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愛着障害から派生する病

2016年09月25日 11時18分44秒 | 心理学

愛着障害とは?
ブログを放置していると、たまに深刻な悩みなど質問として受ける事がある。今回は、その質問に答えてみたい。

質問の内容にはあえて触れていません。

人の恋愛感情とは何か?

人が恋愛をするときに、ある特定の人間でなければいけないというのが愛着である。この愛着は、やがてパートナーから子供への愛着に変わる。

これが子育ての原動力である。

つまり、人は恋愛感情があって初めて子供を育てるという心理へと転じる。自分の意に沿わない結婚は、パートナーに対する愛着はない。

つまり、そこから出産された子供に愛着は湧かない。愛着は、パートナーを愛し、そこから心理的転移がなされ、子供に対する愛着の転移となる。


これは無意識下での話である。

愛着障害を抱える者は、やがて別れたいという衝動が起きる。別れた後は、パートナーとに作った子供を捨てたいと思う様になる。

しかし、深刻な愛着障害を抱えると、それをなかなか表面化しない。言葉として吐き出さない、ストレスは残る。

抑圧されたものは、その反動形成として狡猾に表出される。日本の大衆迎合教育は抑圧の教育である。愛着障害は日本の教育や文化とセットと言っても過言ではない。

この愛着障害は、今や多くの日本人が抱える精神的な病であり、表面ばかりを気にする文化には一貫性が欠如する。

今回は、様々は愛着障害から派生したとされる精神的な病を紹介しよう。

モラル・ハラスメント
別名『精神の吸血鬼』と称される、子供のような笑顔で近づき、面白い話題をひっさげて愛嬌よくフレンドリーな素振りを見せる。

しかし、この手の人は、他者の心情に鈍感であり、常に自分の劣等感を埋めるために他者を攻撃し、自分への優越感へと変える。

それが人の心の血を吸っている様で、精神の吸血鬼と言われる所以である。

モラル・ハラスメントは自分の魅力で相手を支配しようとする。これに大衆迎合特有の倫理観やら道徳などを持ち出し、相手に罪悪感を与えながら攻撃する。攻撃時は、周囲が見ていない所で行われる。

日本では、近年芸能人でも離婚したり、夫婦間で取り沙汰されるが、職場や学校でも似た事が多数報告されている。あの人は周囲の評判は良いけど、あの人には冷たいよねというアレだ。

代理ミュンヒハウゼン症候群
極悪性が高い。

父親よりも母親に多いとも言われる。

精神的な病で、母親は何らかの愛着障害を抱えているとも言われるが深い研究はなされていない。

ミュンヒハウゼン症候群とは、詐病とよく似ている言われる。病院に入院すると、大抵の人は早く元の家に帰りたいと思う。しかし、心理的に劣悪な環境下にいたものは、例えば病院のような三食がキチンと提供され、寝床まである。

しかも、病院のナースやドクターは手厚く保護してもらえる環境にいると、元の家に帰りたくないという心理になる。

家に帰っても、淋しかったり、家族と心の繋がりが無い人でも同じである。病院こそが我が場所であり、家であると思うようになる。

そのため、ミュンヒハウゼン症候群の人は、自分の身体を傷つける。自殺に見せかけたり、事故に見せかけたり、誰かのせいにしたりして、怪我という病院切符を手にして喜ぶのである。

その姿は、どこか滑稽であり、やるせなさもあるが本人は喜び、高額な医療費が国により排出されている現状もあったりする。

が、現職の医師ですら、そういう心の病を知らない方もいるので何とも言えない。

しかし、ミュンヒハウゼン症候群が自分自身を傷つけるに対して、代理ミュンヒハウゼン症候群は傷付ける対象を別の誰かにする。多くは、自分の子供である。

つまり、代理ミュンヒハウゼン症候群は、子供を人が見てない、気づかない様に傷付けて病人にして、まんまと病人を抱えて心配そうに来訪した保護者を演じる精神的な病である。

