goo blog サービス終了のお知らせ 

勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

『首里の馬』(高山羽根子 著 新潮社 2020年初版)

2025-04-02 06:33:41 | 書籍

近頃、『バルダーズゲート3』にハマりすぎて、

図書館から借りてきた本を読み切れずに返却するになってしまい、

ちょっとなんだかなぁ、という気分になってきたので

『水曜日はゲームをしない』ことにしてみた

 

そんな中で読み終えたのが、

高山羽根子氏の『首里の馬』(2020年)。

第163回芥川賞の受賞作だ。

なんというか、不思議な話だった。

例えて言うと、作りかけの部屋をどんどん建て増ししていくような作風で、

普通じゃないシチュエーションを、普通なように描きながら、

でもやっぱり登場人物たちにとっては普通じゃなかったんだってことを、

後半に進むにつれてどんどん展開していく。

「え?それってどうなっちゃうの?」と面食らわせながら、

そんなことは放っておいて、また新たな「普通じゃない」をストーリーに放り込んでくる。

 

「結局のところ、なんだっやったんや~」と思いながら、

それでも最後まで気分よく読ませていただいたのは、

主人公の未名子のやっていることが、魅力的に感じられたせいかもしれない。