幸満堂neo

日本人が事実に目を向けるだけで、世界が変わります。

デブに学ぶアメリカ社会 3 デブの振り見て我がデブ直したい願望

2012年04月06日 22時06分33秒 | TPP
ジェイミーオリバーのフードレボリューションより、世界一の肥満都市からアメリカを学ぶシリーズの続きです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10140333

世界一の肥満都市、ウエストバージニア州ハンティントンで、イギリスの有名シェフ、ジェイミーオリバーが食育改革を起こします。その中でジェイミーは協力者の牧師さんの紹介で、とある家族を紹介してもらうという話があります。この家庭を覗いてみることでも、アメリカ社会が持つ問題が結構浮かび上がってくるのではないでしょうか。

少し話が逸れますが、私はこのジェイミーオリバーの話が好きで、イギリスでの食育革命も一通り見ました。彼からは本当に学ぶところが多く、今回取り上げた件でも、「革命はこうやって草の根レベルで起こす」という理由から、この家の食生活を改善する事にしたそうです。一番心にきた言葉は「とにかく心のままに動く、そうすれば奇跡は起きる」でしたね。彼はその通りの人生を歩み、その言葉を確かなものとして、私達に見せてくれます。確かにこの動画もいろいろ演出がかってはいますが、実際彼が戦っているのはイギリスの時もアメリカの時も、結局政府なんです。英語の勉強をかねて、また時間を取ってゆっくり見たいんですよね。

ということで、アメリカのとある家庭からFood Revolution。

今回ジェイミーの指導で食生活を改善することになったのは、こちらのご家族。



ご家庭の冷凍庫。





そしてこちらが、家族の1週間分の食事の一部。



何度か書きましたが、私の実家は量の違いこそあれ、アメリカの食生活にかなり近いものがありまして、この言葉の感覚がすごく分かる気がします。ジェイミーも「世界中でどれだけ多くの女性が、これと同じことをしているか」と言ってました。日本のそういう家庭に育った一人として、すごく納得です。動画の中で、こちらのご家族のお母さん(ステイシー)が言ってた「便利だから」という言葉、この一言にかなりの問題が集約されている気がします。

まず、食の基本というものが存在していないこの状況は、彼女の意識だけで作られるものではありません。ジェイミーいわく、彼女は子供の事を本当に思っているいいお母さんなのですが、食というものを知りません。その状態は彼女の育成環境や社会環境が、そうなるべくして出来ているという事を示しています。

ここで我が実家の「ごはんは太る おかずはやせる」という栄養学を思い出すのですが、コレも同じようなところからきていますね。この画像を見てやっと私もこの栄養学を理解しました。基本、貧乏人の家にはおかずが無いから、醤油や何かと一緒にごはんばかり食べて、少ないおかずをボリュームアップさせる為に油を使い、野菜は最初から選択肢に入らないという食生活になるんですよね。もっと大変だとそのお米も手に入れられなくなりますが。

とにかくこの辺はアメリカのこういった事情とほぼ一緒ですね。対しておかずはやせるという話も、おかずや食に対する知識がちゃんとあれば、太る貧乏食から抜け出せるというかなんというか・・・あながち間違ったものではないという事に、この年になってやっと気がつきました。

育ちは関係無い、全ては自己責任であり自分の意思だ、そう思われる方もいらっしゃるでしょうが、こういう基礎を作るのは無意識的な習慣がほとんどです。どんな事でもそうですが、何を当たり前に思い、何を当たり前にしてきたかで、その人が作られてると言ってもいいでしょう。だからこそジェイミーはこの動画の中で「改革に協力してくれる家庭」を選び、1週間分の食事を作らせ、それをどんどん机の上に投げて山積みにし、日ごろ体に入れているものを視覚化することで、自覚を促したのだと思います。要するに日常の否定ですね。受け入れて実行したステイシーは本当に勇気のある素晴らしい女性だと思います。



こういう食生活が成立しない為には、まず第一に代々受け継がれる家庭の食事、家庭内で健全な食事を作れる人の育成、特に子供の日常の食生活、食事や栄養の教育、収入の範囲内でコンスタントに買える新鮮な食材、小規模農家でも経営を維持出来る流通システム、そして食事を用意する人の時間的余裕、まだあるでしょうが、こういったものが必要になります。

しかしこういう話は「合理的」という言葉には当てはまりません。便利ではありませんね。そんな事をする時間があれば、もっとお金を稼いだ方がいいとか、他に出来ることがあるとか、そういうライフスタイルを選択する女性がアメリカには大勢、日本でもそれなりにいらっしゃいます。私も昔はそうでした。そしてジェイミーの「世界中でどれだけ多くの女性が、これと同じことをしているか」ですね。

これはもはや社会のシステムや生活うんぬんだけではなく、思想の問題にまでなっちゃう話ですね。どんな事もまずは思考から発生するものですが、それについて触れている動画があるので、この少し後に紹介させて頂きます。



掘り出すといろいろ出てくるものですねぇ、アメリカおそるべし。

そして私も我が振り直してデブ直す予定でいましたが、この動画を見てしまうとうちは何の問題も無い食生活になってしまうので、もう少し違うものを参考にさせていただく事にします。

デブに学ぶアメリカ社会 2 デブがデブを観察日記

2012年04月04日 00時13分10秒 | TPP
個人的な話になりますが、私の実家の栄養学は「ご飯は太る、おかずはやせる」というもので、昨年実家に帰った際、今だにこの栄養学が家の中では有効になっている事を確認しました。野菜たっぷりの食事に散々文句を言われ、カップラーメン等のジャンクな食品が高評価であるところも、私の子供の頃と全く変わってなく、昭和50年代初期から今でいうコンビニ弁当暮らしをしていた事もありました。

それはともかく、前回はアメリカの学校給食からピンクスライムの話まででしたね。



話を少し戻しますが、ジェイミオリバーのフードレボリューションによると、アメリカの農務省は学校給食のガイドラインを定めており、野菜の量も1と1/4カップ以上と厳格に決まっているようです。しかしこの野菜の量は、加熱してかさが減ってるものでも大きくちぎったレタスでも同じく体積のみで決められ、不足している場合にはフライドポテトを追加する、という事もあります。

上記のような家庭で育った私が言うのも恐縮なのですが、アメリカの栄養学って何ですか?って事ですよね。

今年に入ってから、ミシェル・オバマ大統領夫人らにより、ピザやポテトなど高カロリーの学校給食を健康メニューに切り替える動きがあったようですが、その内容を簡潔に書いてくださっていたレスがありまして。


14 : 名無しさん@12周年: 2012/01/27(金) 16:09:34.66 ID:Wz8z0iAe0 [1/4回発言]
チーズピザ → 全麦のピザ
缶詰めのパイナップル → リンゴジャム
ポテト → サツマイモ
チョコレート牛乳 → 低脂肪乳



