7回を無失点に抑えている。ラミレス監督からの評価も高く、開幕先発ローテーション入りする可能性は高い。
ヤクルトの原樹理は、21日に阪神とのオープン戦に先発。梅野隆太郎に対してシュートでバットをへし折るなど2回を無失点。ヤクルトは昨季、14年ぶりにリーグ優勝を果たしながらも、石川雅規、小川泰弘、館山昌平に続く先発投手がいない。結果を残し続ければ、開幕ローテ入りも実現できそうだ。
桜井俊貴(巨人)は初の対外試合となった23日の韓国・KIA戦で、3回4奪三振、1失点と上々のデビュー。尾花高夫投手コーチは「(開幕ローテは)あるでしょ」と話すなど、マイコラスが故障し、エースの菅野智之を除くと後は横一線の状況。この先も、アピールを続けていけていきたい。
広島は前田健太が大リーグへ移籍、右肘の違和感で大瀬良大地が離脱するなど危機に陥っている中、21日に行われた巨人とのオープン戦に登板した岡田明丈は2回を無失点に抑えた。広島はドラ1の岡田だけでなく、ドラ2の横山弘樹、ドラ6の仲尾次オスカルも開幕一軍を目指している。
◆ 野手も平沢を始め、重信、西川と豊作
投手だけでなく、野手も開幕一軍を掴みそうな選手が多い。
ドラ1組では平沢大河(ロッテ)は、内野手では立浪和義以来28年ぶりの開幕一軍を目指し奮闘中。「9番・遊撃」で先発出場した24日のオリックス戦では、4回二死二塁で迎えた第2打席で、ライト前にタイムリーを放って見せた。
キャプテンの鈴木大地との競争となるが、現時点では鈴木がスタメンで出場する可能性は高い。ただし、平沢が結果を残し、クルーズが抜けた二塁のポジションのレギュラーが決まらなければ、「二塁・鈴木、遊撃・平沢」という布陣で開幕を迎えることも十分に考えられる。
守備と走塁では一軍クラスと呼ばれながら、打撃に課題を抱えていたオコエ瑠偉(楽天)は、紅白戦を含む実戦7試合でチームトップの9打点を記録。故障で出遅れた大卒組の高山俊(阪神)、吉田正尚(オリックス)も、開幕一軍を狙う。
また、ドラフト2位以降で入団した選手も、俊足を武器にする重信慎之介は打撃で猛アピール。開幕一軍どころか、開幕スタメンを掴みそうな勢い。過去に丸佳浩、田中広輔が付けていた「63」を背負うドラ5の西川龍馬は、22日の韓国・KIA戦で途中出場ながら安打を記録。内野の複数ポジションをこなすことができ、ユーティリティープレーヤーとして重宝されそうだ。
その他、春季キャンプで若松勉臨時コーチから絶賛された山崎晃太朗(ヤクルト)や、内野手では大城滉二(オリックス)、茂木栄五郎(楽天)、捕手では木下拓哉(中日)、坂本誠志郎(阪神)、戸柱恭孝(DeNA)などがいる。
昨季、山本昌、小笠原道大、斎藤隆などベテランと呼ばれる選手が多くユニフォームを脱ぎ、世代交代が加速。そういったことも関係しているのか、ルーキーは例年以上にチャンスを与えられている印象。近年で最も開幕一軍を掴んだ新人が多かったのは、14年の19人。今季は優秀なルーキーが多く、14年を超えそうな雰囲気だ。
◆ 2011年以降に開幕一軍を掴んだルーキー
【2011年】(10人)
大石達也(西武)
秋山翔吾(西武)
伊志嶺翔大(ロッテ)
駿太(オリックス)
深江真澄(オリックス)
美馬学(楽天)
榎田大樹(阪神)
沢村拓一(巨人)
久古健太郎(ヤクルト)
岩見優輝(広島)
【2012年】(13人)
森内壽春(日本ハム)
海田智行(オリックス)
川端崇義(オリックス)
島内宏明(楽天)
藤岡貴裕(ロッテ)
中後悠平(ロッテ)
益田直也(ロッテ)
高橋周平(中日)
田島慎二(中日)
比屋根渉(ヤクルト)
高木京介(巨人)
伊藤隼太(阪神)
野村祐輔(広島)
【2013年】(10人)
菅野智之(巨人)
谷内亮太(ヤクルト)
藤浪晋太郎(阪神)
三嶋一輝(DeNA)
大谷翔平(日本ハム)
鍵谷陽平(日本ハム)
金子侑司(西武)
則本昂大(楽天)
松永昂大(ロッテ)
森本将太(オリックス)
【2014年】(19人)
西宮悠介(楽天)
豊田拓矢(西武)
吉田裕太(ロッテ)
吉原正平(ロッテ)
井上晴哉(ロッテ)
東明大貴(オリックス)
大山暁史(オリックス)
金平将生(日本ハム)
岡大海(日本ハム)
小林誠司(巨人)
梅野隆太郎(阪神)
九里亜蓮(広島)
西原圭大(広島)
田中広輔(広島)
又吉克樹(中日)
平田真吾(DeNA)
嶺井博希(DeNA)
三上朋也(DeNA)
西浦直亨(ヤクルト)
【2015年】(15人)
山崎福也(オリックス)
西野真弘(オリックス)
小田裕也(オリックス)
中村奨吾(ロッテ)
入野貴大(楽天)
福田将儀(楽天)
戸根千明(巨人)
高木勇人(巨人)
石崎剛(阪神)
江越大賀(阪神)
野間峻祥(広島)
井領雅貴(中日)
山崎康晃(DeNA)
倉本寿彦 (DeNA)
山下幸輝(DeNA)
(ベースボールキング)
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ロッテ、ナバーロ逮捕、過去に似た事例も。主力クラスの外国人離脱は大きな痛手
ドミニカでは銃の所持は合法だが……
千葉ロッテマリーンズの新外国人、ヤマイコ・ナバーロが、那覇空港で拳銃の実包1発をカバンに隠し持っていたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。
