その一の続き
ファーティマはモンゴル軍がペルシアのツゥースを陥落させた際に捕虜となり、トレゲネに侍女として仕える様になったという。名前通りファーティマはムスリマだが、巫女として予言を行い、女主人のお気に入りになる。トレゲネは自分の産んだ息子グユクを後継者にするため様々な政治工作を行っており、ファーティマもこれに深く関わっていたのは書くまでもない。オゴデイの治世に多くの大官が失脚したのは、ファーティマの進言によるところが大と考えられていた。
当然ファーティマは多くの人々から憎まれるようになり、トレゲネの死後、彼らはこの機会を逃さなかった。その頃グユクの弟コデンが重病となったが、それはファーティマの巫術による発病と告発した者がいた。コデン自身も同時に部下を兄の元に派遣、彼女を告訴する。
まもなくコデンは死去したため、グユクもファーティマの取り調べを命じた。審問官は彼女を全裸にし、棒で叩いて拷問を行い自白させた。ファーティマは死刑が宣告されると、全裸のまま捕縛された上で、死刑執行人による「人体の穴をふさぐ刑」を受ける。まず、彼女の左右のまぶたは皮の紐を通した大型の針で縫い合わされた。同じように彼女の耳は穴を防ぐように折りたたまれて縫い込まれる。次には悲鳴を上げる上下の唇が縫われた。
そして執行人たちはファーティマの股を広げて肛門の穴を閉じ、性器の花弁を1枚、2枚と丁寧にめくり、そこも糸でとじ合わせた。鼻を除き全ての穴を閉じられた彼女は、緊縛されたまま毛布に包まれ、船で川の中ほどに運ばれ、流れに放り込まれた。モンゴルに限らず当時は巫術を使ったと見なされた者は処刑対象だったが、単なる火刑よりも陰惨だろう。
4.マーガンディヤー
仏教経典に登場する悪女。「ブッダの美女マーガンディヤー事件」というサイトに詳細が載っているが、「大小便の詰め込まれたこの女」と釈迦に言われたことを深く恨み、終生釈迦の敵となる。実に厳しい言葉だが、古代インド人は天女には不浄の液体が一切ないと信じていた。つまり天女には、鼻汁や膿、汗、そして大小便がない。そのような清潔な天女の誘惑にも屈しなかった自分が、不浄の液体を持った人間の女に魅力を感じるはずがないという意味がある。
釈迦に手ひどく拒絶されても、絶世の美女マーガンディヤーが嫁ぎ先に不自由するはずもなく、ヴァンサ国のウデーナ王の第三王妃となる。第一王妃サーマーヴァティーは深く仏教に帰依しており、これがマーガンディヤーの憎しみをかき立てた。何かとサーマーヴァティーを貶めようと画策するが、陰謀は全て失敗、サーマーヴァティーへの逆恨みの果て、ついに亡き者にする。
マーガンディヤーは叔父に頼み、サーマーヴァティーの館に油をまき、外から鍵をかけて火を放つ。中にいたサーマーヴァティーと侍女たち全員は焼殺された。知らせを聞き王が戻った時、焼け跡には黒焦げとなった死体が山積みとなっていた。
激怒したウデーナ王はマーガンディヤーの肉を切って油で揚げ、それを彼女に食べさせた後に殺す。逆さづりにして油で揚げて処刑したとも伝わっており、これならば女体揚げになる。女体盛りと聞いて、舌なめずりする男性もいるだろうが、女体揚げではドン引きものだ。
日本の火葬は仏教と共に伝わったが、マーガンディヤーのエピソードからインドでは古代から焼殺を好むことが伺える。持参金の少ない嫁に頭から油をかけて火をつける鬼姑は今でもいる。
5.ジャンヌ・ダルク
中世欧州で火刑にされた女性は珍しくないが、問題はその後の死体の扱いなのだ。裁判で魔女の判決が下されたことに疑心を持つ者もいたし、ジャンヌが処女であるか否か、改めて焼死体はその場で調べられた。魔女とは悪魔の情婦と思われており、処女には悪魔は憑りつかないと当時の人々は本気で信じていた。つまり、公共の場で死体を開き、性器を探ったということ。結果は処女となり、乙女を火刑にしたことで見物人たちには動揺が走ったという。