全麦でもピザはピザですか・・・。

他にもサツマイモの方が食物繊維は多くてもカロリーはジャガイモ以上だとか、リンゴジャムだってあの例外の無い国だと半端無く甘いんでしょうし、牛乳だって他のものがカロリーダウンされていれば、普通のものでもいいでしょうし・・・とか、むしろ突っ込まずにいられるところが皆無なのですが、さすが「スプーン2杯のケチャップは野菜にカウントされるか?」という話で盛り上がっていたお国の話、ここまでくると感心する以外の選択肢が無い気がします。

要するに、アメリカでは栄養学を語り、そのガイドラインを決める方々の頭の中は、健全な食生活という世界から遠く離れたものであるというわけですね。しかも前回のピンクスライムの話においては、各州の知事や農務省が「安全だから」と猛アピールするほどで、どう見ても食の流通システムそのものが病んでるとしか見えません。

そして不思議な事に、ジェイミーオリバーの改革が無い状態、つまり普通に加工食品を給食に出している場合、農家さんの存在がとても見えにくくなってるところも気になります。野菜は少ないし、何より生徒さんは野菜に興味が」無い。安価な加工食品中心になれば、そこに食材を納入する人も大量生産が出来る人に限られます。

ここに「無知」と「大企業の搾取」というキーワードが浮かび上がってきます。国のトップに子供の健康を考えられるほどの知識が無いという事は明らかになってるのですが、それでもアメリカ政府は「正義」です。(これは私がかつてアメポチ仕事をしていた頃に常々感じていた感覚でもあります)その正義と大企業が手を組み、企業の利益優先に物事が決定している様子も伺えます。

ミシェル・オバマ婦人が無知なのか、その側近や周囲にいる人達が無知なのか、それとも政権交代に向けての単なるパフォーマンスなのか、それは私の知る範囲ではありませんが、国を挙げてこのような改革がなされたところで、地元周辺の農家との連携等はやはり相当に見えづらいまま、ピンクスライムのように問題を指摘される事が無いものは、そのまま加工食品の独壇場となっているようです。

健康な食事を目指すのであれば、リンゴジャムではなく普通に加工されてないリンゴをあげればいいわけで、そこでわざわざ加熱して砂糖まみれにする必要はないわけです。もちろん保存という意味で言えば理にかなっていますが、彼らの場合はそのリンゴジャムも大量につけるのがデフォルトでしょうから、自然な食事からは遠ざかってしまいます。

困りましたね、どこをどう考えても、「健康」という言葉に辿り着きません。ついでに食育という言葉も見つかりません。なのでジェイミーが食育改革に来たという事なんでしょうが、子供の為にある学校給食には、この重要な「健康」と「教育」の文字が見当たらないのです。子供が好きなものをあげさえすれば、大人も食べさせるのに苦労しないというのはよく分かりますが、それでもなんとなく、加工食品は子供が中毒のように食べたくなるように作られてるような気がしてならないんですよね。日本でも同じですが。

そしてさらに困ったことは、このシステム自体はただの無知では出来ないんでしょうが、システムを上で操作するには多くの無知な人が必要なんです。そうでなければいずれ反乱起こされることもあるでしょうし、何も分かってない人を上に置いとけばどんな矛盾点も全部スルー出来ちゃいますしね。知識自体が与えられてない上に、学校が正しい食事としてジャンクをどんどん提供していたのでは、何がおかしいのかに気付く事も難しいでしょうね。



この辺でようやく本題のデブな方々についての話に戻ります。スーパーに行けば飲み物はガロン単位、ピザも日本のLサイズが1人前以下な大きさで、何もかもがビッグサイズというのもアメリカの常識だそうですが、考えてみると、アメリカ人がこのサイズを好むというよりは、このような常識がアメリカ人を大量消費に導き、そして常にアメリカンデブが増産されているというシステムが完成してるようにも思えます。

コストコはテレビで見たことしかありませんが、日本人の感覚で言えば大家族やお店でもやってない限り、ほぼ全ての商品がどうやって使い切ればいいんだ?ってレベルの大きさなんですよね。なので、年会費5000円払っても元がとれそうになくて、ずっと行かずじまいなんです。あれがアメリカの常識と聞きますが、あれ、ウォルマートもそうですが、単に企業の都合がほどよく浸透したってだけじゃないのかな?とも思うんですよね。

アメリカは週に1回しか買い物しない家庭が多いから、このサイズがちょうどいいんだそうですが、うちだって買い物週1だけどあのビッグサイズは無理です。ただし我が家は日本の基準で言えばアメリカに近いところもあるデブ夫妻なので、野菜たっぷりを心がけてはいるものの、やはりおかずの組み合わせとか間食やら、いろんなものが私達のデブを作ってるんだろうなぁと、コレを書いていて反省中です。(とはいえ、貧血で授乳中の私は食事量を減らすたびに倒れるんですが・・)なのでアメリカも、本来その習慣が作られたのはどの時代か?ってのもあるでしょうね。

やはりここで思い出すのが、アメリカンデブとの晩餐の一文でしょうか。

そんな感じで仲良くアメリカンデブズと飯を喰い終わってデザートが出る前後になって、デブが口々に「足りない」と言い出した。私は満腹だ。普通にフルコース喰って、腹がくちない日本人はそういない。しかし、彼らは物足りないという。ノットイナフだという。ソーハングリーだという。死ね。

・・・やばい、うちはやはり他所様の国をどうこう言えない立場かもしれません。一応極力加工食品に頼らない食生活はしてますし、確かにフルコース3日続いた時はくどすぎて死ぬかと思ったり、欧米の食事よりは明らかに量も砂糖も油も少ない生活はしてるつもりですが、やっぱり量には問題あるかもですねぇ・・ジャパニーズデブズが出来上がる行程も、詳細を除けばそれなりに同じかも知れませんねぇ。


話はアメリカに戻りますが、その太った体を作る大きな役割を果たすものといえば、砂糖。特にアメリカのお菓子はどれも例外なく、親の敵のように砂糖が練りこまれまぶされていたり、飲み物でも何でも砂糖がびっくりするほど使われているようですが、全ての家庭や企業が砂糖の使用量を半分に減らすだけで、かなりの健康問題が解決する気がするというのに、アメリカの方々はそんなことをすれば物足りないという認識のようで。

しかしその認識だってアメリカ人が自由に基づいて選択しているようで、元からそんなものばかりが店に置いてなければ、もっと甘さ控えめのものを選択する人もいるわけです。だって私も甘さ控えめのアメリカ菓子なんて食べたことないですし、現地に言った人も無いといいますし。ここにもやはり何かおかしいものが潜んでますね。

ということで「砂糖 企業 アメリカ」で検索してみますと、やっぱり出て来ますねぇ・・・ビッグビジネスの親玉みたいな話が。植民地の奴隷時代から続くひどい搾取システムと、永遠に儲かる販売方法ですか。

アメリカひどすぎる!

