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MSX研究所長の日常

80年代を駆け抜けたオールドパソコンMSXの研究の日々を綴ります。

1チップMSX予約開始

2005年05月23日 23時46分05秒 | MSX
遂に1チップMSXの予約申込が開始となりました。https://www.ascii.co.jp/1chip/から、申込要領と現在の申し込み数を見ることができます。

8月20日の午後5時までに5000台の予約が集まらないと生産されない、ということでいろいろ物議を醸しているようですが、まだまだMSXは一般市場に向けてポンと売ることのできる程盛り上がっているものではない、というだけとも言えます。盛り上がり次第で次のハードの可能性もある(かもしれない)、とポジティブに考えましょう。もちろん盛り下がり次第では打ち止めの可能性もある(かもしれない)、ということで。

気付いていなかった人も多いようですが、MSX WORLD 2005ではこっそりとMSX2の某ソフトも動かしていました。MSX2に関してはまだまだ再現度100%とは言えませんが、市販ソフトであればかなりの割合で動いています。「サイコワールド」「ハイディフォス」といったテクニックを駆使した作品も遊べる程度に動いています。※遊べる程度、というのは画面端のスプライト処理などに問題がまだ残っている、という意味です。

そのへんもまた親サイトのほうで特集・・・できたらいいなあ。すんません、いつもながら更新が滞っています。

スペースマンボウの怪

2005年05月15日 23時28分02秒 | MSX
そういや前述のオランダ人B氏が言ってたことを思い出したので書いておきます。

コナミのMSX2用シューティングゲーム「スペースマンボウ」の綴りはご覧の通り「SPACE MANBOW」でありますが、「SPACE MANBOU」になっていたバージョンがあるとかないとか言うのがオランダで話題になったことがあるそうです。

ニュースの出所はオランダのMSX専門誌「MCCM」を長きにわたって出していた出版社の会長、W氏です。この人は今でもMSXが好きで、社内にミニMSX博物館を作ってしまうほどの入れ込みぶりだそうです。この人にMSXAの人が会って話をした時、好きなゲームは?と聞かれて即座に「スペースマンボウ」を挙げたとか。

そういう人であり、またこの人は情報の正確さにこだわり、間違いはきちんと直すことでも有名らしく、その人が「MANBOU」版があった!と言っているのでオランダではかなり強く信じられている・・・らしいのですが、肝心の実物が出て来ない。本人も手放してしまったそうです。

で、B氏に「MANBOU」版ってあるんですかねー?と聞かれました。私もそんなもん初耳だったので知らんと言っておきましたが、どうしても気になってしまいます。ビョーキなので仕方ありません。


ちなみに「マンボウ」のサンプル版があったことは確認されており、「F4」でステージを飛ばす機能があったそうです。しかし僕も見たことはなく、これのタイトルが「MANBOU」だったかどうかは全く不明です。

というわけで、誰か持ってたら教えて下さいまし。分かったからどうだってことは無いんですが、ほら、日蘭友好のためで!(ウソくさい言い訳)

国境を超えるMSX病

2005年05月14日 22時40分38秒 | MSX
MSX WORLD 2005では日本以外からのいくつかの国からも参加者がありました。オランダのBさんや韓国のYさんと今回話す機会がありましたが、なんというかコレクターって奴はみんな似てますね!彼らと会話していて余りの符合ぶりに感激したので、ここに書き記してしまおうと思います。

・Bさんの場合(オランダ人)
MSXの縁で日本にやってきて、日本語はペラペラ。奥様は日本人。でも奥様はMSXを知りません。奥様がMSX(と愉快な仲間たち)に向ける視線はいかなるものでありましょうか。
今回、松下のMSX-Audio、FS-CM1を買ってました。でも僕は過去の電遊ランドで彼から海外版のMUSIC Module(PHILIPS製のMSX-Audio。BIOSがないので正確にはMSX-Audio規格準拠ではない)を買いました。その時彼は言っておりました、「3つ持ってるので要らないから」。
MUSIC Moduleより大きいFS-CM1を買っていたので聞いてみたところ「いやー、前に裸のAudioを持っていたのですが、箱やマニュアルは持っていなかったので。見たいじゃないですか」。
大丈夫なのか!奥さんに(MSXを)捨てられかけていたんじゃなかったのか!
「整理したら押し入れに空きができたので・・・(笑)」
全然大丈夫じゃないぞ!今度捨てられるのはMSXだけじゃないんじゃないか!

