農大現代視覚文化研究会

「げんしけん」の荻上と「もやしもん」のオリゼーを探求するブログ

第4話プロット先行公開

2006年04月01日 00時04分12秒 | げんしけん8.5巻
なんか第4話プロットを考え付いてしまったので、とりあえずこっちで公開します。まずは批評して頂ければ幸いです。すっとこさん的にはうまい解答を思いついたつもりなんですが、熟考しすぎて、本当に整合性が取れているのかもうわかりません。料理の味見しすぎると味がわからなくなるのと同じです。よろしくお願いします。

てゆうかエロSSスレで書いたのと同じ結論にしました。中島があんな事をしたのは、中島が荻上を好きだったから、という事ですな。エロSSはエロSSっぽく好きで、こちらは女子中学生っぽい好きさ、という事ですね。中島についてのエントリでのケンプFAさんのコメントが超参考になりました。

(方言はわからないのでとりあえず標準語でお送りします)

登場人物呼称
荻上
中島
デブ
お下げ
名無し


薄暗いコミケ一般行列
中島とツレが座って寝ている
二人は手をつないでいる
こっくりこっくり眠る中島
アップ


タイトル「かげろうにっき」

中学時代、クラス分けの張り紙の前、文芸部員揃い
中島「――また一緒のクラスだね」
荻上「そうだね」
中島「これで一年荻上と一緒だ!」
オギーに抱きつく中島
荻上「わ」赤面
名無し「お、レズプレイ?」
中島「バーカ」
全員「あはははは」

帰り支度をするオギー
中島「荻上」「文芸部行こ」
荻上「うん」
廊下を歩く二人

中島「いやー でも」「この前の裏本」「気合入ってたなー」
荻上「その言い方やめようよ;」
中島「でもうちらの本も雑誌に紹介されて」「2年間頑張った甲斐があったよ」オギーの肩を抱く中島
荻上「私達は4年間だけどね」
中島「……」「まー」「そうだなー」
「……」「……」ちょっといい雰囲気

お下げ「あ」「こんにちは」
中島「よ!」「あ それ」「今週号のマガヅン?」
お下げ「うん」「何かネタ無いかなって」
荻上「この前始まった『くじびきアンバランス』は?」
お下げ「うーん」「とりあえず主人公カップルはできそうだけど」「様子見かな」
中島「でも麦男×千尋ってよくない?」
荻上「うん」「メガネ受け最高」
中島「結局そこか;」
7・8
部活動中のショット
妙にオギーにじゃれつく中島
巻田総受け本を相談するコマ
中島と荻上
赤面しながら描きものをするオギーを見下ろしたショット
教室の天井 中島「荻上ー」