ジェイミーオリバーのフードレボリューションでも、自分の父親が太りすぎで死んだという娘さんが出ていましたが、この状況だと仮にあれがヤラセだとしても、実話に基づくヤラセでしかないんでしょうね。個人的には事実だと思ってますが、どちらにしても健康問題が深刻なのは確かです。

とはいえ、小規模ながら地産地消を目指す自治体も存在しているようで。
アメリカで10倍うまく立ち回る方法より。
http://takeiteasyinamerica.com/?p=5975

全てのアメリカが大企業の政策に汚染されているわけではないことが分かって何か安心ですが、その割合はやはり生鮮食料品売り場の規模が示すとおりに小さなものなのかな?という気もします。



さて、食と言えばやはり一番大きなウェイトを示すのが家庭ですが、次はその辺について探ってみたいと思います。




デブに学ぶアメリカ社会

2012年04月03日 00時22分34秒 | TPP
先日、たろうさんからTPPに関する4つの動画を紹介して頂き、現在ようやく半分ほど見終わったところです。(遅くてすみません(汗)

しかし、このTPPという問題を考えるに当たって私に致命的に欠けているのが、この問題のバックグラウンドとなるアメリカ社会についての知識だったりします。ということで個人的なメモ帳代わりのエントリになりますが、少しTPPと離れたところからアメリカという国を覗いてみたいと思います。



さて、アメリカと聞いて私がすぐに思い出すのは「アメリカンデブズ」な皆様。

今まで接してきた感じからも、あちらのお太りになられてる方々はポジティブで陽気な印象がありますが、とにかくすごく多くのデブズ様がいらっしゃると思うのもこれまた事実。一度、某所にて推定130kg超のアメリカンデブズ様が何人通るかカウントし、あまりにも多すぎた為に途中でリタイア、という事もありました。

後、思い出すものといえばやはり、アメリカンデブとの晩餐とか、ダディクールのコピペとかでしょうか。いずれもアメリカンデブを物語るものばかりで、産後太りをこじらせっぱなしの私が偉そうに言えるものでもないのですが、アメリカ土産のお菓子は例外なくやたらに甘くて、初めて食べたアメリカのクッキーは、限界まで砂糖を生地に練りこんだ上、グラニュー糖をこれまた限界までまぶしているというもので、「これがアメリカの味か」と、複雑な気持ちでしみじみ食べた記憶があります。これはもう太らずにはいられない、そんな感じです。





さて、ここで気になるのが、この陽気なアメリカンデブズの皆様がアメリカンデブズとして成立する、その背景ですね。

共有禁止の動画なので、リンクで紹介させていただきます。
JOFR S01E01 1/2(ジェイミーオリバーのフードレボリューション)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10140266
JOFR S01E03 2/2
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10277741

season6まであるシリーズものなので、ごく一部のご紹介のみとなりますが、実はこの動画にいろんなアメリカが映し出されています。

ちなみにジェイミー・オリバーとは、知る人ぞ知るイギリスの有名シェフで、ジャンクなものしか出されてなかったイギリスの多くの学校給食を改革した方で、動画はこのジェイミーがアメリカで「一番不健康な街」と呼ばれる、ウエストバージニア州、ハンティントンの学校給食を中心とした”食育革命”を起こしたドキュメンタリーです。

もちろんテレビ番組ですので、それなりの演出はありますが、仮にかなりのヤラセがあったとしても、画面上にはかなりの数の太った方がいらっしゃるわけですし、アメリカを知るに当たってはこれを参考にしても大丈夫だと思っています。


まず、学校給食。

これまでのアメリカの学校給食は、ピザにフライドポテトにパンといったものが一般的だったようですが、実はこれは、アメリカの農務省が定めるガイドラインに沿ったもののようで、安全性や栄養面について、農務省は自信を持ってこれを推奨しているようです。今まで風のうわさに聞いていた、「ポテトは野菜、ピザもケチャップも野菜、米も野菜」というアメリカン栄養学は、民間だけではなく国単位で認められていたものだったんですね。

そんなところにジェイミーオリバーがやってきました。(JOFR S01E03 2/2冒頭参照)彼は何が入っているか分からない加工食品を止め、健康的なメニューに切り替えようと、まずは野菜たっぷりの焼きそばを作ります。しかし学校給食を管理している人はこれを見て「野菜が足りない」といい、フライドポテトを追加させました。ガイドラインによると、野菜は1と1/4カップの量が無くてはならないそうで、例えそれが加熱されてかさが減ったものであっても、生のレタスであっても同じ基準が適用されるそうです。


ほんの一部ですが、ここだけでもすごくいろいろありますよね。

まず、学校給食は加工食品を使うことが前提になっていて、「国が定める正しい栄養学」に沿った食事が提供されているという話になってますが、実際それが正しければ、ジェイミーもわざわざイギリスから来て波風立てるような真似はしなかったでしょう。しかし当初、これに疑問を持つ現地の方はほとんどおらず、むしろ合理的なシステムとして受け入れられていた感があります。

これは誰が何を食べるか、という問題だけではありませんね。この他の動画に出てくるのですが、アメリカでは定められた量の加工食品を学校給食として受け入れなければならないという問題があり、ここでジェイミーがせっかく追い出したはずの加工食品と格闘する事になります。

つまり、ここに食品会社のビックビジネスが発生していて、しかもそれがアメリカ政府のお墨付きとなっているわけです。そしてそれを阻害するものは徹底的に排除するという方針がとられているとのことです。ジェイミーの改革の中で、この問題はイギリスでも大きな障害になっていました。もちろん健康的に害がなければまだいいのですが、実際には加工食品の中に何が入ってるか分からず、それがあらゆる問題を引き起こしているので、ジェイミーはこれをなんとかしようと思ったわけですね。

ここでまたジェイミーオリバー・フードレボリューションより「ピンクスライム」のお話をひとつ。

Jamie Oliver's Food Revolution: Pink Slime - 70% of America's Beef is Treated with Ammonia


ピンクスライムというのは、アメリカでナゲット等に使用される加工肉の事で、



一応「肉」です。もはや食べ物に見えないかもしれませんが、何かの「肉」です。使用されない部位の「クズ肉」を洗濯機で洗い、その後アンモニアで殺菌消毒した後、ミンチにして各種添加物を加え、ナゲットやいろんな「加工肉」に変身します。

ここは日本人の感覚と違うので、上で紹介した「アメリカンデブズとの晩餐」にある

何か好きな肉はあるかと聞くと、「肉は好きだが、肉の何が好きかと聞かれると返答に困る」という返事だった。私の英語力が足りなかったのかも知れない。焼肉においてはカルビ、ロース、リブ、ホルモンなど様々な部位を個別に頼むのだが、何か好きな肉はあるだろうか?と問い直したら、「どれも牛肉であることには変わりないだろう。だったら頼むべきものはただひとつ、肉だ」という。

