久しぶりに図書館へ行って何冊か本を借りたのだけれども、
その中に『安田均のゲーム紀行文1950-2020』(新紀元社発行)というのがあった。
著者の安田均氏は、ゲームクリエーター集団である『グループSNE』の創設者で、
俺様世代にとっては、名前を見ただけで郷愁溢れまくりの人だ。
この本は、大まかに2部構成になっていて、
全体の4割程が安田氏とグループSNEのこれまでたどった経緯を描き、
残りの6割は氏がお勧めするアナログゲーム100選(正確には101選)が紹介されている。
この100選も、1969年の『アクワイア』から始まり、
世界で初めてのボードゲーム版RPGである『D&D』や、
一世を風靡して、気が付けば跡形もなく消えてしまったゲームブックの嚆矢である『火吹山の魔法使い』、
俺様も一時ハマりまくった『マジック・ザ・ギャザリング』等々、
いわゆるボードゲームに限定せず、
これまでに安田氏が触れてきた様々なアナログゲームが紹介されいて、とても面白い。
面白いんだが、それはそれとして、俺様としては前半がいちいち記憶に触れる内容で、
「そうだったなぁ、そうか~、そうだったのか~」と、なんだか感慨にふけりながら読んでしまった。
本の内容が俺様の記憶とクロスしてくるのは、1984年のゲームブックの流行あたりからで、
紹介されている『火吹山の魔法使い』は、イギリス発の『ファイティング・ファンタジー』シリーズの第1作にあたる。
昨年あたりに一度復刊されて、俺様も思わす衝動買いしてしまったのだが、
このゲームブックというスタイルは、パラグラフと呼ばれる文章のパーツが本の中にバラバラに配置されていて、
読み手は各パラグラフの最後に書かれている選択肢を見て、次に読むパラグラフを選択し、ストーリーを読み進めていくことになる。
例えば巨大なサンド・ワームがいる部屋に入り込んで、一刻も早く脱出したい。
でも、部屋の奥には何かが入っていそうな真鍮の箱が転がっている。
箱を回収するなら〇〇番へ、部屋から出て先へ進みたいなら〇〇番へ、、、といった具合だ。
まだコンピューターゲームが本格化する前の時代で、
俺様もこの第1作から、14作目の『恐怖の神殿』あたりまでは、
新作が出る度に買って帰っては、夢中になって遊んでいた。
頻繁にサイコロを振らされる本なので、家族は何をやってんだと思っただろうが。
そんなゲームブックの流行も2,3年もすると、
コンピューターゲームの興隆に伴ってあっという間に下火になってしまい、
俺様も高校に入って貯金をはたいてパソコンを買ってからは、
全く見向きもしなくなってしまった。
安田氏は既に社会人で、仕事をする人間の立場からこのあたりの移り変わりを見ていて、
1987年にグループSNEを立ち上げ、少人数のクリエーター集団として、
以後長期間に渡り、日本におけるアナログ&デジタルゲームの発展に影響を与えていくことになる。
そのあたりも本の中で時系列に沿って色々と興味深い話がされているんだけれども、
それはまたそのうちということで。
その中に『安田均のゲーム紀行文1950-2020』(新紀元社発行)というのがあった。
著者の安田均氏は、ゲームクリエーター集団である『グループSNE』の創設者で、
俺様世代にとっては、名前を見ただけで郷愁溢れまくりの人だ。
この本は、大まかに2部構成になっていて、
全体の4割程が安田氏とグループSNEのこれまでたどった経緯を描き、
残りの6割は氏がお勧めするアナログゲーム100選(正確には101選)が紹介されている。
この100選も、1969年の『アクワイア』から始まり、
世界で初めてのボードゲーム版RPGである『D&D』や、
一世を風靡して、気が付けば跡形もなく消えてしまったゲームブックの嚆矢である『火吹山の魔法使い』、
俺様も一時ハマりまくった『マジック・ザ・ギャザリング』等々、
いわゆるボードゲームに限定せず、
これまでに安田氏が触れてきた様々なアナログゲームが紹介されいて、とても面白い。
面白いんだが、それはそれとして、俺様としては前半がいちいち記憶に触れる内容で、
「そうだったなぁ、そうか~、そうだったのか~」と、なんだか感慨にふけりながら読んでしまった。
本の内容が俺様の記憶とクロスしてくるのは、1984年のゲームブックの流行あたりからで、
紹介されている『火吹山の魔法使い』は、イギリス発の『ファイティング・ファンタジー』シリーズの第1作にあたる。
昨年あたりに一度復刊されて、俺様も思わす衝動買いしてしまったのだが、
このゲームブックというスタイルは、パラグラフと呼ばれる文章のパーツが本の中にバラバラに配置されていて、
読み手は各パラグラフの最後に書かれている選択肢を見て、次に読むパラグラフを選択し、ストーリーを読み進めていくことになる。
例えば巨大なサンド・ワームがいる部屋に入り込んで、一刻も早く脱出したい。
でも、部屋の奥には何かが入っていそうな真鍮の箱が転がっている。
箱を回収するなら〇〇番へ、部屋から出て先へ進みたいなら〇〇番へ、、、といった具合だ。
まだコンピューターゲームが本格化する前の時代で、
俺様もこの第1作から、14作目の『恐怖の神殿』あたりまでは、
新作が出る度に買って帰っては、夢中になって遊んでいた。
頻繁にサイコロを振らされる本なので、家族は何をやってんだと思っただろうが。
そんなゲームブックの流行も2,3年もすると、
コンピューターゲームの興隆に伴ってあっという間に下火になってしまい、
俺様も高校に入って貯金をはたいてパソコンを買ってからは、
全く見向きもしなくなってしまった。
安田氏は既に社会人で、仕事をする人間の立場からこのあたりの移り変わりを見ていて、
1987年にグループSNEを立ち上げ、少人数のクリエーター集団として、
以後長期間に渡り、日本におけるアナログ&デジタルゲームの発展に影響を与えていくことになる。
そのあたりも本の中で時系列に沿って色々と興味深い話がされているんだけれども、
それはまたそのうちということで。