ナバーロはドミニカ共和国出身。2006年にレッドソックスとマイナー契約を結び、2010年にはメジャー・リーガーになった。
MLBでは37安打、2本塁打に過ぎないが、2014年に韓国プロ野球(KBO)のサムスンライオンズに入団し、2年間で307安打、79本塁打、235打点をマーク。2015年はKBOの外国人記録の48本塁打をマークした。
オープン戦でも2試合連続特大ホームランを放つなど、今シーズンへの期待が高まっていた矢先の逮捕となった。
ロッテ入団のナバーロ、ドミニカで明かした日本への興味
ナバーロの母国、ドミニカ共和国では登録をすれば銃の所持が可能だ。所得の高いスポーツ選手は護身用に銃を持つことも多いとされている。
ドミニカ共和国の感覚では銃弾が1発くらい旅行バッグに紛れていても何の問題もないかもしれないが、銃規制が厳しい日本では現行犯逮捕になる。
ナバーロの逮捕は日本、ドミニカ共和国の社会通念の差によると言えよう。
さて過去にもNPB所属時代に、外国人選手が逮捕されたり、書類送検されたりした例はいくつかある。
ナバーロはネルソンと同様のケースに
■マキシモ・ネルソン(中日 投手)
2010年2月26日、那覇空港で手荷物から実弾が見つかり、銃刀法違反で現行犯逮捕された。ネルソンは護身用だったと話し、すぐに釈放されたものの、球団は自主判断により、3カ月の出場停止処分とした。NPBでは5年で15勝21敗1セーブ、防御率2.97。
今回のナバーロと類似したケースといえるだろう。
■リチャード・デービス(近鉄 内野手、外野手)
1988年6月7日、自宅で大麻不法所持で逮捕される。自宅から大麻と吸引用パイプが見つかり、尿検査でも大麻の成分が検出される。翌日解雇が決定し、国外退去処分に。日本球界から永久追放となった。NPBでは5年117本塁打322打点、打率.331。85年には40本塁打するなど、主軸として活躍していただけに球界に衝撃が走った。ちなみに近鉄がデービスの穴埋めで中日の二軍から獲得したのが、本塁打王を3回獲得したラルフ・ブライアントだった。
■タフィ・ローズ(巨人 外野手)
2004年5月6日、東京港区西麻布路上で駐車禁止の取り締まりを受けた際、アメリカで取得した5年間の国際免許証を提示。日本では国際免許は来日した日から1年、または当該免許証の有効期限のいずれかしか通用しない。期限が切れれば発給を申請しなければならなかった。警視庁は免許の期限切れとして、道路交通法違反で書類送検した。のち不起訴処分。球団は口頭で注意した。NPBでは13年プレーし、464本塁打、1269打点、打率.286。来日9年目、まさかの出来事だった。
外国人選手はチームの戦力として期待されている。それだけに突如出場できなくなるのは球団にとって大きな損失だ。ナバーロも、近いうちに処分が発表されることになるだろう。
常識や法律が異なる外国人選手を獲得するときには、十分な「身体検査」と周到な「マネジメント」が必要なのだ。
(ベースボールチャンネル編集部)
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ロッテ、主砲も新大砲も“パートタイマー” ナバーロは出場停止必至、デスパイネは母国リーグで大忙し
実弾所持の疑いで沖縄県警豊見城署に逮捕されていた、ロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)=前韓国サムスン=が那覇地検に送検された。同地検は拘置の必要がないと判断し、釈放した。
釈放されたナバーロは「ご迷惑をかけて申し訳ない。こういうことが起きることは想定していなかった。起きてしまったことは事実として認め、野球で恩返しをしていきたい」と憔悴した表情で頭を下げた。この日のうちに千葉市内へ移動、24日にも球団からの事情聴取を受け処分が下される方向だ。
今回の件で引き合いに出されるのが、同じドミニカ共和国出身で中日に所属していたネルソン。2010年に那覇空港でやはり実弾を所持した疑いで現行犯逮捕された。このときは不起訴処分となり、球団から3カ月の出場停止処分が下された。
その当時を球界関係者は「初めてのケースだったが『ちょっと厳しすぎるんじゃないか』と話題になったものだ」と振り返る。またロッテOBは「ナバーロは球界に暗い話題が多いときに起こしてしまったから、ネルソンより軽い処分で済ますことはできないんじゃないか」と3カ月程度の出場停止は必至とみる。
さらに「ロッテが本当に困るのは、これからかも。せっかくデスパイネがいなくても打線にメドが立ちそうだったのに…」と大幅な戦力ダウンの可能性を指摘する。
今季のチームでは、キューバから派遣されて3年目を迎えるデスパイネが主砲を務めるが、昨季も国内リーグに出場し、日本の開幕には間に合わなかった。7月にはパンアメリカン競技大会にキューバ代表の一員として出場するなど103試合の出場にとどまった。
今季も22日が来日予定だったが早くも遅れている主砲と、シーズンの半分近くの欠場が濃厚な新大砲。どちらも実力は確かだが“パートタイマー”となりそうなだけに打線の固定に頭を悩ませることになりそうだ。
(夕刊フジ)
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