という話と共通していて、あちらの方にとってはサーロインやテンダーロイン、リブ等といった主な部位以外は、ハツもハチノスも「犬のえさ用のクズ肉」となるのかな、と思いました。しかし問題はそこより加工方法ですね。(これも日本が大丈夫というわけではないのですが、しかしちゃんと洗えてないような・・)これまたごく最近、マクドナルドすら取り扱いを中止したこのピンクスライムを、農務省が「問題ない」と発表したそうで。

「ピンクスライム」肉、米農務省は給食使用に太鼓判

そして一方、ピンクスライム製造工場はこの煽りを受けて、こんなことに。
AFAフーズ、破産法申請 ピンクスライム問題で

ジェイミーオリバーが問題提起をして以来、アメリカではこのピンクスライムに対する不信感がつのり、消費者が一斉に手を出さなくなったとのことで。

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 ピンクスライムはたべてほしそうにこちらをみています。

 たべてあげますか?


   はい
 → いいえ

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これを州知事や農務省は「ピンクスライムは安全だから、大丈夫だから、安心して食べて」とPRを繰り返しているようですが、とりあえずこの件に対してアメリカ国民は「NO」を言えているわけですね。さて、TPPが批准された場合、日本企業はピンクスライムに対してNOといえるのか?ってとこですが、とりあえず話を先に進めます。

長くなったので一旦ここで投稿します。


フランスでモンサント社に有罪判決

2012年02月28日 16時00分00秒 | TPP
中国の話が途中ですが、TPPで日本にも大きく関係してくると思われる
種苗会社のモンサントが訴訟を起こされ、今月半ばに有罪になったお話です。

TPP(FTA)非参加国であれば、このような訴訟を起こすことも出来る事、
それでもこのような健康被害が起こった実例があるということを、
今後の為にぜひ知っておきたいと思い、とりあげてみました。

今回は無修正yahoo翻訳で失礼します。




PARIS | Mon Feb 13, 2012 7:44pm IST

(ロイター) - フランスの農民(農薬に対して他の健康主張に重さを添えることができた判断)の化学毒殺を犯したと、フランスの法廷は、米国の生物工学巨人モンサント(MON.N)を月曜日に宣言しました。

フランスの裁判所で聞こえる第1のそのようなケースでは、2004年にモンサントの(MON.N)Lasso除草剤を吸入した後に、彼が記憶喪失、頭痛と吃音を含む神経学的問題で苦しんだと、穀物栽培者ポール・フランソアは言います。

彼は、製品ラベルの十分な警告を提供しなかった事でアグリビジネス巨人を責めます。

判決はリヨン(南東フランス)で法廷によってされました。そして、それはフランソアの損失の専門家の意見に損害賠償の金額を確立するよう命令しました。

モンサントのための弁護士に、コメントのためにすぐに達することができませんでした。

病気のはっきりした関連を樹立することの難しさと農薬への暴露のため、農民からの前の健康主張は、失敗しました。

「私は今日生きています、しかし、農業集団の一員は犠牲にされそうで、このため死にそうです」と、フランソア(47)はロイターに話しました。

彼らの健康問題が収穫保護製品の彼らの使用との関連がなければならないという論拠を述べるために、病気を患っている彼と他の農民は、昨年、協会を設立しました。

1年につきおよそ200の警報で、1996年以降、それが潜在的に農薬に関連した病気の農民の報告を集めたと、フランスの社会保障制度の農業分岐は、言います。

しかし、過去10年で農薬のためにあって、およそ47のケースだけは認められました。 フランソア(その人は神経学的問題で苦しみます)は、法廷訴えの後だけ仕事無効ステータスを得ました。

現在より集中的でない

フランソア事件は、欧州連合の中に収穫-保護化学製品の集中的な使用の期間に戻ります。 EUとその加盟国は、危険であると思われる多数の物質をその後禁止しました。

製品が若干の他の国ですでに引っ込められたあと、モンサントのLassoはEU指令の後、2007年にフランスで禁止されました。

2008-2010年に農場と農家以外の使用の4パーセントの削減を示している最初の結果で、フランス(EUの最大手の農業生産者)は2008~2018年に農薬使用の50パーセントの縮小を現在目標としています。

彼が特定の事件を正確に指摘することができるので、フランソア主張は他より、議論するのが簡単である場合があります-彼の収穫噴霧器のタンクをきれいにするとき、Lassoを吸入します-ところが、仲間の農民はいろいろな製品から蓄えられた影響を示そうとしています。

「それは、とげのベッドにあって、どちらがあなたを切るか言おうとするようです」と、農民は言いました。そして、その人は前立腺ガンから回復して、名前を挙げられたくないと頼みました。

農薬のすべてがテストを受ける、そして、人間のガン危険のどんな証拠でも市場をproductsfromの撤回に導くと、収穫保護会社(UIPP)のフランスの協会は、言います。

「我々が農薬の大きな健康問題を抱えているならば、我々がそれをすでに知っていただろうと、私は思います」と、ジャン=シャルルBocquet(UIPPの常務)は言いました。

社会保障の農業枝は、今年、血液がんと膀胱と呼吸系疾患の若干の症例をすでに認めた後にパーキンソン病を農薬使用に関連した状況のそのリストに加えることになっています。

来年結果を予想して、フランスの健康と環境安全エージェンシー(ANSES)は、一方、農民の健康の研究を運営しています。

原文はこちら
http://in.reuters.com/article/2012/02/13/france-pesticides-monsanto-idINDEE81C0FQ20120213

TPPと国民皆保険制度崩壊

2011年11月24日 15時06分59秒 | TPP
TPP参加で騒がれている「国民皆保険崩壊」について考える前に、前エントリでアメリカの保険制度について触れてみましたが、今回はそれを踏まえた上で、なぜTPPで国民皆保険制度が崩壊するのか、前回と同じく私の脳内整理の意を含めて検証してみたいと思いますので、生暖かく見ていただければ幸いです。


まず、日本の医療制度の一般的な現状を、我が家を例に挙げて考えてみます。

家族構成:パパげ(会社員・糖尿、狭心症)
     ママげ(私 専業主婦 健康)
     娘おんげ(1歳 県による乳幼児医療制度あり)


私とパパさんが病院にかかる際、パパさんの会社の社会保険証を病院に提出することで、自己負担は3割となります。1万円の診療だと、7千円は社会保険組合の負担が義務付けられているので、私達は(事故や妊娠などの特例を除き)常に3千円の会計で済みます。風邪引いて血液検査したりすると、これくらいの金額になることが多いですね。

