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トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

同根の民族

2005-06-12 23:19:35 | 歴史諸随想
 最近よくマスコミで「日本と韓国は同根の民族」とのキャンペーンが旗振られる。
 太古の昔、朝鮮系民族が日本に移住してきたのは明らかだし、その宣伝は間違いではない。ただし、日本人全てではなく、一部だが。
 今流行のDNA鑑定をした学者がいるが、これによると朝鮮系の遺伝子を持つ者は約四分の一そこそこ、しかも、僅差で中国系遺伝子の方が多数だったのだ!中国、朝鮮系合わせてもやっと半数ちかい結果なので、その他は韓国、中国系でないということなのだ。四分の一そこそこでもって「同根の民族」とは極めて安易なこじ付けなのが知れる。これで親韓を煽ろうとしてる意図がミエミエ。

「同根の民族」だからといって、親近感を持つとは限らない。「近親憎悪」という例もあるのだ。
 モンゴルとトルコは明らかに“同根の民族”だが、互いに親近感など存在しない。中央アジアを去って西へ向かった連中と見下している仏教徒の前者と、イスラムの大帝国を打ち立てた後者。
 インドとイランに至っては、およそ親近感など望めそうもない。両国の学者たちは互いにかつて“同根の民族”だったのは知っているが、先祖伝来の宗教を捨ててセム族一神教に帰依した唾棄すべき者と、おぞましい偶像崇拝の淫祠邪教の国、とヒンドゥー、ムスリムは感じているのがほとんどだろう。共に誇り高いアーリア系でもあるのだ。

 トルコに「他人同士の争いより、身内の争いの方が始末におえない」という諺がある。

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