既に死体となっているからジャンヌに苦痛はなかったにせよ、死して尚、衆人の前で性器を曝されるという恥辱を受けたのだ。おそらく彼女以外にも魔女裁判で火刑にされた女性の死体は、同じように冒涜されたのかもしれないが、無実のうら若き乙女としては惨すぎる。
以上、私がとびきりイヤな死に方と感じたケースを5件挙げてみた。番号は特に惨いと感じた順である。悪女マーガンディヤは明らかに自業自得だし、戚夫人やファーティマは彼女らにも落ち度がある。しかし、ヒュパティアとジャンヌ・ダルクは共にキリスト教の狂信の犠牲者なのだ。キリスト教以外の宗教にも狂信は全世界にあり、21世紀でも絶えることはない。
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本当に学校やめるバカなんているの?とお思いになられるかもしれませんが、いるのです。私は、神戸大学法学部を卒業目前にして退学した人をこの目で見ました。学校を9Bになるようなことをした訳でもないのに、教会の仲間にそそのかされて退学してしまったのでした。マインドコントロールとは怖いものです。
私はクリスチャンと付き合ったことはもちろん関わったこともありませんが、ネットで見るクリスチャンたちの言い分には強い違和感を覚えました。キリスト教の聖職者や教会の指導の下の蛮行については、他宗教もそれをやっていたとすり替えが毎度、一部の問題ある指導者にすぎない…が決まり文句。所詮、ノンクリとは相いれない存在でした。
今回の神戸大学法学部を卒業目前にして退学した人のケースですが、これまた驚きました。教会の仲間にそそのかされて本当に退学した人がいた!私のような根っからのノンクリには理解不能な心理ですが、マインドコントロールの見本のようなクリスチャン女性のブログ記事がありました。タイトルも「牧師先生や聖書を教えてくださる先生方を敬愛することについて」。
http://christiantestimonies.blog.fc2.com/blog-entry-201.html
件の女性、一応高等教育を受けており、かつてはフェミニストだったそうです。にも拘らず、ここまでクソ坊主(あえてこの言葉を使います)に従えるのが分かりません。私は政治家よりも宗教家の方が遥かに悪質と思っています。
宮城の地元紙・河北新報では後藤氏を、「弱者の味方」とばかり連日持ち上げています。昨日の河北には97年、彼が洗礼を受けたことが載っていました。後藤氏がシリア難民の子供たちと写っている写真も載せていましたが、生まれ故郷の大震災には来なかった。来ていたならば、地元紙が書いていたはず。
「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」(マザー・テレサ)
死にいく人の心は分りませんが、殉教で永遠の生命が得られ、イエスの側にいける…と歓喜できれば立派です。ただ、彼にそんな思いがあったのか疑問。この事件へのクッキングホイルさんの皮肉は傑作でした。
「偶像崇拝者は何を望んでも神に聞き入れられない、と言っていたけれど、神はキリスト教徒の祈りも無視するようですね。それとも、キリスト教徒の祈りが遊び半分だったから神が満足しなかったから?」
http://cookingfoil.blog106.fc2.com/blog-entry-314.html#comment3869
ローマ皇帝の時代からキリスト教徒をぎゃくさし、後に偽物キリスト教であるカトリックを起こしました。
彼等は太陽神崇拝者でキリストを信仰していない。
昔から聖書の教えと違うマリアを聖母としてら礼拝させたり偶像崇拝を信徒にさせ聖書の神の教えに背かせたりヨーロッパの人々を異端審問や魔女狩などにとにかく虐殺しまくってきたりと他にも色々証拠がありますね。
特に酷かったのは聖書に忠実なワルデンセスの人々や清教徒への残虐な迫害をしています。
まずクグッてみてください。