中島「文芸部行こ」
荻上「あっ」「ごめん 今日もちょっと用事が……」
中島「……」
一瞬不審そうに見る中島、次のコマでは笑顔
中島「そっか……」「なら仕方ねぇなァ……」
いそいそと帰る荻上、見送る中島、何か言いたげ
10
例の神社
仲良く話す荻上と巻田
覗く中島、超ショック
11
自室の中島、目を腫らして、机に肘をついている
何か思いつめている「……巻田か」ボソリ
おもむろにワープロを叩き出す
超集中している
12
部室
デブ「中島ー!! これヤバすぎだー!!」
名無し「キャー!!」
文芸部員たちの黄色い声。オギーはいない。
中島「いやぁ……」「やっぱ素材が身近にいると」「つい気合入っちゃって……」
中島テレ笑い。
中島「というわけで」「巻田総受け本 作ってみない?」
名無し「やるやる! こんな凄ェ原稿見たら黙ってらんね!」
デブ「たまにはこんなんもやるべ!」
13
中島「……ま、今回は内輪だけだから」「……みんなも気合入れてくれ!」釘をさす
全員「お――――!!」
中島の口元、笑み
荻上「え?」帰宅中オギー、315ページと同じコマ
14・15(全部無言の絵、トーン全面貼り)
316ページ1コマ目
316ページ5コマ目
318ページ4コマ目
319ページ1コマ目
319ページ5コマ目
320ページ3コマ目
「巻田くん総受化計画」を持つ手(このコマだけトーン貼ってない)
323ページ1コマ目
323ページ4コマ目
324ページ3コマ目
326ページ1コマ目
16
青い顔して教室に戻る荻上
中島「荻上ー」「どうしたー?」興味津々
オギー、中島を怯えた目で見る
中島、いっしゅんひるむ
逃げるオギー
中島「あ……」
呆然とする文芸部員
17
一人で帰宅する中島
[荻上が巻田のホモ本描いたんだって]
(荻上、なんで私に黙ってた?)(私達友達じゃなかったの?)
[それで巻田転校したんだって?]
(なのになんで隠したの?)(やましい事だとでも思ってたの?)
[それじゃ荻上じゃなくてホモ上だな]
(私は悪く無い)(荻上が悪いんだ)(巻田が悪いんだ)(私に黙ってるなんて)
[ホモ上か、そりゃいいや]
(私が悪い)(『絶対にそんなわけ無い』)
18
(私が悪いんじゃない) 教室
音楽を聞くオギー、話す中島
中島のアップ「ホモ上」ボソッ
中島キレる(私は悪く――)
19
中島「誰だ今言ったの――!!」中島のアップ
「なんだウゼェよ中島」「誰かって聞いてんだよ」中島本気
「誰も何も言ってねぇよ」「ウソこけ!聞こえた!!」
バッ 中島「あっ 荻上!!」
荻上を追いかける中島とデブ
20(例の回で、オギーのコマは中島、中島のコマは荻上で)
中島「荻上!!」
フェンスの外にいる荻上
荻上と目が合う
中島を見る、荻上の怯えた目
消える荻上
21
何も無い屋上のフェンス外
動揺する中島
フェンスに走り寄るデブ、立ちすくむ中島
その場に倒れ込む中島
22
薄暗いコミケ一般行列
中島が目を覚ます、涙目、ガタガタ震えている
そっと手を伸ばすツレ
ツレ「どうしたの中島」
中島「……なんかイヤな夢を……」
ツレ「どんな夢?」
中島「……覚えてない」
23
ツレ「大丈夫」『中島は悪く無いよ』耳元に囁くツレ
急に冷静さを取り戻す中島「うん……」
ツレ「それにしても」「今回荻上のサークル出てないんだね」
中島「うん」「落ちちゃったのかな」
ツレ「それにしても」「あれってやっぱり彼氏なのかな」
中島「そりゃそうでしょ」「変わってないよね荻上」
24
行列遠景
「あとどのくらい?」「1時間半くらい」「うわーきっつーい」
ザワザワザワザワ、行列風景
笹原、荻上、斑目が行列に並んで楽しそうに話している

おわり

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みゃ@崇民)
2006-04-01 00:31:02
み「じゃあ、私が書きましょうか?」

す「いや、そーいうのはよくないよ。俺が書くから」(中略)

み「グスグス」



お約束はともかく、申し出が間接的に役立って良かったです(笑)。



回想で行くなら、僕も同じ感じになりそうです。



中島は恋愛感情にも似た女の子特有の所有感覚・縄張り意識みたいなもの(アレはアレで意外なほど強固ですし)を持ってたんじゃないでしょうか。ぐらいが僕のスタンスですが、それだと「過去の思い出」的な締めになるところでした。



荻上に対しても完全恋愛感情・今はツレと完全百合というのも話としてまとまってますね~。

最後に今の荻上に対して、吹っ切ってるのか、思い出して寂しくなってるのかとか、中島のスタンスが解る描写(独白とか表情とか)が有ると終わり方がスッキリするかも知れませんね。



それでは頑張ってください~。
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Unknown (ななしの権兵衛)
2006-04-01 07:21:42
プロジェクトの方に書かれていないようなので、こっちでコメントを。

きれいにまとまっていて、いいと思います。

強いて言えば、発覚後→飛び降りまではふきだしだけ、台詞なしにした方が悪夢らしさが出るかと。そして屋上で崩れ落ちた後、「ワタシハ、ワルク、ナイ…」とか。

同じ会場にいて、会えずにすれ違うというのも良し。

でも、会場内でばったり、というのも捨てがたい…。

んで、妄想。

会場内で偶然遭遇。

中「あれ?荻上?」

荻びっくり。隣の笹の手を握る。笹握り返す。

そのまま、どうでもいい会話をする中・荻・ツレ

中「彼氏?」(例の表情で)

荻「はい」(決意を秘めた表情で真正面から)

驚く中。荻に優しく微笑んで、

中「…お幸せに」

そのまますれ違う。ツレ慌てて後を追う。

近景に笑いあう笹荻(トーン入り)

遠景に手を繋いで歩く中ツレの背中。

ああ、ベタベタだ…
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Unknown (すっとこ)
2006-04-01 07:55:29
追加

