農大現代視覚文化研究会

「げんしけん」の荻上と「もやしもん」のオリゼーを探求するブログ

中島を精神分析する

2006年07月07日 00時04分07秒 | げんしけん
そもそもこの文章は精神分析になっとるのかねという疑問は我ながらするんだが、別にんなもん書いたモン勝ちなのでキニシナーイ。さて、中島である。まず書かないといけないのは、何故中島はあんな事をしたのか、である。

すっとこさんの場合、以前げんしけんエロSSその4で書いたが、あれ、中荻寸止めSSが評判良かったんで、何とかして本編につながる形でストーリーを作れないか、と考えた挙句の作品なんですな。本編の描写を生かしつつ、中島が何故あんなことをしたのかを、愛する荻上を取られた巻田への嫉妬、とすると、すンげぇしっくり来てしまったすっとこさんですよ?

ま、しかし、これはやっぱり面白いけど踏み込み杉だろう。本編の描写を考えるなら、やはり「みんなに内緒で彼氏を作ったオギーに対するイタズラ」という無難な線が妥当かと。それが巻田くん転校という思った以上の効果を上げてしまったので、オギーに対する罪悪感から、オギーを同級生から守ろうとしたが、オギーにしてみれば一貫していない中島の行動には恐怖と嫌悪を感じるしかない。

何度目か書くが、自分が原因で、目の前で友人に自殺されるというのはトラウマ形成には十分な要件である。抑圧。責任転嫁。コミフェスの中島は、ここんとこ間違っててもいいから書くと、抑圧、記憶の改ざん、そのぐらいが行われててもすっとこさんは驚かない。てゆうか、中島の踏み込んだ描写をしないのは、そのへんのメンヘルっぷりを明かせないから、踏み込んだ描写ができないのではないかと邪推するすっとこさんですよ? 合ってるか間違ってるかもわからんが、本編で描写されてないのでどう解釈しようと勝手だ。8巻おまけで明かせるもんなら明かして欲しい。オフィシャル設定が明かされるんなら、この分析が間違ってようと悔いは無いぜ。

もちょい書くと、どのツラ下げてオギーに「フ――――ン」なんて言えるんだ、とはすっとこさんが前から言っていたが、中島の内心であの件を「なかったこと」にすれば問題は解決するのである。しかし、問題点だけ都合よく抑圧するわけにはいかず、ある事実を抑圧するには、関連する事項をまとめて抑圧しないといけないのですな。オギーの例で言うなら、中島とゆかいな仲間たちを抑圧するだけではなく、自分を含めた女オタク全部を抑圧しないといけなかったようなモン。大野さんはとばっちりだったわけ。

そこを踏まえると、オギーのトラウマには、対巻田と対中島の2つがあり、対巻田の方は「たつよね」のおかげで解消したが、女オタクに裏切られた方は解消してないんですよ。そこをすっとこさんなりに解釈したのが第6話2稿なんですが、今読み返すとなんでこれでオギーが悟るのか描写が甘いですねトホホ。つまりこん時の笹は、「オギーの事を思えばやりたいけど、大野さんの事を考えるとやりたくない」という葛藤があるんですね。んで、オギーが巻田くんのイラストを頼まれた時は、「自分の事を思えばやりたいけど、巻田くんの事を考えるとやりたくない」という同じ葛藤があるんです。んで、第6話2稿のオギーは、笹が自分の言ったセリフと同じセリフを言ったのを聞いて、当時の自分と、現在の笹が同じ心境だという事に気付いたと。という事は、現在オギー自身が大野さんに嫉妬しているという事は、当時の中島が巻田くんに嫉妬しているのだという解釈を編み出し、オギー自身で納得してしまった、という流れなのです。この第6話2稿は。

ここでポイントなのは、事実はどうでもいいという点です。本来であれば、中島自身に当時の事をオギーに話させればいいんですが、本編でオギーと中島が再会する描写が無い以上、中島とオギーは別々に内心を描写せんといかんわけです。んで中島は上記の通り、オギーは第6話2稿の通りであると。んで、何故中島があんな事をしたのかとゆー事を、オギーがオギー自身で解釈を編み出して、自分で納得してしまえば、事実はどうあれ、トラウマは解消してしまうのです。だからこそ自己分析という手法が有効なんですが、状況証拠から、自分自身が納得できる解釈を編み出せばトラウマが解消してしまうのはすっとこさんの実体験なので勘弁してちょって感じ。

この文章も似たようなもんで、中島の思考がどうかなんてのは木尾士目しか知らない、もしくは木尾士目も知らないかもしれんのだが、そこをウンウン唸って中島の解釈を編み出すことにより、すっとこさんが安心できるって寸法ですね。前にも書いた記憶がありますが、本来であればこーゆー事は自分ひとりでやって、さらにこーゆー思考過程を伏せるのがお約束なんですが、すっとこさんは自分の思考を晒すことに抵抗が無い人なので、こーゆー事を平気でやってしまうんですね。「こーゆー」多杉。いいや。

というわけで、中島を分析してるんだかすっとこさんを分析してるんだかわからん文章になってしまいましたが、結局精神分析をするってのは、自分の精神を投影する危険性を孕んでいるわけで、プロの精神分析屋ならこのへんうまくやるんだろうけど、そこまでは知らんよ、という無責任な責任回避をして終わる。中島に関しては精神分析をする材料が不足しすぎなんじゃいボケー! ちゃんとしろ木尾士目ー!

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1 コメント

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Unknown (すっとこ)
2006-07-07 03:35:35
よくみたら第6話2稿のコメントと同じこと書いてたよトホホ、まぁ同じ事を違う表現して文章読むと意味わかりやすいかもしれず、どうかね?
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