宝鏡三昧
2017-06-10 | 日記
水は方円の器に従い、姿形を留めず。
姿と形は縁に生死の、一時の在り様。
池の水面に映る月影の如く、縁起生。
月が去る処は、月影も姿形を残さず。
池の月影と月光は不二の、因果一如。
心に映る姿形と、映す心の差別なく、
見る主体と見られる客体も同時成道。
一切は一得一失の処ゆえ、二見なし。
対象を未だ認め得ぬ処は、色即是空。
認める我が不生の処ゆえ、空即是色。
一息の消息の如く、事実は一期一会。
一切の事実は、因果一如の法の現成。
今日の縁: 「 寶鏡三昧 」
http://www3.ic-net.or.jp/~yaguchi/soroku/houkyouzan.htm