面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

議会政治の王道である議会演説で國を動かせ

2020-03-14 22:31:20 | 政治
時代を逆転させるようだが、衆議院の選挙制度を中選挙区制に戻すべきだ。現在の小選挙区比例代表並立制だと執行部の最高幹部以外の国会議員は「採決要員」でしかない。

国会議員が自立した存在として行動するには選挙で落選する恐れが少ないことが必要になる。小選挙区制では公認権を握る党執行部に逆らえない。逆らえば粛清されることは「郵政選挙」で証明済みだ。あるいは「加藤の乱」でも。

だからこそ小選挙区比例代表並立制は自民党執行部に都合が良い。国会議員は「採決要員」であった方が良いのだ。

小沢一郎が始めた小選挙区制だが、それを最大限活用したのは小泉純一郎だ。「郵政選挙」で執行部に逆らうことの無謀さを見せつけた。「郵政選挙」で自民党を勝たせた国民にも責任はあるが。

だから中選挙区制に戻すのは至難の技だ。野党第一党である立憲民主党にとっても執行部独裁ができる小選挙区制は都合が良いからだ。

安藤裕ら自民党若手議員ら41人が基礎的財政収支の黒字化目標の凍結。消費税減税ないし廃止。緊縮財政を積極財政に転換することなどを提言した。

この提言は全く正しい。しかし安倍晋三政権の有力者麻生太郎財務大臣は消費税減税ないし廃止を否定している。安倍晋三は常のように記者の質問に正面から答えず、はぐらかすような答えしかしていないが、おそらくやる気はないのだろう。

党執行部に所属していない国会議員が有意義な提言をしても無視されれば終わりだ。しかし安倍晋三は世論を気にしているので、安藤裕が国会で演説するのはどうかと思うのだ。

自民党を離党しても野党第一党である立憲民主党の枝野幸男も消費税減税ないし廃止には否定的だから展望は開けない。刺客を差し向けられて終わりだ。それでは意味がない。

少しばかり理想論ではあるのだが、議会政治の王道として議会での演説がある。議会での演説には國を動かす力がある。安藤裕が演説が得意かは全く不明(私が知らないだけ)だが、41人の自民党若手議員から演説がもっとも得意な議員が国会で先の提言を実行するよう演説を行うのだ。

国会で演説をすることは国会議員の本道だから自民党執行部が苦々しく思っても粛清はできない。理由なく粛清すれば「独裁」とマスコミに批判され、支持率が下がるからだ。

安藤裕ら41人の自民党国会議員らも「提言」だけでは実行されないのことはわかっているはずだ。自民党執行部に睨まれようとも国会で演説を行い、国民を説得し、國を動かすべきなのだ。

相手は日本最大の権力集団財務省だ。相手にとって不足なし。日本が議会政治に脱皮できるか、官僚国家のままか。闘うしかない。 

戦前帝国議会は陸軍に負けて国家も破滅した。その過ちを繰り返してはいけない。財務省と闘い、勝利せよ。

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