天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

6/8 南座「組踊と琉球舞踊」坂東玉三郎

2014年06月08日 | 舞台(歌舞伎以外)
今日(6/8)南座へ坂東玉三郎さんの「組踊と琉球舞踊」を観に行ってきました。
ちょっと前にNHKで沖縄公演が放送されたのを見て以来、組踊が観たいと思っていたところ、まさかの南座再演。とても楽しみでした♪

今回は花道がなく3列座席が追加されていました。
新歌舞伎座ではよくありますが、南座では珍しいのでは?私は初めてでした。まあ、ほとんど歌舞伎しか観に来ないので…。

1.新作組踊「聞得大君誕生」(14:00~15:10)

「ちょんっ!」と拍子木が鳴り、緞帳が上がりました。
舞台後方に壇があって、上手から笛、胡弓、三線(5人)、お琴、太鼓の方々がスタンバイ。
胡弓がふうぃ~んと鳴って、始まりはじまり…。

村の人?がわあわあしてから、尚真王登場。
琉球王国のさらなる統一のため各地で刀狩をしているがまだ残っているどうしよう…。
王の妹音智殿茂金は美しく、そして天真爛漫。乗馬で遊んでいると巫女に会い、「やんばるの武具が来るとき気をつけください。国の将来のために覚悟を持ってください。」と告げられる。
帰り道、今帰仁の武士伊敷里之子に出会い、恋に落ちる。
そのことは国中の噂になり、そして伊敷里之子はやんばるの神女と巫女の争いを鎮めるよう王に命令され、命を落す。
嘆き悲しむ音智殿茂金。尚真王は彼女に後追いを許さず、巫女の頂点、聞得大君の役職を任命する。音智殿茂金は女の幸福を断ち切り、琉球王国の繁栄のために一生をささげる決心をする。

一応テレビ放送を見ていたのであらすじはわかっていたのですが、台詞はどうするんやと思っていたら、舞台両脇に現代語字幕がありました。これでストレスなく観劇できました。

玉三郎さんは初めは白地の紅型、そして伊敷里之子との舞いではピンク系、聞得大君の決心をする件では黒に金の模様。足袋は真っ赤。すごく綺麗。

立役と女形で台詞の調子が違いますが、それぞれ同じ調子。台詞を音符にあわせてるのかなと。お能ちっくです。

地謡さんがいないと思っていたら、三線の方が謡いながら弾いてはりました。ほぉ~。
胡弓も三線も蛇の皮でできていて、小さかったです。
音も独特で大好きです。
お琴はてぃらてぃららん~っとよくされていて(は?)、なんとなく中国風。これも大好き。

申し訳ないのですが、尚真王と伊敷里之子が同じ方に見えてしまいました。ごめんなさい。
尚真王の衣装は中国の皇帝そっくり。とってもエラソーな感じ。

途中、掃除係のミニコントコーナーあり。お能で言ったら間狂言みたいな感じ。
普通の言葉で状況説明なのでしょうが、首里方言なのでさっぱりです。
この間の曲はなんとなく日本っぽかったです。

音智殿茂金と伊敷里之子の相思相愛の舞?よかったなあ。曲ももう一回聴きたいです。

曲はいいし、衣装もいいし、玉三郎さんは綺麗やし、お能やと思ったらすごく面白かったです。
あっという間におしまいになってました。

2.創作舞踊「蓬莱島」(15:40~16:20)

自然が豊かな蓬莱島、ある日眠ってい大蛇が目をさまし、緑を食べつくす。蜂の精が神の助けを願い、願いを聞いたニライカナイの神は大地に瓢箪の水を浴びせる。植物や生物は息を吹き返し、大蛇は消え去り、生物たちは神に喜びの舞を披露する。

大蛇、蜂の精、花の精、神様…ととてもわかりやすい、まるで豪華なお遊戯会のようでした。
しっとりした曲、合いの手みたいなのが入ってあとカスタネットみたいな(名前がわからない)のを鳴らすような明るい曲もあり、沖縄音楽の詰め合わせといった感じ。
初心者にはとても楽しい一幕でした。

ちょっと残念だったのがスピーカーから「ふうぉーん、ぶぉ~ん」とたまに雑音が聞こえたのと、セリが上がる機械音もマイクが拾ってしまっていたことでした。
組踊って普段からスピーカーなんでしょうか。それとも南座のような大きな舞台だからだったのでしょうか。

カーテンコールが2回ありました。なんとなく私は無いほうが好きかなあ。

とにかくあっという間の2時間でした。
また組踊観たいです。
沖縄に行きたくなりました♪

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2 コメント

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はじめまして (桔梗)
2014-06-08 22:31:55
はじめましてo(^o^)o
私は、沖縄で琉球舞踊をやっております。
玉三郎さんの組踊よかったですか!
歌舞伎界より琉球芸能界へ新たな風を吹き込んでくれた玉三郎さんは、昨年よりも素晴らしくなっていたようですね!衣装は、琉球王家御用達の職人さんの作品で、最後の黒地の紅型は、古琉球紅型浦添型を復原したもので、聞得大君が国王謁見の際にまとったとされています。また、里之子との舞の曲は、旋律の素敵な八重山地方の古典音楽 古見ぬ浦節(クンヌラーぶし)です。You tube などにもあると思います!笑
玉三郎さんは、創作物をやっていましたが、沖縄にいらっしって古典も見てみてはいかがですか?ぜひ沖縄へお越しください!いめんそ~りよ~(お越しくださいねー♪)
返信する
桔梗さんコメントありがとうございます (むく)
2014-06-09 22:04:40
ようこそはじめまして。

着物や曲名など、詳細にお教えくださりありがとうございます。
曲はチェックしてみます♪
そして古典の組踊、沖縄で是非鑑賞したいと思います。
桔梗さんも琉球舞踊、頑張ってくださいね。

またのご訪問をお待ちしています。
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