娘おんげさんの場合はもっとお得で、病院側に保険証と千葉県発行の「乳幼児医療受給券」を提出することで、毎回の診察料が(どんな検査があっても)200円の負担で済みます。これも1万円の診療費としますと、社会保険組合負担が7000円。そして残り3000円のうちの2800円が自治体負担。我が家が窓口に払うお金はいつも200円です。また、うちの地域には子供専用救急病院があり、そこに行けば夜中でも休日でも一律200円ぽっきりで診てもらえます。

うちのパパさんは糖尿やら狭心症やらいろいろ不具合がある人で、今も毎月健康管理とインシュリン注射や薬をもらうために病院に通っていますが、今の日本には「高額医療制度」というものがある為、10万円を超える医療は(適用の範囲内であれば)申請の後返還されます。

日本の医療は「社会保障」が主な目的なので、制度が変わらない限りこの支払いの割合が変わる事はありません。

また、パパさんは一昨年狭心症でカテーテル検査をしましたが、この時には高額医療の他に、社会保険組合からも一定以上分のお金が返還されました。ただし、パパさん加入の民間保険会社からは、カテーテル検査は契約上手術に該当しない為、入院した日数×入院特約の日額しか給付されませんでした。



さて、前回触れたアメリカの医療企業が日本に進出するにあたって、上記のうちのどの辺が非関税障壁となり得るか?平たく言えば、アメリカ企業が日本で稼ぐには、いったい今の医療制度のどのへんが邪魔なのか?ということですが、おそらく、下二行を除いて全部でしょうね。

まず、以下の一文を強調させていただきます。

日本の医療制度は「社会保障」、
アメリカに置ける医療は「ビジネス」です。


アメリカでは日本の社会(国民)保険に該当する部分を民間の保険会社が引き受けていますが、日本の社会(国民)保険は加入が義務付けられている為、この部分の保障を得る為に、民間の保険会社を頼る必要はありません。民間企業の保険はその意味合いも出費も、プラスアルファのものでしかありません。

また、保険料未納の方もそれなりにいらっしゃいますが、お金を払えば権利が失効することもないわけですし、元々お金が無い(または出費がイヤだ)から払ってないだけで、この層の方々が基本部分の保障目的でもっと高いアメリカの保険に入る見込みはまずないでしょう。

さて、この基本保障の部分にアメリカの保険会社が参入する場合、競合相手は国民保険と社会保険です。しかしどちらも公的機関な上、加入自体が義務なので、同じ土俵に上がる事はまず無理です。ではどうしたらいいでしょうか?

「そうだ!保険制度そのものを無くしちゃえばいいじゃん!」

前回触れたTPPオバカ野田総理が「国内法で処理する」といったくだりですね。国内法が通ればぜひとも守っていただきたいところですが、TPPは条約なので、アメリカ様が「これは商売の邪魔になる。法律を変えろ。」と言えば、どんなものでも変えなきゃいかんということなんです。誰がどれだけ「そんなバカな事は無い」と騒いでも、それが国際ルールです。批准が決定してしまえば守らない方が悪者です。

保険制度を撤廃すれば、アメリカの保険会社は遠慮なくやってこれますね。日本企業が頑張ったところで、この手の保険はアメリカの方がずっと実績積んでますんでノウハウもありますし、日本企業の参入にはそれなりに手を打ってくるでしょう。各共済に関しては、国民皆保険崩壊の話から反れますのでまた別の話として。

娘さんの「乳幼児医療受給券」、これもヤバそうですね。これに該当するサービスを民間企業から受ける必要がないわけですから、これもまた非関税障壁となりえます。子供がいつでも200円で駆け込める救急病院?そんなのあったらこれまたアメリカの病院の商売の邪魔ですね。これも何とかしなきゃと働きかけてきそうです。

糖尿&狭心症のうちのパパさん、民間の保険企業的にはリスクが高すぎて加入させられません。今でも一部の共済とかじゃないと加入出来ないんですけどね。日本の社会保険だと、こういう人でも一律加入が義務になってます。何その良心的前例?と、こんなの無い方って事を常識にしとかないと、自分らの会社に加入者が集まってきませんね。

今の保険だったら、一定以上の割合で必ず負担してもらえますが、民間の保険はあくまで契約なので、その状態が契約外のものであれば、支払う義務が無いわけです。しかもその辺書類の不備とか何かをつついて支払いを拒否したっていいんです。そんなところに加入したいと言い出す日本人がどれほどいるか、ですね。

今と同じく「両方に加入出来る」じゃだめなんです。社会保険という受け皿にあるパイをもらう権利がアメリカさんにも無きゃだめよって事なんですから、しかも実際にはそれを独占させろくらいの勢いできてるんですから、日本の保険みたいに良心的な公的サービスが、全国民に義務化されてるという事自体、アメリカさんにとって「邪魔な壁」でしかないんです。

私の脳内でちょっとこの話を辿ってみましたが、いかがでしょうか?

しいてメリットを挙げるとすれば、アメリカ企業の病院が幅をきかす社会なら、中国人の産み逃げ事件も事前に防げるようになるかな?ってとこです。その代わりそこらのトイレに赤ちゃんが・・・なんて事も増えそうですが、病院もそれで困ってますしね。私が出産した病院もかなり多いそうで、その為いろいろめんどくさかったです。



他にももっといろいろあると思いますが、この辺が「国民皆保険崩壊」が叫ばれる理由なんだと思います。そこまでの事が本当に起こるのか?については、ISD条項を参考にどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/mrs_monzly/e/dafe72acb36d39af5f7987edabbc5b3e

最後に、アメリカ企業が儲けを出している一番の市場である、アメリカ本土の医療環境はどんなものなのか?ハリセンボンはるなならぬマイケルムーア氏の「SICKO」が参考になりそうです。

マイケル・ムーア最新作「シッコ」予告編(日本語)-SiCKO Trailer(JPN)

アメリカの保険制度をおさらいしてみました

2011年11月24日 14時38分06秒 | TPP
コメント欄にて奈々さんより質問があった件、当ブログのTPP項目を充足させるにもちょうどいいお話をいただいたということで、こちらでも改めて考えてみたいと思います。ただ、ほとんど私の脳内整理がメインのようなものなので、その程度で読んでいただけますと幸いです。

TPPに参加すると、今ある国民保険や社会保険制度の、いわゆる「国民皆保険制度」これが崩壊するという話がありますが、その話をするにあたってまず抑えておきたいのが、アメリカの保険制度ですね。出来る限りいろんな思惑が絡まないソースが欲しいので、アメリカで自営業を営んでらっしゃる方のブログを参考にさせていただきます。

Hiro Imafuji Dot Com
アメリカの保険制度:保険会社によって違うでしょうが参考までに
http://www.hiroimafuji.com/2009/03/post-442.php


