桂枝湯は群方の冠,名医家はみな“滋陰和陽、解肌発汗、調和営衛”と 其の功用を論述している。
桂枝湯は実に健脾胃、和営衛の強壮剤である。
営衛を調和する根源は健脾和胃にある,脾胃は后天の本で,気血生化の源なるゆえに,営衛の気は中焦の脾胃から滋生する,故に脾は営を主り,胃は衛を主ると曰う。
《傷寒論》にある桂枝湯証の諸条文の殆どは脾胃症状に関している。
また桂枝湯の派生方を分析すれば,小建中湯、黄芪建中湯等もみな温陽健胃の 名方ばかりである。
此れより我々は桂枝湯の和営衛は健脾を源とする,扶正強壮剤であると考える。
だから脾胃不足から引き起される諸多の病証及び虚人の感冒の治療に常用すれば, 理想的な効を取る事ができる。
※酸辣湯に喩えられたりする桂枝湯、これが解れば漢方の半分は出来ている。
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