幸満堂neo

日本人が事実に目を向けるだけで、世界が変わります。

いつかは晴れる 必ず晴れる

2011年02月08日 11時56分35秒 | Weblog
「あいつ、降ろされたんだよ」

先日遊びに来てくれた友達が、こんな話を始めました。

"あいつ"というのは昔、私がその人と一緒に勤めていた会社の、
とある部署の責任者の事で、私はその方のことを
陰ながら「将軍様」と呼んでいました。

彼女は今でもその会社に勤めていて、
かつて私がその部署を「北朝鮮」と呼んでいたことを、
そろりそろりと回りに伝えてくれてた人でもあります。

そしてその将軍様は、詳しくは聞きませんでしたが、
その部署から外された上に降格となり、
今ではいわゆる平社員と同じ状態で仕事をしているそうです。



その話を聞いて、私は真っ先にとある人の事が
頭をよぎりました。

北朝鮮政権さながらのその部署のなかで、
何年も何年も、ずっとその将軍様の下で働いていて、
なんというか、暴力こそ受けてはいないけど、
いろんな意味でサンドバッグ的存在にされていた人です。

その状況に気づいている人なら誰もが、
よくあんな毎日耐えられるなとか、
どうして会社をやめずにいられるんだろうとか、
そう思わずにいられない待遇だったと思います。

でも、よくある話そのままに、
かばえばその分その人にしわよせが行くからと、
誰もかばえずに日々は過ぎていきました。

そんなわけで、私はその会社を辞めてからも、
その人がどうしているか、気になっていたのです。



「解放されたんだね、よかったね」

なんかちょっと泣けてきそうでした。
いつかは報われるんだね、晴れる日が来るんだね。
いつかはそんな日がちゃんと来るんだということを、
私は、彼の存在によって教えられました。

つらい時、くじけそうな時には、
彼のことを思い出せばきっとなんとかなる、
きっと持ちこたえる事が出来る気がします。

存在自体がギフトのような人って、
きっと特別な偉い人とかそんな人だけじゃなく、
身の回りのどこかにいて、そうとは見えない人にも、
ブラック企業の中にも、いろんなところにいるんだと思います。

というか、本当は誰もがそうなんでしょうね。



いつかは晴れる、必ず晴れる。
今はそうは見えなくても、きっと大丈夫。
それを教えてくれる人は、いつでもちゃんと、
どこかに姿を見せてくれるから。

そして次にその姿を誰かに見せるのは、
他でもないあなただから。

おかげで大とばっちりをくらってる
現将軍様の周りの方々の事は一旦さておき、
彼の明るい未来を心からお祈りいたします。




いつも読んでくれてありがとう