アメリカでは、日本のように国民保険はありません。州によって、低所得者への生活保護などの一環として医療費も免除されたり、日本のように数割支払うなどの制度があります。
基本は、勤め先が用意をしている保険会社に加盟すると言うことです。会社が加盟している保険会社のよしあしで、勤め先を選ぶこともあります。なぜなら、それくらい医療費が高いからです。


要するに日本では社会保険に該当するものは、民間の保険会社が提供する商品ということですね。国民年金に該当するものもあるそうですが、事業内容によってはその審査が難しく、いい保険に入れない、つまりちゃんと給付を受けられるかどうかが怪しくなると、そういうことですね。

まず、私達夫婦は、妻の職場の保険に二人で入っています。これは、妻の勤め先穂保険会社がアメリカでも大きな会社の一つだからということもありますし、私は個人事業主ですのでそのようなよい保険には入れないということもあります。

ここでふと思い出したのが、私が昔勤めていた某ブラック企業。そこではフルタイムで働く人を何百人と雇っていましたが、会社からお誘いがあるまで、又は必要な資格を取るまで、社会保険に入れませんでした。もちろんこれは違法なんですが、こういった会社は日本に山ほどあり、それを取り締まる方も手薄でそんなにかまっちゃいられないようなんですね。この件、私が社会保険庁にタレこんだ時も、そんな結果で終わりました。

で、アメリカならなおさらそういう会社が山ほどあるような気がしますが、そういった会社に勤めている人達も、アメリカでは十分な保険に入る事が出来ない、つまり満足な医療を受けられないという現状がここで見えてくる気がします。

海外が長い人のお話がソースなので、今すぐ根拠をというのは無理ですが、外国での「満足な医療が受けられない」というのは、風邪を引いた程度ですぐに病院に行けるのが当たり前な日本人にとっては、まず考えられない事の連続なんだそうです。

上記の引用に州によって、低所得者への生活保護などの一環として医療費も免除されたり、日本のように数割支払うなどの制度(メディケア、メディケイド)があります。という部分がありますが、これもどこまでカバーされているのかという点と、低所得者には入れてもらえない中間層はさらに厳しくなる点が気になります。大増税で総所得は多いけど手取りの少ない日本人は、今後一気に増えるでしょうしね。



しかしそれで誰が得をするのか?

それはもちろん病院と保険会社。製薬会社もそうですね。アメリカでは医療は完全なビジネスなので、これらは全て「経営者が儲ける事」が存在目的みたいなもんで、その結果利益にならない貧乏人は切り捨てられるということです。でも企業は儲かります。貧乏人にかける余計な出費も無く、効率よく儲けられるからです。

さて、これらの企業が全て日本に上陸出来るようになるには何が必要か?次のエントリでそれを検証してみたいと思います。

TPPオバケとTPPオバカ

2011年11月24日 13時36分28秒 | TPP
先日の奈々さんのコメントにて、TPPオバケという言葉を知ったんですが、(目にしてたかもしれませんが、スルーしてたようでw)要するにこのブログのようにTPP反対を言う人達の発言がそれなんですね。どうもこのお話の出所は前なんとか政調会長さんのようですが、このTPPおばけは誰だ合戦のようすが産経ビズに書かれてますね。

TPPおばけ」はどっち? 前原氏VS亀井氏
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111016/mca1110162105000-n1.htm

14日に都内で講演し「慎重論、反対論の中には事実でないことへの恐怖感がある。これを『TPPお化け』と呼んでいる」

これに対抗した亀井静香の発言がコレ。

「国民に正確な知識を届けずにのぼせていることこそ『TPPお化け』なんだ。民主党はできないことを口走って国民の信を失い行き詰まるぞ!」

一ヶ月ほど前の国会答弁で、前原と野田総理はこのTPPに関して、

「世界に乗り遅れないようTPPは必須」
「日本は遅れている、韓国は進んでいる」
「韓国に追いつかなくてはならない!」
「そりゃ韓国はすごいですよ」


等と、韓国ホルホル三文芝居を繰り広げてた姿がとても印象深かったりしますが、その韓国でさえつい先日国会の場において催涙弾が炸裂していたり、デモでは何人も逮捕者が出ていたり、中にはたしか指を切って送りつけた人もいましたね。ソースはシンシアリーのブログが主ですが、ここは常にハングルの韓国メディアの記事がソースで、管理人さんの逮捕覚悟の姿勢と、常に情報の裏付けに余念が無い文章より、当ブログの記事では参考にさせていただく事が多いです。

先日も韓国は日本からの5兆円ものスワップ融資で何とかデフォルトを免れたばかりですが、その国に何をどうやって追いつけ追い越せなのかですね。電気製品の売り上げが世界一ったって、中身の肝心なところは日本製品がなければ成立しないし、ウォン安の追い風があっても破綻寸前になるという、韓国経済の摩訶不思議があれこれあるんですが・・・。犯罪率ですかね?確かにTPPの移民政策があれば、嫌でもその方向に行ってしまうのは確かですが、それは追いついてもらっても困りますし・・・。

とにかくここだけを見ても、日本国内で言われる韓国に追いつけ追い越せバスに乗り遅れるな理論が、どれほど中身を伴わないものかというあたりで、前原のTPP推進論と「TPPおばけ」というネーミングも、これまた全く中身を伴わないものだと、個人的にはそう解釈しています。(別に個人的でもないでしょうが)

っつかアレですね。風評被害と同じくその言葉を使えばTPP推進を正当化出来るという、いつものマスコミなんかの手口そのものですね、これって。

風評被害って言葉だって、一番の被害者はセシウム牛くんとその畜産家さんや、福島で実際に数値をしっかり測って、情報しっかり仕入れて試行錯誤している農家さんだと思うんですけどね。あの作業、実際に命がけと思うんですが、あれだけ「安全ですよ」とイメージ戦略繰り広げたマスコミが、セシウム牛問題では速攻手のひら返して「良心を疑います」ときてますし、医者の利権とかそういう単語も、このTPPでいかんなく効力を発揮してるようで。

まぁ、踊らされる国民も、というお話なんでしょうけどね。



さて、こちらで改めて紹介したいのが、TPPオバケならぬTPPオバカの野田総理。

TPP中身知らない野田・枝野/ISD条項・国内法に優越する事も知らず


特に10分40秒からの野田総理の答弁にご注目下さい。

基本的にはわが国の守ってきた法律で対応出来るように、と

wwwwwwwwwwwww

これはもう、TPPオバカと定義しちゃっていいでしょう。総理大臣の立場で「僕知らないよ」と公言しちゃってるのと同意義です。要するに「僕よく知らないけどTPPでバスに乗り遅れちゃダメだから、TPPやるんだよ」と言う事でしょうね。

