天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『外科室』泉鏡花

2013年06月12日 | 
昨日の『義血侠血』に続き読んでみました。
もっと短編。

小石川の植物園で一目ぼれしたお金持ちのお嬢さん?と医学生。
9年後伯爵婦人となったお嬢さんは医者となった医学生の外科手術を受けることに。
麻酔をされるとうわごとを言うからと麻酔なしで手術をせがむ。
ついに麻酔なしで手術する医者。彼の手にあるメスで胸元をかききった婦人。
彼も同じ日に命を絶った(らしい)。

ちょっと文体に慣れてきたようで、なんとか読めたような気がします。
おそらく上に書いたあらすじなのではと思います。違うかも。
「予(私?)」という医者の友人(画家?)が語っているように話がすすんでいました(と思う)。

病院の廊下で行きかう人の様子を「往復あたかも織るがごとし」ってうまいなあ。

あとから残された伯爵とか娘はどうなったんでしょう。
『義血侠血』でも思ったんですが、欣さんの母親とか白糸の一座とか。

なんだか考えてしまいます…。

外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)
泉 鏡花
岩波書店

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