・Yさんの場合(韓国人)
韓国ではMSX2までのハードウェアは正式に発売されていましたが、日本のゲームは正式に輸入できない時代であったため、日本のゲームはコピーで遊ばざるを得ない時代がありました。当然日本語のままですが、気力と根性で文章を読むくらいはなんとかなってしまったとか・・・。今は日本語もペラペラで、地元韓国で「韓国語の上手な日本人」と間違えられた事がある程です。
さて彼が始めて秋葉原に来たときの事。数年前とのことなのですっかり衰退していた頃とはいえ、MSXのソフトを扱っている店がある!感激した彼はこう思ったそうです「(秋葉原は)MSXの聖地だ!」
そして、過去に遊んだことのあるゲームでも、コピーの悲しさでマニュアルや箱は見たことのなかったオリジナルを見た彼はつい手を出してしまうそうです。なんで?と聞くと、「ほら、マニュアルが見たいじゃないですか」。

・Kさんの場合(日本人)
私のことです。すいません、彼ら二人の気持ちはよく分かります。ほら、雑誌で見たことしかない、あるいはカートリッジを借りて遊んだだけのゲームとか、じっくり見たいじゃないですか・・・。


というわけで、コレクターがゲームを買い求める原動力は「見たいじゃないですか」の一言に集約されるようです。

コレクターというのは実物に執着するタイプのマニアを指す言葉ですが、古今東西を問わずほとんどが男、というのは既に揺るぎない事実です。MSXにおいてもそれは変わらないようです。それにしてもここまで国籍を問わないとは思いませんでした。僕ら3人が揃って同じ病気なのかもしれませんけど。

さて、Mマガの3号が出てからプレミアソフトの相場が上昇する傾向にあります。きっとYahoo!オークションでも「見たいじゃないですか」病がはびこっているに違いありません。そう、これは病気なのです。どうしようもないのです。治すには手に入れるしかないのです。

「ペイロード」も欲しいけど、とうとう1万円を超えちゃったなあ・・・。ああ、病は悪化するばかり?

MSX WORLD 2005 終了

2005年05月12日 23時42分35秒 | MSX
5/8のイベント「MSX WORLD 2005」が無事終了しました。MSXマガジン3号の作業の遅れによりギリギリの告知となってしまいましたが、予想よりは入場者があったと思います。

今回1チップMSXの展示をしたわけですが、展示の仕方が悪かったのか、実際見た人も「単なるMSX1」としてしか認識できなかった人が多くいたようです。ブースの後ろで見てましたが動いているゲームに対してしか興味を示さない人が多かったのは個人的に残念でした。MSX2のものも動いていたんですけど、これも見えてなかったのかなあ。

今回のイベントの模様はあちこちのblogで触れられていますが、FPGAによる再現の意義とかSDカードのデータが読み込めると言った部分を理解した人は限りなくゼロに近かったようです。カートリッジスロットは目に入ってもSDは分からないのかなあ。「2万円のMSX1なんて高いだけ」という意見をよく見ましたが、(今更手に入らない)ROMカートリッジしか使えないMSX1なんて例えいくらであってもゴミで当然です。そんなもんHARDOFFにいくらでも転がってます。

先程「展示の仕方が悪かったのか」と書きましたが、それを差し引いてもMSXユーザーもとうとう悪い意味でオッサンになっているんだな、というところです。1チップMSXを見ての反応が前向きな人と後ろ向きな人が今までのイベントよりもずっとクッキリと分かれて見えました。1チップMSXを見ても単なる懐古主義用アイテムとしか理解できない人は、元々マトモに見る気がないんでしょう。ゲームを独占している人も少なからずおり、クリアできるまで粘ってた人もいたようですが同じオッサンとして非常に恥ずかしかった。もちろんそんな人は少数ですが、不快な思いをさせられたイベントでした。

衝撃のチラシ

2005年05月03日 01時40分23秒 | MSX
メールでタレコまれてきたここを見て衝撃を受けました。これはMSX版「ハイパーオリンピック」のチラシとして配布されたものの裏面のようです。

以前「コナミ・教育シリーズの謎」という記事をホームページに上げ、そこでいくつか残った疑問点を挙げていました。しかしこのチラシの存在により大規模な修正を迫られることとなりました。

・教育(I love)シリーズは現在確認されている4本の他にもまだまだあった!
・「I love 英語」は音声合成IC搭載で9,800円の予定だった!「わんぱく坊や」も登場!
・「もん太くんのいち・に・さんすう」の他に「マジカルツリー」も「I love 算数」として発売予定だった!(どこが算数なんだ?)
・「I love 理科」の画面はどう見ても「ハイパースポーツ」だが、実は「ジョリーホッパー」というタイトルだった!
・教育シリーズじゃないけど「アクションボート」というゲームも発売予定だった!

しかもこのチラシには「1984年2月20日現在」という日付まで入っています。素晴らしい資料です!これほどのものが海外で公開されていることは日本人としてちょっと悲しい!

というわけで、「教育シリーズの謎」にはいずれ大幅な加筆を行います。Mマガ3号のせいで自分のページにちっとも手を入れられない状況が続いていましたが、これは急がねば!