ネット上にもTPPオバケがどうのと豪語なさるお方がいらっしゃいますが、その方々の文章には大抵「交渉次第で」という言葉が出てきますね。しかしその交渉する一番の長がこれです。もう相手は交渉相手じゃなく、言質取るだけの豚としか見て無くて当然です。言葉悪いかもしれませんが、相手は実際その程度の認識で場に臨んできますね。奴隷国家ってこうやって成立するんだなぁと、歴史的瞬間に立ち会った気分である意味wktkしてもいますが、成立しちゃえばそんな事言ってもいられないわけで。


ということで、もしよろしかったらこのTPPオバカ野田というネーミング、ご自由に使っていただけますと、これほど嬉しい事はありません。拡散の程どうぞ宜しくお願いしますw

家庭菜園と種子の自家貯蔵を違法化する食品安全近代化法

2011年11月22日 14時22分05秒 | TPP
先日も「成人の重国籍容認に関する請願」「国籍選択制度の廃止に関する請願」 なんて話をエントリさせていただきましたが、今回はもっかいTPP話に戻ってこんなお話を。

家庭菜園と種子の自家貯蔵を違法化する
食品安全近代化法


これは去年アメリカで可決した法案です。今どうしてこんな話をするのかは他でもなく、野田総理が「ぼくよく知らないけどTPP参加しますー」なんてやっちゃったからですね。モンサントについてはTPPを知った段階でエントリしたつもりだったんですが、検索してもわかんなかったんで、ついいつものうっかりさんということで。



マスコミがやたらに展開させている「競争力の弱い農家はTPP反対」という図式がありますが、現実TPP参加となれば、日本の農家さんが対峙しなければいけないのは、実際のところアメリカの農家さんというよりも、モンサントという巨大種苗会社なんですね。

なにせ一度種を買ったら、その後も毎年買い続けるor廃業の2択以外は訴訟。モンサントが著作権を持つ種が偶然家の庭で花を咲かせたら、それも「俺のもの勝手に取った」とこれまた訴訟。しかもその種は自分ちの除草剤をセット売りする為の特上遺伝子操作仕様。中韓もびっくりの凄まじいジャイアニズムが成立するのは、アメリカンガバメントとのマッチとポンプがあってこそ、ということなんですね。

はい、これはもう競争以前の問題ですね。TPP参加を煽ってらっしゃる農家のおじさんが、この斜め上っぷりを理解出来てないこともよく分かります。向こうは農薬だらけの作物でも何でも、法律変えてねじ込もうとしてるんですから、品質がどうのって話は元々土俵の外の問題なんですね。


さて、TPPには治外法権を成立させるISD条項ってものがありましたが、これを踏まえまして、昨年アメリカの上院で可決されました食品安全近代化法がどんなものなのか、こちらで紹介させて頂きます。以下他ブログより翻訳文をコピペで失礼します。



激しい抗議にもかかわらず、食品安全近代化法が上院で可決
Despite massive protests, US Senate passes S 510 Food Safety Bill
マイク・アダムス(ヘルスレンジャー)

By Mike Adams, the Health Ranger

2010年11月30日

食糧を抑圧する新法、「食品安全近代化法」が本日(11月30日)、米国上院で可決された。この法律により、FDA(米国の食品医薬品局)には、農家や食糧生産者を犯罪者にし、監獄送りにする広範な権限が新たに付与される。そして、食糧汚染の本当の原因(工業化された畜産)を解決することは何もなされない。(畜産は、FDAではなく、農務省の管轄)

票決は賛成73:反対25で可決した。今回の討議では、トム・コバーン(Tom Coburn)議員(共和党、オクラホマ州)が、偉大な「理性の代弁者」として登場した。最後の土壇場で、この法案の規模の縮小を試みた彼の修正案は、今朝、廃案になった。

公式な投票結果は、ここにある。http://www.senate.gov/legislative/L...

注目すべきことに、民主党は誰一人としてこの法案に反対していない。

この法案は、当初案では、欧州の法律と「調和」することを通じて、大半の栄養補助食品(サプリメント)を違法化するはずだった。また、近隣の人々に生乳(無殺菌牛乳)を販売する農家を禁固10年にする権限が与えられるはずだった。最後の土壇場でなされた修正のおかげで、最終的にこの二つの条項は、法案から除外されたが、ここの部分にそもそもこの法案を書いた人間の警察国家を志向する精神構造が見事に現れている。法案の起草者は、食糧、菜園・果樹園、生の牛乳等々、すべてを政府の完全支配下におさめる意図を持っていた。

米国の上院議員がいかに食糧のことを知らないかわかってもらえると思うが、ニューヨークタイムズの報道によると、上院の関係者がこの法案について議論するために集まったとき、彼らはスターバースト(Starburst)のキャンディとジェリービーンズを食べたがった。「協議の最中に、参加者(ほとんど女性)が、近所の食品マーケットに現地調査に行き、ある共和党のメンバーは民主党のメンバーに高級ステーキの買い方を教えた」とニューヨークタイムズは報じている。

つまり、基本的に「死んだ食品」、動物製品、キャンディを食べる女性集団が協議した食品暴政法が新たにできあがったわけである。

どうりで理解できないはずだ。レタスなど生鮮食品の汚染は、工業化された畜産(ファクトリー・ファーム)が原因であり、生鮮食品の農場に原因があるのではない(大腸菌は、動物の消化管の内部でのみ繁殖できる。植物ではない)。

「小規模農業」の適用除外はすぐに無意味になる
テスター修正案により、この法案の暴政的な条項から一部の小規模農家を適用除外にすることができた。現在記載されているように、これによって、主として地元に食品を販売し、50万ドル未満の食品売上の小規模な農家は、適用除外になる。

だが、上院議員たちは、連邦準備制度が「偽造紙幣」を印刷し続け、ドルが減価し、大幅な食品価格の上昇になった場合のことは、考えていない。現在10万ドル相当の食糧を生産するだけの二人で農業を営む小さな農家であっても、急激にドルの価値が落ちていけば、すぐに50万ドルを超えてしまうだろう。〔訳註:50万ドルは現在の為替レート80円として4千万円に相当する〕

こうして、連邦準備制度の偽札作り活動が、さらにアメリカを破壊し、小規模農家をFDAの圧政下に置くことになるだろう。

次は、下院との調整委員会で法案を無力化しよう
今後、この上院バージョンの法案は、昨年可決した下院バージョンの法案と内容調整することになる。この調整委員会で、両院の法案のズレを解消するわけである。

民主党は、選挙後の死に体状態のため、連邦政府の権限縮小を図る共和党の邪魔が入らない内に、この調整を終えたいと急いでいる。

下院の民主党議員には、何ら調整を求めることなく、上院で可決されたままで通せばよいと言っている人もいる。年内に決着をつけるために急いでいるのだ。NaturalNewsなど「健康の自由」を求める団体は、このプロセスで戦いを展開し、〔年明けに〕新議会に切り替わり、多少なりとも常識ある議論ができるようになるまで、法案を引き止めておきたいと考えている。

怪獣にエサを与えないでください
大統領が署名すれば(確実に署名するだろうが)、この食品安全近代化法は、我が国の歴史で最も危険な怪獣の一匹に更なる権限と資金を与えることになる。FDAのことだ。これまで米国が関与した全戦争の被害者よりも多くのアメリカ人を殺してきた政府機関である。(http://www.naturalnews.com/030461_S...)