場合によっては、子供を死に追いやったり、重篤な後遺症、肥満児などの体型的虐待が生じる事もある。無実の子供をドクターショッピング、つまり病院のたらい回しにする。

母親は重篤な愛着障害を抱えているとされ、周囲には良い母親に見られたい願望を持ちながら、子供に対する愛着は薄いのが特徴である。本心は、捨てたいとさえ思っている。

しかし、日本にはそのような心情を正直に言う場所がない。


日本には母親の愛は先天的と信じられる文化では、愛着なき結婚から偽りの愛を演じる子育てで起きている可能性は否定できない。

その抑圧された心情は殺意にまで膨れる事もある。そのケースでは、不死の病で亡くなった可哀想な母親を演じる。

私的な見地だが、日本における代理ミュンヒハウゼン症候群の潜在的な発生件数は相当なものになると私は示唆している。

厚生労働省が発表するような3件ではないだろう。

代理ミュンヒハウゼン症候群は、母親による犯行で、聖母という仮面を被った死神である。

母親は、毒物や劇物の知識を有している職の人間も多いが、最も多いのはアレルゲンやステロイドとされる。

アレルゲンを投与された子供はアトピーや気管支炎、肺炎に患う。ステロイドを投与された子供は肥満になったり、抵抗力が落ちて肺炎や風邪をひきやすくなる。

また頭痛や腹痛などを誘発する細菌、バクテリアなんかを子供の食事に混入させる母親もいる。

そうして、病院を受診する。

母親は危険そうな検査などでも平気な顔で許可をする。

医師に対して不安や敵意の感情を向ける事なく、あたかも病院スタッフの一員のようにして接する。そのため、医師を筆頭に病院スタッフでさえ母親の虐待に気付かず症状は悪化のいっとを辿る事が多い。

今、NHKなどで病気の診断を研修医が行う番組があり、時々見るが代理ミュンヒハウゼンについて触れていないのは日本医学の盲点である。

ただでさえ、大衆迎合にそまる日本社会で警察沙汰にもなり兼ねない虐待を見過ごしている実体は、病が人間によっても作られるという可能性を見落としている。

見落とし。

そう愛着障害は自分への嘘。相手への嘘が、以心伝心として代々伝わってきた側面がある。母親が娘や息子に嘘をつく。

それは、親のどんな些細な嘘でも子供の感受性に影響を与えることを意味している。それが、子供の人生にも深い影を落とす事がある。

その嘘を見落としてしまうと、実社会でも巨大かつ邪悪な何かが見えていない時がある。

親は子供を見事に操作していると思っているが、子供は言葉では納得しながらも、どこか釈然としないものを感じている。

それは子供の人生にある日、突然牙を剥く事がある。子供は深く悩み、やがて自分の人生が何者かに支配されている事に気づく事がある。

人が人を支配すると聞けば、多くの人は厳格な父をイメージするのではないだろうか?

しかし、人が人を支配するのは力関係の違いを利用したパターナリズムだけではない。

人が人を支配するもう一つに、甘えの支配が挙げられる。甘える事を適度に与えられた子供は、実社会では自分の本当の気持ちを言える場所を持つ事が出来る。

これが俗にいう愛情基地である。

愛情基地をパートナーに持てると、相手の嫌な事も相手に伝える事ができる。そうすると居心地よく感じる事がある。社会でどんなに辛い場面を文明が夫婦に課題化しても、そういう夫婦は強い。

独りよがりな関係ではなく、確かに自分と相手、そして自分達という実感を持っている。

愛情基地の無い夫婦は、心の拠り所を別に持っていたりする。お互いの嫌な部分は決して言わない、仲睦まじい夫婦像を演じる。

代理ミュンヒハウゼン症候群を生じやすいのは、後者の夫婦である。アメリカは年々増えているというが、文明の進歩が階層構造を複雑化させ、愛着障害を加速させると仮説立てする。

人はより自らの罪を隠蔽するため、最も階層構造で弱者とされる人間に愛着障害を抱える加害者からの攻撃がいきやすくなるとは思わないだろうか?

それが夫婦ならモラハラと呼ばれ、母と子であれば代理ミュンヒハウゼン症候群となる。そして、そこには必ず甘えという報酬が機能している。

愛着障害は甘える事が素直にできない人の障害
人が人に甘える為には、人を信じる事を意味する。しかし、信じた人から裏切られる事もまた人生である。


親と子においては、その鎖がこれでもかと硬い時がある。片親の子において著名である。

共依存になりやすく、子に逃げ道がない。また、中学や高校で両親の離婚の危機に直面した子供は、一般的ではない、つまり大衆的ではない精神構造、心理状態となりやすい。

つい最近、電通というどこにでもあるブラック企業で自殺してしまった東大生もいる。あの殺人事件を複雑な心理構造を有する片親の子が、自ら死を選ぶまで、カポコンの主観からメスを入れてみたい。

本来なら、このような事件はwixの別サイトで取り扱うべきだが、日本が大衆迎合的な社会である以上、似たような経験を持つ人間は説明する責任を持っていると私は、この事件を感じたためアクセス数の多いgooブログで扱うことにした。


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