14・15ページの中に、中島がみんなに話をして、全員がビックリしているカットを挿入する。



みゃ@崇民さん



ありがとうございました。「女の子特有の所有感覚・縄張り意識みたいなもの」ってゆうのはよくわからないです。そーゆーものがあるんですねぇ。まぁでも同じ感じになりそうってんで安心しました。これでプロット製作の山は越えた。ふう。
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Unknown (すっとこ)
2006-04-01 08:05:06
ななしの権兵衛さん



>発覚後→飛び降り

ここは2種類ネーム切ってみましょう、しかし「私は悪く無い」は独白シーンで使いまくったので、繰り返し使うと嫌味すぎるかもしれません。すっとこさんの感覚ではカタカナより、大文字で「私が」くらいがいいかなーと思います。ポイントは「私は」でない所かな。



冬コミで中荻が遭遇したとしたら、それはげんしけん本編で描かれるべき内容ですが、げんしけん本編で描かれなかった以上、そんな事は無かったんでしょう。よって補完版である8.5巻で会わせるわけにゃいかんでしょうな。しかし会わせることができないが故にこのプロットを考えることができたので、それはそれでアリかなーと自分では考えてます。

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Unknown (すっとこ)
2006-04-01 08:10:49
よーし、あっちに書いちゃえ

感想は引き続き募集中、この回に限らず
返信する
「女の子」 (ケンプ)
2006-04-02 20:01:09
コメント、お役に立てて良かったです。

すっとこさんの「中荻」の考察で、自分の中にあった直視できないモヤモヤを、はっきり形として見ることができ、ありがたいです。

>「女の子特有の所有感覚・縄張り意識みたいなもの」

そういうのは確かにあります。特に中学生。「学校」というせまい世界の中で、女の子は自分たちの「関係性・同一性・連帯感」を重視するあまり「荻上さんのトラウマ」のような事件をまねく。閉じた世界を壊されるのを恐れている。すごく息ぐるしい世界です。

荻上さんの苦しさが、自分には手に取るようにわかってしまいます。荻上さんほどのトラウマではないですが。



あと、中学生中島は「悪い奴」ではないと思う。ちょっとリーダーシップをとるのが好きな普通の女の子だったと。

すっとこさんの文の中で、荻上が飛び降りた直後、中島が気を失うところ、すごくいいです。是非入れてください。あの事件は中島にとってもトラウマを喚起する事件だったと。(でもそれを荻上は知らない)

荻上さんは「私が悪い」、中島は「私は悪くない」と、対比されているのがいい。荻上さんはある意味強いので自分のせいと認められる。中島は弱いので認められない。

大人になった中島は、そのせいでかなり歪んでそうですね。

荻上さんは、友人たちを少しは恨んでいると思う。

でもそれを友人たちに言えない。「関係性重視」の女の子たちは、ある意味「巻田君」よりも怖い存在だったと思うから。

で、中島も、真相は友人たちに言えなかったんじゃないでしょうか。同じ理由で。言ったらハブにされそう。

長文失礼しました。
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訂正 (ケンプ)
2006-04-02 22:46:36
すいません、

>トラウマを喚起する事件

日本語が変でした。



「トラウマになる事件」です。
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Unknown (すっとこ)
2006-04-02 23:23:22
>ケンプさん



すっとこさん、けっこういろんな所で理屈こねくり回していろいろ分析やってます。しかし、1時間くらいかけて書いた文章を、よく数行で要約されてしまいます。まぁプロセスを提示しないと出てこない要約なんですが、どうせプロセスの解析ませしたんなら、要約も自分でやっちゃえよなーと思いつつ、一言でまとめられないという弱点があります。

 何が言いたいかと言うと、荻上と中島の責任の感じ方の対比を、一言でまとめちゃってわかりやすー、とか思っているわけですよえぇえぇ。オギーと中島の「悪い」「悪く無い」の対比なんて理屈で理解してないで書いてましたよホント。何が言いたいのかよくわかりませんな。



ちなみに

「トラウマを喚起する」



「トラウマを惹起する」

のいい間違いですな、わかりにくい表現なので多用して相手を煙に巻くのに使うのが吉

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すっとこさんへ (ケンプ)
2006-04-03 00:01:01
ええその、もちろん本文があるから要約も成り立つので(汗)ワシのはただの感想なので。

頭で漠然と感じていても、なかなか言葉にならなかったりすると思うので。だいぶ時間がたってから言葉になったり。

とにかく、このプロットの中島はかなり好きです。

本編にあまり出てこない中島ですが、こうして一つの実在しそうな人格として読めたのが良かったです。
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