すべての人々を新たな巨大政府の暴政に服従させながら、食中毒から若干の人々を救うという発想は、実に嫌悪すべき紛れもない悪事であり、米国の建国者たちが現在「この自由の地」で起きていることを見れば、言葉を失うことだろう。新鮮な牛乳が犯罪? 冗談でしょう・・・

だが、彼らは冗談でやっているわけではない。FDAは、ビタミンの会社を襲撃し(http://www.naturalnews.com/021791.html)、栄養補助剤のメーカーを逮捕し、ステビアのレシピが掲載された本の破棄を命じた政府機関である。医薬品業界のあからさまな噓と詐欺を促進しつつ、サクランボやクルミなどの自然食品に関する科学的真実を検閲する政府機関である。 (http://www.naturalnews.com/029698_c...)

そして今、FDAは、その不正行為の功績で、更なる権力・権限を与えられようとしている?

これがワシントン(米国の政治)の仕組みである。政府はいつも国民を救うために存在していると思っている。民主党は、国民の子守をして面倒をみる大きな政府を望んでいる(対して、共和党は、国民の負担で裕福な金融業者を救済したいと思っている)。だが、結局のところ、こうした人々は、アメリカの歴史を忘れ、憲法と建国の理念を破棄した専制君主に過ぎないのである。

私の言葉を記録しておいてほしい。今から5年もすれば、「食品警察」として武装したFDAが全米に勢力を展開し、農業者を逮捕し、レタス栽培者を監獄に入れているだろう。そして、人々は愕然とした状態で、「どうしてこんなことになったの?」と不思議に思っていることだろう。だが、その答えは、あなたである。あなたが、大きな政府に食糧供給を支配するのを許したのである。そして、大きな政府というものは、常にもっと大きくなりたがることも、知っておかないといけないだろう。常により大きな権力を求める。もっと権威を、もっと資金を求める。そして、アメリカ国民を支配する独裁者として機能するために、もっと多くの口実を必要とする。

愛国者法(Patriot Act)と基本的人権の関係が、食品安全近代化法と食糧供給の関係と同じである。我々は全力をあげて、この法案が法律になるのを阻止しなければならない。さもなくば、我々は、食品独裁体制の下で市販が許可される食品(死んだ食品、燻蒸消毒、放射線照射された食品)で生きていくしかなくなる。今回の件には、最初から「食品に放射線照射する陰謀」があった。(http://www.naturalnews.com/023015_f...)

本物の食品がすべて犯罪になり、違法化されれば、「ソイレント・グリーン」あるのみだ。それほど遠くない将来かもしれない。

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)


以上、こちらのブログから拝借しました。
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/510passed.html





最近娘のおんげさんも「パイ パイ」と、おっぱいを請求出来るようになりまして、大変喜ばしい事なのですが、拡散の為と割り切った他ブログからのコピペが今後も増える気配濃厚・・・。出来ることからコツコツと。

野田首相、TPPについて何も知らないことがバレる-参議院での答弁で(でもこっそり決定)

2011年11月11日 20時12分58秒 | TPP
今夜8時に野田総理がTPPの参加を表明してしまいましたね。
やりやがったよ、この豚野郎・・・。


野田首相、TPPについて何も知らないことがバレる-参議院での答弁で



以下、私の気持ち代弁or超共感レスコピペ。


34 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 19:41:34.27 ID:FgFINHtm
163 名無しさん@12周年 sage 2011/11/11(金) 19:27:23.11 ID:5fe6iQEA0
野田の国会答弁が酷い 本気で
①TPPが国内法に優越することを知らなかった
②10年間で関税全廃することを知らず、保護できる関税があると思ってた
③今からでは交渉参加は半年後。条件闘争出来ないことを知らなかった
④ISD条項を知らなかった
⑤TPPよりASEAN+6が国益であることを隠してた

ついでに、TPP加入でGDPが10年間で2.7兆円増という試算は
「農水業関連の現在の関税や規制を守ったまま」という条件での試算だったことが判明。
全関税を10年内に撤廃するTPPの本質を知らない試算だったらしいと言う話 マジっすか学園\(^o^)/オワタ



224 名前:公共放送名無しさん[] 投稿日:2011/11/11(金) 20:04:22.35 ID:+Wjp6Hfp
     *      *
  * うっそで~す +  
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *
ーー民主党、絶賛ウソつき中ーー

225 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 20:04:22.50 ID:RugyAIAm
交渉決定どころか

参加確定だよーん



274 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 20:05:30.77 ID:VvCumfD5
なにこの地上波総スルー状態w
あれだけ国民的議論とか言ってたくせに
ホントメディアの糞ぶりはすげーなw


329 名前:公共放送名無しさん[] 投稿日:2011/11/11(金) 20:07:02.46 ID:f96vqmX1
こいつは本当に国民に説明する気ないんだな
わざわざニュースのない時間に姑息だわ
菅でも麻生でも大事な会見はいつも5時とか6時ごろ生中継してたのに


405 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 20:10:03.06 ID:wqYMSysZ [6/7]
>>383
会見したら速攻逃げられるように1日先送りしたわけだしなw


432 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 20:10:55.55 ID:L03HfXkC
独裁者で犯罪者で豚なのになんでまだ放牧してるんです?


441 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 20:11:18.42 ID:Xm7p3k4q
まずこれをNHKで中継してないのがおかしい。もうなんか気持ち悪い・・・



原口のツイッターではこのようなことが言われてたとか。

786 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 20:22:46.21 ID:aEyTFpvk [18/18]
kharaguchi 原口 一博 
総理会見を同志とともに聞いています。交渉参加に向け関係国と協議ということを
総理は会見で言いました。 これを参加表明という記者がいますが、
あくまで予備的交渉を言っているのであり、今までの情報収集をより念入りにやると
いうことであるはずです。



>交渉参加に向け関係国と協議

こんな言い回ししたら、普通はどう考えても参加表明でしょうにね。大体「あの時はそんなつもりで言ったわけではない」なんて話が一切通らないのがTPPなんですが・・・。この幸せ回路があれば大丈夫ってことなんでしょうか?

なんかとりあえず、私のキーボードもいつのまにか直ってましたし、今日は深呼吸して腹ん中落ち着けて寝ます。